アステラス製薬【4503】2025年3月期第1四半期(1-3月)について。業績は回復中!投資を検討中です。

製薬株

アステラス製薬【4503】2025年3月期第1四半期(4-6月)についてが発表されましたので記事にします。
アステラス製薬の株価は直近になりじわじわと上がり続けています。
決算発表前直前でしたので、まさか決算があまり良くないので機関投資家や海外投資家が売却するために株価を釣り上げているのかもしれないと不安がありました。
今回の決算はなかなか良いと感じられるものでした。

アステラス製薬【4503】2025年3月期第1四半期(4-6月)について簡単に解説していきます。

アステラス製薬【4503】2025年3月期第1四半期(1-3月)について

(アステラス製薬決算短信引用)

売上収益は4,731億円(前年比26.2%増)、コア営業利益は882億円(前年比20.5%増),コア当期利益671億円(前年比15.9%増)となり、増収増益となりました。ようやく業績も回復しつつあります。
ただ、ちょっと二度見してしまった内容が2025年3月期の通期予想の純利益が300億円とあるのですが、フルベースの利益で373億円と1Q時点で到達していました。
確かに前回の決算の時に岡村CEOが来期の決算はかなり保守的に数値を予想するとワーストケースを織り込みながら考えるとありましたが、かなりカチカチの保守的にさらに保守みたいな感じが今回の1Qですでに通期の利益を達成しているようです。
少しやりすぎな感じもしますが、今まで下方修正を4回ほど出し続けていたので、どうなのかと批判とかあったのかもしれません。アナリストからも予想がかなり数値と離れていると指摘があった時がありました。



売上収益に関してはイクスタンディと重点戦略製薬品が着実に成長しているなというのは感じられる決算の内容でした。
イクスタンディは売上は2,242億円と前年同期比で29%増となり好調です。通期の予想が7,570億円ですので上振れる可能性もあります。
イクスタンディが好調な理由としては市場成長が伸びている点を挙げていました。動画説明の中でアナリストからもイクスタンディの伸びについて質問が多くあり、成熟していると思われた主要な製品の売上の伸び率がサプライズになったと考えてます。
今の進捗率だと8,000億円はいく可能性がありますが油断はせず注視していく必要があります。

重点戦略製薬品の伸びは全体で750億円プラスになっていてとても良い結果となっています。

骨髄性白血病の治療剤パドゼフに関しては384億円(前年同期比384億円増+152%増)で、売上がかなり成長しています。2Q以降も継続的に成長していきます。
前回の決算の説明の中で年度を通じて四半期ごとに力強い成長を見込むというのもうなずける成長力だなと思います。

前回の決算の動画説明の時にスペインの保険償還(全額を支払い、あとで申請することで割引分を返してもらう)が開始して13か国で保険償還を獲得して、4Q以降にも売上拡大に繋がりますと説明がありましたのでそれも影響しているのかもしれません。

今回特に注目すべき点はアステラス製薬が買収したIveric Bioのアイザベイの売上についてです。
今回の1Qでは127億円とかなり売上が好調です。アナリストからもアイザベイについての売上についての質問が多かったので、かなりサプライズに見えたのかもしれません。
アステラスの推定によるとマーケットシェアも23年度4Qが25%だったのに対して、24年度4-6月は35%と拡大しています。期待以上の上振れでなかなか良い結果になる可能性もあります。
IZERVAYのピーク時の売上は2,000-4,000億円を予想しています。

VEOZAHは閉経に伴う重度の血管運動神経症状(顔のほてり・のぼせ等)の治療薬です。
2024年の1Qの実績は66億円となっています。
2023年4Qと比較しても+29億円と着実に成長しています。
前回の決算説明動画の中の質疑応答でVEOZAHに関して2025年度に利益を生んでいくステージになると説明していましたので今後の売上成長次第で利益に貢献してきます。

以前の決算説明で損益分岐点は2025年度以降黒字になっていくと予想しているので改善の方向に向かっていると説明がありました。
今回は、コ哀営業利益が前年同期比+150億円増の883億円となりました。ようやく業績が回復の兆しが見えてきたと思います。
純利益に関しても376億円と前年同期比で45億円増益で着地しました。
無形資産償却費が350億円とアイザベイの巨額の買収がかなり響いていますが、それでも利益は回復の兆しが見えます。
2025年3月期の通期予想の純利益が300億円を超しているので、下方修正という言葉はでてこないでしょう。
純利益に関してすでに達成しているのに、上方修正を出さなかったのは、出さなかったのではなく出せなかったのだと思います。今まで下方修正を連続で出して、数値の予想に関して色々言われてきたのかもしれません。
あくまで僕の予想ですが、以前勤めていたCFOの菊岡稔さんがそこまで在籍期間が短く、急にCFOの席を離れたので何かあったのではないかと予想しています。
CFOが不在の時に岡村CEOが兼任するという状況になっていたので、CFOがいない状態だったので数値に関しても精度が低く下方修正になったのかなと予想しています。

まだまだ業績は油断はできない状態ですが、それでもなかなか良い結果になりつつあります。
配当に関しても動画説明の中で質問があったのですが、株主還元に関しては短期的に増配するというよりも長期的に見て増配していくということを考えている、業績を伸ばしていきその後に株主還元をどうしていくかと考えていますと答えていました。
今後もまた増配していく可能性もありますので長期保有でさらに配当利回りが伸びていくことは可能性として大いにあります。

株価もようやく回復し始めて、アステラス製薬の含み損もかなり回復してきました。
アステラス製薬に投資をしていてかなりきつい時期もありました。しかし、学ぶことも多かったのと、花王での失敗を活かして保有し続けることや買い増しをすることもできました。
株価が下落してくると含み損が増えてくるので、自分の分析した考えが間違っているのではないか、SNSなどでアステラス製薬に投資はやめておいた方が良いとか、減配するとかの影響を受けて自分の考えは間違っているのではないかと自信がなくなっていた時期もありました。
株価が下落して資産が減ると、論理で考えるのではなく感情で考えるようになってしまいます。そして損失回避をしようと本能的に考えて損切りをしてしまいます。

感情や本能的な考えではなく、数値を深堀して冷静に考えてアステラス製薬に投資をするように心がけてきました。この過程で得たものは、今後の投資にプラスに繋がるものだなと思いました。
人がこの会社に投資をすべきでないとか、否定的な意見を鵜呑みにするのではなく、
自分が情報を分析してどう考えどう投資をするかを考えるべきだと理解しました。
株価が下がっているから自分の考えが間違っているという解釈ではなく、人の意見は参考程度で株価が下がって含み損を抱えても投資先として良いと思えるなら継続して投資をしていくべきです。

最近また株価が下落してきていて、為替も円安から円高に急激になっています。
なかでも不動産株が下落していますが、確かに業績にマイナスな影響かもしれませんが、金利上昇=○○という考えをすぐに考えるのではなく、疑うべきなんだと思います。
日銀の植田さん利上げの発言で、株価が下落しているからこそ連れ安になっている優良銘柄に投資をするべきです。総悲観の時に買い場が訪れています。

今考えているのは、東ソーを売却した資金と、インデックス投信を売却した資金と現金を使って、大幅に下落している銘柄を拾っていこうと思います。
アステラス製薬がもしこの決算で下げていたらアステラス製薬に投資をします。
狙いを定めて投資を行います

やはり資金管理は大事だなと痛感します。

暴落の時に買いに向かうのはなかなかきついですが強風の中立ち向かいます。

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