今回は商船三井【9104】に新規に投資を行いました。
商船三井【9104】に今なぜ投資を行ったのかを記事にしました。
今回ボーナスで投資をした銘柄の1銘柄として商船三井です。2銘柄目は明日公開しようと思います。
商船三井は以前から投資したいリストに入れていました。
今頃になって海運株に投資と思う方のほうが多いと思います。
関税による貿易量減少はコンテナ船運賃の低下を招く可能性があります。また、新造船の増加により供給過剰が進んでいるため、運賃のさらなる下落が予想されています。
それでもなぜ今頃になって投資なのか、配当金は確かに高いですが、だから投資というわけでもないです。もちろん、配当金が多く貰えるに越したことはないですが。
商船三井の投資損益状況となぜ商船三井に投資を行ったのかの考えを共有いたします。
少しでも参考になれば幸いです。
商船三井【9104】へ新規投資をしました。(NISA2025年4月3日100株)。なぜ投資を行ったのか。


商船三井【9104】に2025年4月3日にNISAで100株投資を行いました。
現在の損益状況は評価損益が+15,400円(評価損益率+3.17%)です。
現在の配当利回りは6.79%(2025/4/11)、取得単価利回りが7%です。
7%の配当利回りはかなり大きいです。1株配当が340円ですので、100株投資で配当金が34,000円年間増えました。配当利回り7%は高いですね。来期の配当はどうなるかはわかりません。
ここまで配当が大きいと減配はあるだろうと思います。
それであれば長期で高配当投資家の僕がなぜ今頃投資を行ったのか?というと、日本の海運株、特に商船三井は今後も長期的に生き残るであろうと思えたからです。
昔は海運株はただのバブルで業績が一過性の物だから今後はこの配当は維持は難しいだろうと思い込んでいました。
海運株が年とともに配当金もずるずる下がるかなと思いきや意外と配当金を還元し続けている、さらに自己資本が積み重なり、財務の健全性も高まっていき、自社株買いで一株の価値も上がっている。
なぜなんだろうかと思い、『日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?』の本を読んでoneについて調べていました。
oneは日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社が2017年に統合して設立した、日本唯一の外航コンテナ定期船事業運営会社です。邦船3社が定期コンテナ船事業を統合し、競争力を高めるために設立されました。世界90か国を結ぶネットワークを持ち、グローバルな物流サービスを提供しています。
このoneの利益が大手海運株の利益を押し上げました。ただ、それというのは運賃高騰の影響や為替の影響もあります。
『日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?』を読んで、なぜこのoneという企業を設立する必要があったのか、海運業界の状況、背景などを概略がわかり、今まで海運大手のコンテナ船の赤字の事業に苦戦をしている状況や他国の業界大手の海運会社とどんどん突き放されていく状況がありました。船の資産は大きくお金もかかりますし、作るのに時間もかかります。
他国の海運企業が分厚い資金力で新しい設備や、船数を増やしたり、船の機能を上げるために投資をしたりしてさらに、他の外国の海運企業と日本企業の海運企業の差がでていました。
oneも設立当初は、失敗をするとか、マイナスな情報しか出ていませんでした。マスコミによる情報だけでなく自分で情報を的確につかむ必要があるなと思いました。
oneが設立当初は赤字でしたが、徐々に利益率が改善されて今では大手海運3社の稼ぎ頭となっています。
そこでなぜ今になって海運株なのかというと、海運株は設備投資でお金がかかる業態で、お金を追加で投資をしていかないと競合他社と比べると差が開きます。oneはまだまだ潜在性があると思います。
oneがさらに稼いで、成長のために投資をしてを繰り返していけば、他の競合他社に追いついていくだけでなく、追い越して差が開いていくのではないかと思います。
