ヒューリック【3003】2024年第2四半期(4-6月)の決算が発表されました。無難な決算を受けてもあまり株価が上昇しないのはなぜなんだろう?

不動産株

ヒューリック【3003】2024年第2四半期の決算が発表されましたので記事にします。
以前から狙っている銘柄ですが、毎回違う銘柄に投資をして結局投資をしていないことが多い銘柄です。
毎回決算の内容を見ているのですが、魅力的だなと感じています。
今回の決算の内容は無難な結果に終わったように見えたのですが、株価もそこまで上がらず下がらずという感じです。
ヒューリックというより不動産株の銘柄がそこまで急激に上がっているイメージはないですね。
オープンハウスや積水ハウスも狙っていますが、ヒューリックもなかなか良いなと今は情報収集中です。

2024年第2四半期(4-6月)について

(ヒューリック決算短信、決算説明資料引用)

2024年第2四半期(4-6月)の売上高は2,048億円(対前年比11.3%増)、営業利益に関しては689億円(対前年比3.4%増)、四半期純利益441億円(対前年比0%)-進捗率45%です。
2024年1〜6月期の連結決算は、純利益が441億円で、同期間で過去最高を更新しています。
純利益に関しても増益かなとは思ったのですが、5月に子会社化したリソー教育の買収、不動産の建替に伴う特別損失などもあったのが要因です。投資有価証券を売却して利益を計上しているのでほぼ特別利益と特別損失は相殺されていますね。

売上高は賃貸管理事業は535億円(前年同期比+47億円)、賃貸管理事業の営業利益は、285億円(前年同期比+53億円)です。1Q時には営業利益はマイナスだったので、プラスで2Qは終わってよい結果となっています。ヒューリックは新規中期経営計画で濃い品質の賃貸ポートフォリオ構築を進めています。
ヒューリックの強みは物件を仕入れて、物件を建て替えて付加価値をつけることに強みを持っています。今後はヒューリックの事業構造も賃貸管理事業にポートフォリオを組み入れています。
賃料アップだけでなく、低空室率も維持しています。平均賃料を上回る賃貸料にもかかわらず低空室率を維持して利益を確保できています。

賃貸管理事業は、賃上げの効果もあり、今回の営業利益はプラスに終わっています。前回の1Qの時にマイナスだったときは少し大丈夫かなと思ったのですが、その不安をなくす決算の結果だったと思います。今はポートフォリオに入れ替え時期で、大きく変化というより変化の時期として捉えるべきだと思います。
今回の決算でかなり良い内容だったのは、ホテル旅館事業です。売上高は249億円(前年同期比+51億円)、営業利益は15億円(前年同期比+13億円)となっています。
高級旅館のふふは日本のインフレでジリジリ上がっているので、ホテルや旅館の単価も上がっています。
日本に訪れる外国人が宿泊に使う費用が円安の効果で多くなり、宿泊費用もコロナ前よりも高くなっているなと実感しています。ホテル・旅館事業に関しては稼働率が大きく高まり、ヒューリックの収益性も高まっているなと旅行をしながら考えていました。
外国人が利用するので、単価も上がっているので、僕もこの前北海道に旅行しようと思ったのですが、ホテルの単価が上がって一万円以下がなかったので、日本で旅行するにもなかなか大変になってしまったなと思います。単価が上がって国内の日本人が旅行でホテルに泊まりにくいけれども、外国人は余裕でお金を支払っているのを見ると、なんか複雑な感じがします。なかなか危機感を感じます。


新規中期経営計画の中で2029年には1,800億円に経常利益を目標としています。
2023年の経常利益の業績は1,374億円でした。2024年の経常利益は1,440億円です。毎年100億円経常利益を積み上げることで2029年度の経常利益1,800億円に到達する計画です。

中期経営計画の中であらゆる業界で再編が行われていて、将来的には数社しか生き残れない時代が到来する可能性があると危機感があるような言葉があります。
ヒューリックは既存の不動産をより収益性のある不動産にすることが得意です。賃貸管理事業に関してはそこまで伸びてはいないので、今後将来的の成長のためにも高品質な賃貸ポートフォリオの再構築に力を入れています。確かに不動産事業は、どこも同じようなことをして差別化が図りにくいです。
だからこそ、ヒューリックの強みである不動産の開発力や建て替え力だけでなく、よりストック性の収益の賃貸管理事業をより高収益にしていく必要があります
CRE事業にも取り組んでいます。CREとは企業が保有している不動産のことで不動産を効果的に活用して、企業価値の向上を図ります。日立製作所の日立ソリューションズタワーのセールスアンドリースバックなどで安定収益を構築、京浜急行電鉄の旧ホテル跡地のCRE案件で高級旅館のふふを開発予定としています。直近ではキオクシアの四日市工場のセールアンドリースバックを行っています。また東京メトロ所有地を借地にしてデータセンターとして開発していこうとしています。

高品質な賃貸管理事業で事業も安定感が増しているので、それと同時に新規事業に攻めることを可能にしています。成長戦略投資としてこども教育事業にも力を入れていてリソー教育を子会社化しています。今回の2Qの決算からBSを反映しています。
また海外事業への事業として米国の高齢者住宅に投資をしていて、200億円の投資が確定しています。またデータセンター事業や物流事業など様々な投資案件を実行しています。

ここまで色々な事業をよくできるなと思います。ヒューリックは少数精鋭で、給料もかなり高額だと聞きます。
株価が上がらないのは、思うに色々な事業をやっている感じがして、外国人投資家からはコングロマリットディスカウントされているのかもしれません。他の不動産会社と比べてもあまり見ない事業を行っているので、差別化はできていると思いますがそれでも、相乗効果は本当にあるかは疑問視しています。
また株価が上がらないのは度々増資をしているので、また増資が行われる可能性があるのでおそらく手を出しにくい投資家がいるとうのも株価が上がりにくいのかなと思います。

新規中期経営計画の中で2029年には1,800億円に経常利益と目標としていますので、それに近しい数値を利益として到達することが可能なのであれば高配当投資先としてとても魅力を感じます。
現在は配当利回りは3.58%ですので、2029年ごろには配当利回りは4.5%以上は堅いんじゃないかなと思います。
また株価もそこまで上がっていないので、株価の下がり具合も限定的であると思います。株主優待もあるので、なかなか魅力を感じます。
長期投資先としてはなかなか良いなと感じます。

増資が将来的にあるので、一株の価値は下がってしまいますが、それ以上に成長しているのであれば問題はないと思います。住友林業も増資をしていましたが結局成長していっています。

5年以上長期で保有していくのであれば高配当株としてポートフォリオの中で着実に増配していき配当利回りも上がり成長していくと思います。手堅く成長していくと思いますので、あまり急激に事業が拡大とはいかないと思いますので、好みは人それぞれだと思いますが僕は今かなり気になっている銘柄です。

オープンハウスも良いなと感じているのと積水ハウスもかなり気になっているので、なかなか迷ってはいます。





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