ジャックス【8584】2025年第3四半期決算が発表されました。来期も厳しめですが、長期で投資と保有をし続けます。

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ジャックス【8584】2025年第3四半期決算が発表されましたので記事にします。

ジャックスは今年で1カ月ごとに10株を毎月行って20株の投資を行っています。
昨年に投資をしていて、減配も行われて株価も大幅に下落しています。
自分のポートフォリオの中で含み損率がアステラス製薬ではなくジャックスが一番悪いというのは驚きです。僕は追加でまだまだジャックスには投資をしていきます。
最近では海外事業の利益が圧迫している点や、ビッグモーターの取引がなくなり国内の収益はどうなるかや金利上昇で国内事業も今後利益が伸び悩んでいくのではないかなど逆風が吹いているように感じられて市場では株価下落になっています。
ただ情報収集していて思ったのが、株価はかなり下げ過ぎではないかという点です。

今回の2025年第3四半期決算について見てみても、そこまでかなり悲観的になるまでという感じではなかったです。むしろ買い増し意欲がどんどん湧いてきています。

ジャックス【8584】2025年第3四半期決算について簡単に解説していきます。

ジャックス【8584】2025年第3四半期決算全体について

(ジャックス決算短信引用)

(ジャックス決算説明資料引用)

売上収益は1,434億円(対前年比3.1%増)、当社株主に帰属する四半期純利益は161億円(前年比▲11.5%減)となり増収減益となりました。
今期はたしかに海外事業が利益が逼迫して業績が悪化していると思われますが、純利益の予想は165億円で今回の3Qで161億円ですので進捗率は97.9%です。もうほぼ達成予定です。
ここまできて上方修正しないのは、おそらく何かあって下方修正よりという感じなんですかね。
海外事業でもしかしたら、利益がさらに悪化する可能性があるのではないかと個人投資家説明会のセミナーで質問があり、ある程度目途は立っていて、これ以上は悪化はしないのではないかと考えていますと答えました。だからといってこの答えを鵜呑みにしてはいけないですがある程度着地は見込めているのかなと思いました。おそらくですが、ジャックスがおそらく金利上昇というあまりない出来事に対してマイナスに将来に対して反応しているだけでなく、ビッグモーターの取引がなくなる、海外の収益の悪化などそういうマイナスな出来事が積み重なり今回の予想値を保守的に見積もって、かなり進捗率が高い状態になっているのではないかと予想しました。

(ジャックス決算説明資料引用)


営業収益はクレジット事業(オートローン)の低迷や利上げで取扱高が減少していて割賦利益繰延残高の戻し入れで増収しています。苦戦はしていますね。ビッグモーターの取引がなくなったのは大きかったのと国内の財布の紐が固くなっている状況や、車を運転する人が減っているというのも実情としてあるのかもしれないですね。

クレジット事業は加盟店が商品・サービスを消費者に提供、ジャックスは、代金を消費者の代わりに加盟店に支払い、消費者は代金を分割してジャックスに支払い、手数料を支払う。分割支払いは住宅関連商品、自動車、高級時計など高価な単価の商品が多く支払い回数が多いのと支払回数が長く、長期にわたり繰り延べられます。
手数料は消費者の分割支払い手数料、加盟店が負担する取扱手数料があります。割賦利益繰延残高が収益として積み重なり売上として積み重なります。今回の決算でも割賦利益繰延残高は増加しています。
ジャックスはこの一年で加盟店手数料の利上げを完了したと前回の決算で言及しています。
回収期間はおおむね3年から5年で、手数料の利上げ後の再建に入れ替えが進むことで、クレジット事業の収支は改善していくようです。

収益が繰り延べて処理されているので手数料の利上げも時間と共に反映されて金利上昇の影響も受け流せるようになっていくと思います。
ファイナンス事業において住宅ローンも増収しています。物件価格の上昇等により取扱高が増加して保証残高が積み上がり営業収益も増加しています。
どうやら住宅ローンの35年超えが広がっているというのも理由があるようですね。インフレが進んで、物の価格やサービスの価格など日本であらゆるものが値上がりしてきています。
家も同じように言えます。家の値段も上がっているので頭金を用意できないので借入を大きくするのは仕方がないですが返済の負担を減らすために35年を超えてローンをしなくなるというのが現状です。
家を購入す人側からすると、あまり良い情報ではないですが、ジャックスへの投資家目線で考えると、かなりの長期で安定的に収益が入ってくるようになっていきます。