今回のトランプ関税で確かに貿易量が減り、景気後退ということになれば間違えなく海運株の業績も落ち、配当も減配ということもあると思います。
しかし、他の外国の海運企業も同じように収益が落ちている中で、oneという稼ぎ頭が収益力もある企業がいる中で、さらに海運株大手の現金の厚さや財務健全性も高く体力もあるというのであれば、他の海運企業が苦しい状況の中でも、生き残っていくであろうと考えました。
さらに日本の海運株で商船三井に投資をしたのは、配当はもちろん良いからというのもありますが、
一番は先を見据えて投資を実行してたからです。
今まで赤字だったコンテナ船事業が赤字から大幅な黒字になり、商船三井が稼いだキャッシュを使い投資を行った先というのは、さらに稼ぐためにコンテナ船や自動車船などの海運事業の強化の投資ではなく、非海運事業への投資でした。
統合報告書2024の中で橋本社長は海運業界で勝ち残るの中で海運株のサイクルについて述べています。
統合報告書は面白いので是非読んでみてください。
この海運株のサイクルの中の言及で思ったのが橋本社長は逆張りで考える人だと思いました。
景気が良い時に海運株は潤沢なキャッシュで主力事業に投資をするも、船の完成時に景気後退があれば船の供給量が多くなり、思ったほど稼げなくなり、利益が圧迫します。だからこそ、商船三井は主力事業ではなく、非海運事業で海洋事業、不動産、フェリーなど景気後退局面においても着実に収益があり安定感がある事業のポートフォリオに重きを置いていく方向です。2023年度で海運70、非海運30の割合の事業ですが、2035年計画では海運60、非海運40という比率になっています。
市況が悪化したときに強気で投資をしていくという逆張りのスタンスで投資をしていくとありました。
この逆張りという考えは僕もかなり好みで僕の投資も逆張りで投資をするよう心がけています。
逆張りというのは、周りで儲かっている時に自分が足並み揃えて同じように投資をするのではなく逆に行動をしているので、リスクが高まっている時に投資をしているのではなくリスクが下がっているときに投資をできます。
だから商船三井は逆張りの経営で生き残っていくんじゃないかと思い今回投資を行いました。
大体の人がトランプ関税で景気後退だと思い、海運株はけっこうマイナスな影響があると思われ売られていましたが、僕は商船三井に関してはそこまで大きく業績が落ち込み過ぎるのはないんじゃないかと思いました。
大きく稼いだキャッシュで投資を行ってきていますので、着実に来年、再来年と収益に貢献していきます。その収益は主力の海運事業でなく、非海運事業ですので景気後退とか関係なく収益も安定感があります。
また、自己資本も積み上がっているので、さらに株主還元として自社株買いを行っていくような発言をしているのを商船三井の説明資料で読みました。
今後さらに増配は難しいかもしれませんが、自社株買いを積極的に行っていくというのであれば一株の価値が上がり、epsも上がり配当性向も下がりさらに将来への増配に繋がると思います。
今週の相場はかなり上がったり下がったりで、市場に翻弄された一週間でした。
商船三井の株も自分が投資をしたよりもさらに下がり配当利回りが7.4%とかかなり高い時もあり、投資を早まったかと思いまいしたが長期で保有すれば問題ないだろうと後悔はしませんでした。
逆に後悔するのは、もっと下がったら買うと買わない理由をでっちあげて投資をしないで安全地帯にいる事でした。だから、安全地帯も心地よいですが、安全地帯から抜けて攻めるということで今回商船三井に投資をしました。
今回は100株投資をしましたが、100株以上投資をしていくかは情報収集次第だと思いますが、今のところ追加で投資は考えていないです。
自分の考えの中で、市況が悪い時にこういう敏感株を拾っていき、通信株や食品株など上がっていてある程度ポートフォリオの暴落耐性がつき、逆に市況が良い時に株価が上がっている敏感株を拾わずに、あまり人気がない割安で価格下落も限定的な銘柄に投資をしていく逆張りが自分には合っているなと思います。
この判断と行動は長期的には良い判断だっと思えるように投資を行いました。


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