アステラス製薬【4503】2026年3月期第1四半期(4-6月)についてが発表されましたので記事にします。
決算の発表を受けて株価が急上昇しました。
以前まであった含み損はかなり減りました。この先については誰も予想はできないですし、株価が上がっているからと油断はできませんが少しずつ不安要素も払拭されつつあるなと思いました。
今まで忍耐強く保有し続けて、もうだめなんじゃないかと思ったときも何度もありましたが、挫けずに保有し続けることができました。
アステラス製薬の投資から学ぶことが多く、さらに過去の失敗も活かす事が出来て、過去の失敗も無駄ではなかったんだなと思いました。
アステラス製薬【4503】2026年3月期第1四半期(4-6月)について簡単に解説していきます。
アステラス製薬【4503】2025年3月期第1四半期(1-3月)について


(アステラス製薬決算短信引用)

(アステラス製薬決算説明資料引用)
売上収益は5,057億円(前年比+6.9%増)、コア営業利益は1,422億円(前年比+61.1%増),コア当期利益104億円(前年比+56%増)となり、増収増益となりました。急激に業績も持ち直しつつあります。
フルベースの業績においても、営業利益944億円(前年比+86.8%)、四半期利益は684億円(前年比+82%)とかなり業績が改善されています。
売上の成長より利益の成長のフェーズに入っていくと前回の通期の決算発表の時に発言がありましたので、その通りになりましたね。
素晴らしいですね。
売上収益は伸びてはいますが、かなり大きく伸びているわけではありません。
しかし、利益に関しては大きく伸びています。これが1Qの良い兆候かなと思います。
売上の伸びは重点戦略製品が3か月間だけで1,100億円以上増加しています。
前年の1Qの時は750億円の伸びでしたので、より売上成長がなされているなと思います。
今回の資料から読み取れたこととして、大事な事だと思うのは主力薬品のイクスタンディから重点戦略製品の切り替わりということかなと思います。イクスタンディも売上は成長していて前まで、イクスタンディがまだまだ成長しているという強調されたものでしたが、今の決算説明資料ではそこまで強調されておらず、むしろ重点戦略製品の強調された、もう大丈夫ですよという発言としても捉えることもできました。
アステラス製薬が買収したIveric Bioのアイザベイの売上についてですが1Qで159億円の売上(前年同期比+25%)でした。2024年4Qの時に売上の成長が少し落ち込んだので心配したのですが、2025年1Qで再び成長になっています。決算説明資料によれば四半期ごとに高成長20%台後半以上とあり、継続的に成長していくのはまだまだ成長余地があり期待ができます。
IZERVAYのピーク時の売上は2,000-4,000億円を予想していますので、まだ成長の余地があるので将来に期待ができます。
骨髄性白血病の治療剤パドゼフに関しては555億円(前年同期比171億円増+45%増)で、前回の1Q同様に売上がかなり成長しています。さらなる承認国の拡大と保険償還の進展を見込むとありまだまだ主力製品の成長を期待できます。パドゼフのピーク時の売上4,000 – 5,000とありますので、アイザベイ同様にまだまだ成長の余地があります。
利益面で成長した要因は、売上が伸びたのはもちろんコスト最適化による効果が如実に表れているということもあります。組織再編、成熟製品の費用削減などで30億円のコスト最適化がなされています。
また研究開発費でも前年同期比で17.4%も減少しています。臨床試験を含む開発機能の内製化に伴う外注費の削減などでコスト削減で30億円などコスト削減になっています。
北村CFOの発言でもSMTによるコスト削減効果前倒しでできているとも話しています。
SMTはSustainable Margin Transformationの略で今ある販管費を継続的に削減を行っています。
2027年度末には1,200億円~1,500億円規模のコスト最適化を目指しています。
研究開発費が大きく減ったのは、研究開発費の費用を抑えているというわけではなく今まで大きくかけていた外注費用を内製化してコストを削減できたことが大きかったようです。
今回ここまで売上、利益面でも改善しているから予想値の上方修正を行っても良いのではという風に思っていましたが、2Qで通期予想の見直しをすると北村CFOの発言がありました。トランプ大統領のトランプ関税などまだまだ油断はできませんが、今回の決算の内容はかなり幸先良いスタートになったのではないかと思います。
今回の決算で思うのが、CFOの大切さです。
CEOを補佐するブレーンとして本当に大切な役割だなと思います。
アステラス製薬の業績は下方修正に下方修正を重ねてあまり良くない印象でした。
CFOが不在の時で仕方がなかったと思います。
北村CFOになり最初は大丈夫かなと思いましたが、現段階では前のアステラス製薬と比べると良い方向に変化しつつあります。SMTのコスト削減も効果的に表れています。
アステラス製薬の質疑応答では株主還元についてもあり、前から変わらず業績が急激に改善したからと大きく増配ではなく、安定的に還元して長期的に増配していく姿勢は変わりはないようです。
キャッシュフローの改善とともにさらに買収したIveric Bioの債務も返済していき財務の改善もなされていくと思いますので、アステラス製薬の今回の決算はよかったですね。

アステラス製薬の株価は現在1,576円、配当利回りは4.95%です。PBRは1.91倍、PERは21.71倍です。
まだまだ絶賛含み損中です。しかし、長期で保有し続けて追加で投資をし続けて取得単価を下げて株数を増やして着実に配当金を増やしていきました。
含み損が拡大したときはもうだめなんだろうかと思いました。何度も何度も思いました。
しかしめげずに保有し続けることができました。食らいついていたという表現が正しいのかもしれないです。
自分が分析した投資先が良いと思っても、何かあったときに自分が間違っているのではないかと自信が失われて手放してしまう可能性もあります。
前にキヤノンの投資や花王の投資の失敗からも、損失に立ち向かうことで今回何とか保有し続けられたんだと思います。
過去の失敗がなければ今自分はアステラス製薬の投資は損切りしていたでしょう。
何でもかんでも信じて投資はよくはないです。
それは自分で分析して見極めなければならないです。
良くないか良くなかったかは後からわかることです。
日産のようになるかもしれません。感情的にナンピンしていたら含み損が拡大もしていまいますので、感情をコントロールしながら投資を行わなければならないです。
アステラス製薬は現在でも配当利回りが高いので、さらに長期的に増配していくのであれば、より高配当株として良い投資先だなと思います。
アステラス製薬の投資からも学ぶことが多かったです。
過去の失敗があるから今の自分がいます。
早い段階で失敗したことは決して無駄ではなかったと思います。まだアステラス製薬の含み損はありますが、追加で投資を検討をしています。それは短期的に儲けようとかではなく、長期的に増配して着実に株数を増やして成長もして企業の価値が高くなると思っているからです。
時間はかかりますが、僕はめげずに株価下がり空売り勢にフルボッコにされようが、食らいついたら手放さない握力で今後も保有し続けます。
個別株の投資ってやっぱ面白いなと思います。インデックス投資だと学べない多くのことが学べます。


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