アサヒグループホールディングスに続いてアスクル【2678】もランサムウェアにより出荷停止になり、業績に不透明感が出てきました。
僕はアサヒグループホールディングスに投資をしてますが、ランサムウェアになり出荷停止で業績が一時的に悪くなると思いますが長期的に見たらもとに戻り、結果的に株価が安い所で拾えていたということになるのかなと思いました。アサヒグループホールディングスに関してはビール事業だけでなく、食品事業なども展開していますし、国内よりも海外のほうに注力しててM&Aにも積極的です。
アスクルに関しては果たしてどうなのだろうかと考えていました。
アスクル【2678】のランサムウェアの出荷停止で、株価が下がっているが投資対象になるか?について考えていきます。
少しでも参考になれば幸いです。
アスクル【2678】のランサムウェアの出荷停止で、株価が下がっているが投資対象になるか?

アスクルの現在の株価は1,473円です。PBRは1.88倍、PERは20.6倍です。配当利回りは現在2.58%、配当性向は39.5%です。株主優待で年2回「LOHACO」で使える2,000円分(500円×4枚、一回につき一枚使用可能)の割引クーポン(合計4,000円分/年)がもらえます。
アスクルの2025年時点での事業構造は、大きく以下の3つのセグメントに分かれています。
・ASKUL事業(BtoB)
オフィス用品を中心とした企業向け通販事業
・ LOHACO事業(BtoC)
一般消費者向けの日用品通販を担当



(マネックス証券 銘柄スカウター引用)
アスクルの売上は過去の推移をみると順調に推移しています。
中堅・大企業向けのオフィス用品・生活用品の販売が堅調に伸びているだけでなく、仕入原価高騰に応じた値上げと送料無料ラインの見直しで客単価の上昇になっているので売上は成長し続けています。
利益面に関しては確かに成長はしているものの、そこまで成長はしてないです。ネット小売りなので利益面でも安定感があるのかなと思いましたが意外と利益が鈍化している時期もあります。
他にモノタロウとかの成長度合いを見ると、売上も右肩上がりで財務も健全でROEも高く、アスクルと比べるとかなり見劣りしてしまいました。
アスクルに関しては成長はしていますが、アスクルの事業への投資は少し控えめに思えました。
現金も貯まっていますがそこまで投資に振り分けられていないように思えます。
ネットの小売ですので、参入障壁は高いというわけではないです。
amazonや、楽天、monotaroなど、様々な企業がネット小売りを展開しています。
これらの企業は成長に甘んじることなく投資をして成長をし続けていました。
ネットですので競争も激しく、また中国や他の海外勢のネット小売り事業も成長に注力して多大な金額を投資をして成長を続けてきています。
アスクルに関しては少し成長が弱いかなと思いました。成長に陰りもあり、他の企業と比べると成長への投資を控えめにしている、投資資金が賄えるほどキャッシュフローがよくはないのかもしれません。LOHACOのB to C事業も直近でようやく黒字になっているという状況ですので、他のネット小売り会社がB to Cのパイをほとんど占めている中で取れる収益はそこまでわずかだなと思います。
アスクルに関しては現金を貯めこまないで、もっと成長への投資に資金を振り分けられていたらもと成長に良い兆しがあったのかもしれません。
現金は貯まっていますが自己資本比率も34%ほどで財務もまあ良いという感じです。

(マネックス証券 銘柄スカウター引用)
配当利回りは現在2.58%と他のネット小売り事業と比べると配当利回りは高いですが、高配当投資先として魅力が薄いです。配当も増配傾向ですが、そこまで配当の増額はしていないです。
配当性向も39%ぐらいですので、今の段階からさらに配当の増配をしてもそこまで限定的なのかなと思います。
仮に配当性向の引き上げで50%となったときに増配をすると言っても短期的に良いですが長期的に見たときにあまり好ましくないなと思います。ネット小売りの他の会社が成長のために投資をしているけれどもアスクルは株主に還元していくとなったら、いつか衰退していくのはやむを得ないと思います。
株主優待もあり年4,000円の割引クーポンもありますが、一回の取引のみで500円の割引を使えるので、少ない購入では送料が発生してしまうので、お得に買うには送料無料ぐらいまでに買わないといけないので、普段定期的に使っている方なら良いですが、大体の人はAmazonや楽天などそういうお得に買えるサイトに行くと思います。
総合的にみて、僕の考えではアスクルに投資は考えていません。
逆張りの投資でここからさらに株価が下がりに下がり、誰も買いたくないという場合なら考える余地はあるかもしれません。
今回のランサムウェアの影響は一時的なのかなと思いますが、アスクルじゃなくても他のネット小売り会社でもよくないか?と思い始めました。アスクルじゃないとダメなんだというわけではないです。大塚商会のたのめーるもあり、アマゾンもあるので、企業が他のECに流れて行ってしまうかなと思います。
業績に関しても他のネット小売り企業と比べるとそこまで成長に特化しているという感じでもないです。
配当利回りが4%ほどあって、さらに増配余地があるというのであればとても魅力的ですが、そういう感じもないです。もっと魅力的な高配当株があると思いますので、あえてアスクルに投資じゃなくても良い気がします。株主優待狙いで投資もあまり、魅力的には映りませんでした。
株価は下がっていく可能性もありますが、だからと言ってナンピン買いはできないです。
逆張りで株価が少し上がる余地はあると思いますが、長期的に成長していく企業でかつ増配していく企業へ投資を前提としているので僕は投資は検討していないです。


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