【投資戦略の転換】「高すぎて買えない」を卒業する。東京海上とメガバンクに見る“経済的堀”について

★★★★欲しい銘柄

「株価が上がりすぎて、もう高配当株には手が出せない」

「今から買うのは、誰かが食べ残した後の高値掴みではないか?」

新NISAが始まり、日経平均が歴史的な高値を更新し続ける中で、私たち高配当投資家は常にこの恐怖と戦っています。かつて利回り5%が当たり前だった三菱UFJや東京海上が、今や3%前後。「もう手遅れだ」と、僕は長らく投資を渋っていました。

しかし、バークシャー・ハサウェイを率いるウォーレン・バフェットが東京海上に出資したという事実、そしてメガバンクが変貌を遂げた今の事業構造を深く分析したとき、僕の考えは180度変わりました。

今買うべきなのは「今の利回り」ではなく、「将来、確実に増え続けるインカムゲインの仕組み」だと思いました。

金融株はリスクはありますので、注意して投資もする必要もあるので主力として投資をしていくというわけではないです。今回のバークシャーハサウェイの出資は自分の考えを再考するきっかけになりました。

少しでも参考になれば幸いです。


1. 東京海上への誤解:一過性の利益か、究極のリスク分散か

僕が東京海上への投資を渋っていた理由はシンプルでした。「災害リスクに左右される保険業において、今の好決算は政策保有株の売却で利益は一過性のものに過ぎない」と思い込んでいたからです。

しかし、バフェットがこの企業を選んだ理由は、もっと深いところにあると考えました。

東京海上の真の強みは、「世界中にリスクを分散させる力」にあります。

日本で台風が来れば、米国の拠点が支える。米国でハリケーンが来れば、アジアの利益がカバーする。彼らは単なる損保会社ではなく、世界中の「リスク」という商品を仕入れ、それを緻密に計算されたポートフォリオで中和するリスク管理力が凄まじいのだと思われます。

バフェットが評価したのは、一年の利益ではなく、この「どんなショックが来ても揺るがない、世界分散された事業の質」だと思われます。この視点を得たとき、僕は「株価が高いから」という理由だけで、金融株に投資はそこまで積極的ではありませんでした。(以前は三菱UFJに投資をしていましたが売却して保有株は0です-旧NISAの満期切れのため)


2. 三菱UFJの正体:インデックス投資家から「通行料」を徴収する王

東京海上への認識が変わったことで、僕の視点は再び銀行株、特に三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)へと戻ってきました。

そこでたどり着いた結論は、「三菱UFJは、もはや単なる銀行ではない」ということです。

多くの個人投資家が新NISAで「オルカン(全世界株式)」や「S&P500」のインデックス投資を始めました。その多くが選んでいるのが、三菱UFJグループが提供する『eMAXIS Slim』シリーズです。

ここで、投資家として逆転の発想をしてみました。

「みんながインデックス投資で資産形成をするなら、その仕組みから手数料(通行料)を取っている側の株主になればいいのではないか?」

三菱UFJは、以下の3つの「経済的堀(モート)」を築いています。

  1. アセットマネジメント(通行料): 日本最大のインデックスファンド残高を抱え、投資家が解約しない限り、毎日チャリンチャリンと管理手数料が流れ込む「ストック型ビジネス」。
  2. 世界最強とのタッグ: 米モルガン・スタンレーとの提携。米国経済の成長を、直接取り込める仕組み。
  3. 圧倒的なB/S: 金利が上がれば、汗をかかずに数千億円の利益が積み上がる「貸借対照表」の力。

3. 「2倍・3倍」は狙わない。着実な「年利10%」の積み上げ

「でも、株価はもう2倍、3倍にはならないでしょう?」

確かに、時価総額30兆円を超える巨人が、ここからさらに数年で3倍になる未来は描きにくいかもしれません。

しかし、高配当投資家にとって大切なのは、「トータルリターン(総収益)」の質です。

現在の三菱UFJや三井住友から期待できるリターンを、分解してみました。

  • 配当利回り: 約 3%
  • 自社株買い(還元): 約 2〜3%
  • 利益成長(EPS増): 約 5%(金利上昇や海外利益)
  • 合計(期待リターン): 年率 10% 〜 15%

毎年、自分の資産が平均して10%以上成長し続ける。しかも、そのうちの一部は確実に「現金(配当)」として口座に振り込まれる。

これこそが、目指すべき「手堅い投資」の正解ではないでしょうか。

株価の爆発的な上昇を期待するのではなく、「利益が確実に積み上がるマシンのオーナーになる」という感覚です。


4. 今から投資するのは「無理」ではない理由

今の配当利回りは、かつての「4%〜5%」に比べれば低く見えます。しかし、忘れてはならないのが「増配(YoC:取得単価ベースの利回り)」の概念です。

三井住友は2028年度に純利益2兆円を目指し、増配率28%という猛烈なスピードでアクセルを踏んでいます。三菱UFJも金利上昇を追い風に、1株あたりの価値を「自社株買い」で高め続けています。

今、利回り3%で買った株が、5年後には自分の買値に対して利回り5%、10年後には7%に育っている可能性は極めて高い。

「今高いから」と諦めるのは、将来の「金の卵を産むガチョウ」を自ら手放しているのと同じなのです。


5. 結論:将来のインカムゲインを「育てる」という決意

株価が上がるとその株価があんなに安かったのにという基準がアンカーとなっているので投資ができませんでした。

しかし、東京海上の世界分散されたリスクヘッジ能力を知り、三菱UFJの「インデックス投資の胴元」としての顔を知った今、僕の投資方針も少しずつ変わりつつあります。

  1. 株価の上昇に一喜一憂しない。
  2. 事業の質(モート)が壊れていないかを確認する。
  3. 昨日のような「一時的なショック」を、将来の増配チケットの割引券として受け取る。

株価は2倍にならないかもしれません。しかし、自分の受け取る配当金は、10年後には2倍、3倍になっているはずです。長期投資だからそれで十分なリターンであると思います。

「高配当株投資」とは、今の果実を食べるだけでなく、「将来の自分に仕送りを送る仕組み」を今、この手で作ることなのです。

三菱UFJFGに投資を考えています。三井住友フィナンシャルグループも良いなと考えていますが、検討はしています。増配率で考えれば三井住友フィナンシャルグループだとは思いますが、事業の保守的な面を鑑みると三菱UFJフィナンシャルグループなのでしょうか。

今から東京海上に投資もありではあるなとはけっこう思っています。今日は東京海上の株価は上がると思いますので、それでも今の水準でも配当利回りが3%以上あるので悩みどころではあります。

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