直近でトランプ関税やエヌビディアの株価下落で日経平均も大幅に下落しました。
中でも半導体株が大幅に下落しています。
個人投資家に人気な信越化学も年初来安値を更新していました。
以前にSUMCOが配当利回りが良かった時に投資を検討していたので、半導体株の本を購入して半導体の勉強をしたりしていました。
今回の半導体株の株価下落で、やはり自分の理解が難しいまたは理解できない領域への投資は控えるべきだなと思いました。誰もが優良企業だといったとしても、自分が理解できない分野への投資は長期的に見たときに難しいことについて考えてみます。

半導体株の下落でも自分は今のところ手を出すことは考えていないです。自分の理解できる事業へ投資をする。

信越化学は財務も鉄壁で利益率も高く日本を代表する投資家ならだれもが一度は耳にする企業だと思います。僕も信越化学が株価が上昇局面においてかなり魅力を感じていました。
しかし、配当利回りがそこまで高くない点や株価もかなり上がっていた局面であまり割安感はなく投資対象としてはどうかなと思いました。
以前他に半導体株で配当利回りがよい銘柄がないかと探していた時にSUMCOがあったので株式分析をしていたのですが、けっこう配当金の浮き沈みが激しく投資としては悩んでいました。
悩んでいたので、半導体の業界を勉強しようと本を購入して勉強しましたが、半導体業界の移り変わりのスピードがかなり激しい業界であることがなんとなくからはっきりとわかりました。
自分が思ったのは専業投資家なら時間を割いて半導体について勉強するというのも手かもしれませんが、僕のようにサラリーマンとして働いていると時間も限られてきます。
半導体の理解もするだけでなく、業界の変化のスピードも速いので周辺知識をアップデートしていく必要があります。そのスピードの中で自分は知識のアップデートに時間を割くことは時間の対価としては非効率的だなと思いました。
いくら優良企業だとしても、自分が理解できない事業へ投資をするというのは、株価が大きく下落している局面では自信が揺らぎ、投資スタンスを弱気にしてしまいます。高値の時に半導体に投資をした人は、おそらく昔にかなりの高リターンを得た人たちを見て、自分も一攫千金を狙い株価上昇を期待して投資をしている人が多いと思います。
以前僕は東ソーに投資をしていて本当に良い優良企業だとおもったのですが、決算の内容をみても化学のことが理解できずに、売却をしています。自分が興味がある、理解できる銘柄じゃないと何かあったときに保有し続けることは難しいです。
昔のIT企業も同じなんじゃないかなと思います。
IT企業の成長が著しい時に、輝かしい企業の成長をみて、周りが投資をしていて儲かっているのを見て、自分も成長著しいIT企業に投資をして周りのように一発逆転を目指すと考え投資をしていた人もいたのではないかと思います。IT企業も成長著しい反面、業界の変化のスピードが速く、あっという間に業界地図が入れ替わったり、昔のIT企業が栄華を誇っていたのに今では見る影もないなどあります。
それでも人は熱狂して判断を誤り自分なら儲けることができると自信過剰になる側面があります。
半導体の銘柄も同じ末路を辿るのではないかなと思います。半導体が好調だったときに半導体関連の本が本屋でよく見かけました。高配当株が流行ったときは高配当株の本が流行っていました。
僕はどちらかというと成長著しい企業よりも成熟しつつも、地味ではありますが着実に成長し続ける銘柄に投資をすることを好みます。
ビール会社のアサヒグループホールディングスは成熟していて、あまり成長余地はないように見えますが、それでも今後も生き残り続けていく可能性があります。
急激にビールの味が10倍に美味しくなるとかそんなことはないと思います。
ビール業界の事業を理解しても変化がそこまで大きくないので、日々知識を蓄積していっても追いつくことはできると思います。
自分が興味を持てる分野への投資先が良いのかなと思います。
サラリーマンであれば自分が属している企業の業界がかなり得意分野になると思います。
自分が興味があって持続的に勉強したい業界じゃないと投資の継続は難しいです。
僕は半導体について今のところ投資は考えていませんが、今がチャンスととらえることもできる人もいます。半導体について他の人に負けないぐらい時間を投下して勉強して精通してというのであれば投資先として良いと思います。株価が下落しても持ち続ける握力になりますし、人によって得意分野、苦手分野があります。
でも言えることは優良企業だからと、誰かが言ったことに対して真に受けて投資をすると価値を受け取るのではなく高い価格を支払うことになると思います。だから自分で分析して、株価が割高ではないかを把握して長期で投資をし続けられるかどうかが大事だと思います。
流行に敏感になることも大事ですが、流行にばかり流れ過ぎたら、いつの間にか時間も流れていき、お金もあっという間に自分のところから流れていくと思います。
投資をするときも人の意見を頼りに投資をしていないか、流行に左右されいないか、株価が上がっているから魅力を感じているだけでないか、もし株価が下がっていく場面でも保有し続けられるかを自問自動しなければならないと思います。
自問自動していく中で、自分の中で軸が生まれて、少しずつ、リターンも改善されて、投資ももっと楽しくなっていくと思います。個別株は面白いです。
個別株の勉強に終わりはないです。
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