アサヒグループホールディングス【2502】2024年通期決算発表がされましたので記事にします。
現在アサヒグループホールディングスは100株のみ特定口座で保有しています。
今回の決算を受けて珍しく株価が大幅に上昇していました。それでも少し含み損を抱えています。
ただ、今回の決算と中期経営計画の内容に触れて、また買い増しをしたくなる内容でした。
投資をしてさらにポートフォリオに組み入れられたらなと今は考えています。
今は100株のみですが、今年に投資できるタイミングがあればぜひとも狙っていきたい銘柄です。
決算の内容を簡単ですが見ていきます。
2024年通期決算内容

(アサヒグループホールディングス決算短信引用)



(アサヒグループホールディングス決算説明資料引用)
2024年通期の決算では、売上収益は2兆9,394億(対前年同期比6.2%増)、営業利益は2,690億円(対前年同期比9.8%増)、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は1,920億円(対前年同期比17.1%増)、増収増益となりました。増収増益でとても良いですね。
売上収益は日本は前年同期比で増減は変わりはなく、欧州やオセアニアでプレミアム化や価格改定効果が結果として結びつきました。
日本では売上は変わりませんが、酒類事業、飲料事業、食品事業において事業ごとに増収がなされているにもかかわらず、日本事業は増収していません。外食事業を売却した分を除いているので、各セグメントで増えていますが、結果的に増収はなされていません。
日本の事業はたしかに増収はなされていませんが、利益は改善していて前年同期比で12.9%改善しています。アサヒグループホールディングスは構造改革に着手を着実に行っています。その中で外食事業を切り離して利益率を高めていく、選択と集中を行っています。
価格改定効果もあり来年の日本事業も売上と利益ともに増収増益になる予想となります。
SCM(サプライチェーンマネジメント)再編に取り組んでいます。国内の生産拠点を集約し、生産能力の適正化を進めていて、神奈川工場や四国工場の操業終了後、新九州工場(2026年)に統合することで、人的生産性30%向上や操業度向上による固定費削減によりコスト効果30億円の削減を見込んでいます。
国内の統合費用として計上して将来の利益率も向上していけば、日本のセグメントで安定的にさらに成長してキャッシュカウとなっています。
欧州が増収の中で大きく稼いでいます。価格改定効果やプレミアム化により単価が上昇しています。
また2024年1月に買収した米飲料製造受託のOctopiの連結化の影響もあります。今まで日本やイタリアでアサヒスーパードライを製造して輸送していましたが、米飲料製造受託のOctopiを買収することでアメリカを拠点として北米向けの製造販売の態勢を設けています。
CEOの勝木さんが以前アメリカの市場を魅力的と言っていたので、欧州も基盤を盤石としつつアメリカも今後基盤を築いていくと考えているのかなと思います。
M&Aを考えているとも発言もあったのでアメリカの企業をどこか狙っているのかなと考えています。
オセアニアでは増収はしてはいますが、減益となっています。変動費が上がっているので前年度と比べて減益となっています。来年度は増収増益予想となっていますが、それでもなかなか厳しい数字だなと思っていました。ただ資料をみてみると、事業利益率が22%台となっていて欧州では平均16%ほど、日本で12%ですのでなかなか稼ぎ出せているのではないかなと思います。興味深い。ただ単価上昇率はオセアニアは10%、日本では17%、欧州では36%と差が開いていますので、オセアニアの成長にも限界きているので、アメリカに焦点を当てていこうとしているのではないかと思います。


(アサヒグループホールディングス決算説明資料引用)
今回の決算で、資本コストや株価を意識した経営を推進をしていくと明記されています。ROE調整前で7%台とアサヒグループホールディングスの資本コストが8%ですので、PBRが低迷要因と考えているようです。
中期経営計画では主要指数を利益成長と資本政策のEPSに一本化するとあります。
ROEとROICも主要指標に追加するとあります。
今のままではROE調整前で7%台ですのでROE11%台はかなり難しいです。
おそらく、おそらくですよかなりの大規模な自社株買いをしてくるのではないかと思います。
2020年CUB買収時の公募株数約15,000万株の早期買い戻しとも明記されているので、自社株買いも積極的に行っていく可能性はあります。
以前の分析の時にアサヒグループホールディングスはかなりキャッシュフローが改善しています。また、僕が思ったのがJTに似ているような銘柄でもあるなと思いました。売上は伸びは限定ですがM&Aで伸ばしていき、利益率を高めてキャッシュフローも改善して、年とともにブランド力が蓄積されていく。JTはそこまで自社株買いは行われていませんが、アサヒグループホールディングスは積極的に自社株買いを行っていく姿勢を見せています。また今回の決算で累進配当を発表しています。
株主優待を廃止している分、オリックスのように株主還元に積極的になっていく銘柄はとても好ましいです。
といっても現段階で配当利回りが3%以下で、高配当投資として魅力は薄いですが、将来的に自社株買いでEPSが上がっていき、長期で保有することを前提にしていけば配当も長期で増加していくと思います
今の配当ももちろん大事ですが、長期的に成長して将来の配当金を増やしていくことももっと大事です。基本的に僕の投資スタイルがバイ&ホールドですので、買ったら握りしめ続けるように投資を行っていますので、アサヒグループホールディングスは僕にはかなりピッタリではあるなと思います。


アサヒグループホールディングスの株価は1,762円(2025年2月21日時点)です。決算発表翌日にアサヒグループホールディングスの株価が上昇したのは、累進配当や自社株買いなどの株主還元姿勢を前向きに変更しただけでなく、あくまで予想の予想ですがウォーレンバフェットがメキシコの人気ビールを輸入・販売する「コンステレーション・ブランズ」のビール会社を取得したことも波及したのかなと思いました。
アサヒグループホールディングスは現在配当利回りは3%以下ですが、長期的に高配当株へ育てていくということであれば長期保有で主力のポートフォリオの銘柄として組み入れたいなと思いっています。住友林業も投資をしたいなと考えますが、中々悩みどころです。
成長著しい銘柄ではなく成熟はしていますが、日本の国内ビール会社では海外で積極的に展開して上手くいっている会社なのではないかなと思います。
今回の決算を受けてアサヒグループホールディングスの株価は大幅に上昇しましたが、キリンホールディングスはそこまで株価は上昇していませんでした。
アサヒホールディングスは今年に追加でコツコツ投資をしていく予定です。
しかし、焦らずにじっくりと投資に取り組んでいきます。昨年と同じように投資をするのではなく、タイミングをみて、資金管理を怠らずに負けないように投資を行っていければと思います。
なので今が欲しいからと衝動的に投資は昨年で辞めて、今年からは自分を客観視しつつも他の投資家の行動を分析して把握して逆張りで投資をできたらと思います。
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