情報に左右されない、情報を短期的にとらえない。長期的なリターンへつなげていく。

学ぶべき投資スキルについて

日経新聞を読んでいる時にある記事が自分は興味深いなと思いました。
サウジアラビアの「東西パイプライン(ペトロライン)」へのドローン攻撃と紅海南部での治安悪化を契機に、原油を運ぶ大型タンカー(VLCC)の中東〜極東航路における用船料が1日あたり120万ドル台(日本円で約1億8,000万円/日)へとなっている情報が目に入りました。

自分は日経新聞に関しては一回読むときには情報を深堀してなぜを繰り返していく習慣とどのようにその情報を活かせることができるのかを考えるようにしています。
以前であれば私は日経新聞は読みますが、流し読みなので理解できてる風で、いつもあたまに少しあるくらいで、投資や仕事などにも情報を活かすことができませんでしたがなぜやどのようにを深堀して頭を使うことで頭に記憶できるようになりました。


今回この情報で自分自身はこの情報は自分が保有している投資先である商船三井に恩恵があるなと思いました。
ただ、思うのが一過性の有益な情報があるからと投資をするのはどうなのか、一過性の有益な情報をどのように長期的なリターンに繋げられるかを考えてみました。

少しでも参考になれば幸いです。

1. 「一過性の利益」を「恒久的な企業価値」へ変える資本配分(キャピタルアロケーション)

今回のようなタンカー運賃急騰やONE経由のコンテナ高騰で生じる利益は、間違いなく「一過性のあぶく銭(ウィンドフォール・プロフィット)」の側面を持ちます。しかし、長期投資家にとって重要なのはその稼いだ巨額キャッシュの使途です。

まずは「原油タンカーの話が、なぜコンテナ船に関係あるのか?」と疑問に思うかもしれません。

その理由は、タンカーを混乱させている震源地(紅海・バブ・エル・マンデブ海峡)が、アジアと欧州を結ぶコンテナ船の生命線そのものだからです。

  1. 紅海ルートの完全回避:フーシによる攻撃のリスク激化により、アジアからスエズ運河を通って欧州へ向かうコンテナ船は、紅海通航を断念せざるを得ません。
  2. 南アフリカ・喜望峰への大迂回:スエズ運河を諦めたコンテナ船は、アフリカ大陸の最南端(喜望峰)をぐるりと回る長大な航路をとります。
  3. 所要日数が往復で3〜4週間増加:航海日数が劇的に伸びるため、これまでと同じ運航頻度(ウィークリーサービス)を維持するには、同じ航路に投入する船の数を大幅に増やさなければなりません。
  4. 世界全体のコンテナ船腹の8〜10%が実質消滅:世界中からコンテナ船がかき集められ、欧州航路だけでなく北米や南米航路も含めて、世界中で「コンテナを載せるスペースがない」という需給逼迫が発生します。

この物流の目詰まりは、すでにコンテナ運賃指数に強烈に反映されています。

(株式マーケットデータ引用)

最新のマーケットデータ(2026年9月中旬)を確認すると:

  • SCFI(上海輸出コンテナ運賃指数):3,687.83 pt (平時の通常水準である800〜1,000ptの3.5倍以上で推移)
  • CCFI(中国輸出コンテナ運賃指数・実効運賃):1,897.15 pt (長期契約も含めた総合運賃もじわじわと追随上昇中)

コロナ禍に起きた「世界的な港湾混雑によるコンテナ運賃高騰」と酷似した現象が、今度は「地政学的迂回」によって引き起こされているのです。

商船三井(MOL)は経営計画「BLUE ACTION 2035」において、過去の海運不況の教訓から「市況享受型ビジネスから、安定収益型・非海運ビジネスへのシフト」を掲げています。