金利上昇でジャックスの収益が悪化というのは事実ですが、それとともにジャックスにも恩恵があるところも見逃せないです。

(ジャックス決算説明資料引用)

(決算説明資料引用)

海外事業は2Q同様かなり苦戦をしています。2Qのインドネシア事業ではさらに悪化していますが、ベトナムでは前回よりも少し抑えられているなと思います。

インドネシアに関しては説明資料をみてみると過去と比べるとたしかに貸倒関連費用が増加してます。前回の決算説明資料の中で5月からインドネシアでファイナンスリースの新規受けつけを停止して与信の厳格化を行っています。不採算店舗の統廃合、取扱商品を二輪と優良顧客に絞り業務を進めていると言及しています。インドネシア事態が経済成長率という点や、金利上昇で個人の財務の悪化など様々な要因で貸倒費用が増加する要因となっています。
海外事業自体が全体的に対前年比で比べてみても利益の悪化で着地しています。
来期も海外事業に関しては結構厳しいのかなと予想しています。
かなり時間は要するかと思いますが、事業があまり良くないときに回復の時を待って投資をするというのは長期投資先としてとても良いなと思います。
国内事業も時間とともに手数料の値上げ効果も波及していけば時間は要しますが、収益だけでなく利益も改善されていくと思います。
海外事業も今は悪化していますが、時間とともにアジア経済の成長が進んでいくと考えれば、不採算事業を切り離している状態や、今が種蒔きの時期だと考えれば、辛抱強くじっくりとジャックスへ投資をしていく必要があるなと実感しています。僕はトレーダーではないので、基本的にバイ&ホールドで投資を進めて配当金を着実に積み上げ、長期的に成長していく企業へ投資をおこなっています。

今回の決算の中でジャックスはマレーシアへの金融事業にCarsome Capital社に出資することで参入しています。Carsome社はマレーシアを中心に、シンガポール、タイ及びインドネシアなどで事業を展開し、取扱台数は年間15万台以上となっています。マレーシア初のユニコーン企業も名高い企業です。
国内では成長も限界がありますので、ジャックスが得意なオートローン事業を海外に展開する東野は期待感があります。

アセアンをメインに事業を展開していますが、海外事業をリスク分散するように事業を展開するのは投資先としては良いなと感じます。今までは4か国でしたが、さらに5か国になるのであればリスク分散とさらに収益も伸びていく可能性を高めます。

ジャックスに関しては、今期は厳しいと予想をして、来期も厳しさは変わりはありませんが、おそらく回復の兆しが見えるところまでくるのではないかと考えています。
中期経営計画も今期の決算と同時に発表されるようですので、今後株主還元をどうしていくかなどに言及するようです。
個人投資家セミナーでも株主還元について質問を多く寄せられていて、安定的に還元を望んでいる投資家の声や機関投資家の声もあるからと発言していたので、おそらく増配はあまり期待はできないものの、非減配になるみたいな感じ(累進配当ではない)になっていくのではないかと思います。

今回の決算で思ったのが、個別株の事業を分析してくと、その他の付随的な知識がついていきます。
今回で言えば住宅ローンの35年越えが増えているというのは決して他人事ではなく、もし自分が家を買う時になったらとか想像をして考えるとそういう時流になっていくのかとか、どうすれば金利上昇の中で日本で生きていくかなど考えるきっかけにもなりました。
また海外の経済にも触れる機会にもなったので、日本だけでなく海外の経済にも敏感になっていく必要があるんだなと感じられました。アセアンの経済成長が少し鈍化しているように感じられたとか。
といっても経済の専門家ではないので、予想は専門家に任せるとして、投資家として長期的に成長してく企業へ投資を行っていくために企業の情報収集を行って分析をしていきたいと思います。
学習することは楽しいので、日々学習を積み上げられたらなと思います。

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