  • 脱・市況依存の種まき: 一過性の市況高騰で得た余剰資金は、洋上風力発電などの海洋事業、LNG船などの長期安定契約アセット、不動産(ダイビル等)、物流(ロジスティクス)といった「市況が暴落しても毎年安定してキャッシュを生み出す事業」への設備投資に振り向けられます。
  • 財務体質の恒久的な強化: 有利子負債の返済を進めて自己資本比率を高めることで、金利上昇局面への耐性をつけ、次の海運不況期でも減配や赤字転落を起こしにくい筋肉質な体質へ変わります

なのでやはり思うのが何かきっかけで業績に追い風がありそうだと、業績も良くなると思い投資をして含み損を抱えてしまう経験をしたことがあります。それというのは結果はたしかに業績に直結して、株主のリターンに繋がる。しかし思った以上に業績が伸びなかったり、期待以上に成果が出せなかったり、次に繋がるような投資の結果にならなかったりすることで短期的には投資の長期リターンにはつながらないなと思いました。それというのはやはり業績が良くて投資先が事業拡大で投資をしてもすぐには業績貢献になるようなリターンに繋がるには時間がかかることが起因しています。

商船三井であれば中期経営計画でどのように投資を行っていて、そのリターンがいつごろに発言するかを観るとoneの爆益で商船三井に恩恵があるかもしれませんがだからといって短期的には株価上昇などがあるかもしれませんが、中期経営計画の投資の内容を見て思うことは長期的にゆっくりと成長していくと思います。しかも手堅くです。ボラティリティも抑えてです。不確実ではなく確率が高い収益です。なのでおそらく短期的に儲けようと株価が上がったりして群がるように株価が上がる場面があるかもしれませんが、大切なのは長期的に見て企業の事業の質が高まっているか、株価上昇で含み益が増えるのは嬉しいですが、それは幻である程度の範囲まで戻されると思います。株価や短期的な業績を追うのではなく、事業の質や本当の実力、外部環境に左右された業績を見るべきではないと私は思います。

日本製鉄でもそうですが、米国市場におけるホットコイル(熱延鋼板)の市況が上昇基調を継続し、さらに米国での粗鋼生産量も底堅く推移していることは、日本製鉄にとって大きな追い風(成長・収益拡大の原動力)になります。9月現在でもホットコイルの市況は上昇していて、アメリカの製鉄企業に恩恵が与えられます。しかし、ただその追い風をどう活かすのかが重要だと思います。
追い風から恩恵を受けて業績が伸びていく企業でさらにその資金を投資をしてその先の未来へとつながる投資を行っているかが長期的なリターンに繋がるかどうかの境目であると思います。
日本製鉄であればさらにUSSの設備投資をしてよりリターンに繋がるようにしたり、財務の改善につなげるように負債を返済したり、次なるUSSに投資をするために資金を貯めていくという可能性もあります。砂上の楼閣か強固な経済的な堀を築き上げるのかは見定めなければなりません。

自分自身もある企業で大阪万博で大幅に儲かり利益に繋がったものの、その資金を投資ではなく、従業員への還元や接待交際費などに使用したりしているような話を聞いていた企業がありその先は大丈夫だろうかと思ったら、案の定原材料高などでインフレ負けをしているような感じであると聞いたことがあります。

運も実力のうちですが、その運で得たリターンをどのように将来的な企業価値拡大につなげていくかを見ていく必要があります。短期的なリターンのために資源高だとか、金利高だとか、用船料の値上がりがすごいから海運バブルが来るかとか、米国のホットコイルがかなり高まっているから製鉄企業の業績が良いとか、それだけで投資をすると、いざ何かあった時に、逆風が吹いたときになぜあの時に投資をしたんだろうということになりかねません。オリックスのキオクシアの株価上昇でその売却益がかなり乗るではないかと思い株価がかなり上がっていた時期もありましたが、その先を見ないといけないです。オリックスの将来的な投資やどのように成長していくのかなど、業績が未来の強固な基盤になるような投資ができているかを見ていく必要があります。

情報収集を短期にリターンに繋がるようなトレーディングするのではなく、長期的なリターンに繋がるように情報収集ををして着実に企業の長期的な果実の恩恵を受けられるような投資の積み上げをしていくことが肝心であると私は思います。

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