ヤマハ発動機の株価が急落してからあまり戻りがよくありません。
2024年2Qの決算で増収増益となったものの、為替のプラスの影響もあって増収増益となっているような感じでした。
業績が今後為替ありきでどうなるかが不透明である点で、株価も軟調で推移しているのかなと思います。
確かに短期的に考えれば為替ありきだと、今後の為替が円高に振れていくようであれば厳しいです。
しかし、僕の考えとしては長期投資先として考えていくのであればとても優良な投資先だと考えています。
ヤマハ発動機【7272】は長期的投資先としてとても良いのではないかについて考えてみます。
少しでも参考になれば幸いです。
ヤマハ発動機【7272】は長期的投資先としてありなんじゃないか?
ヤマハ発動機のepsをみると2008年と2009年頃はリーマンショックの影響で大きくepsが下がっています。為替も2008年ごろから100円を切り、2012年頃にさらに円高になり79円となっています。
リーマンショックの景気後退の影響で需要の減少や在庫を抱えて円高にもなり、かなり業績も悪化していました。業績が悪化しているタイミングなどである変化が訪れています。つまり、今後生き残っていくためにはどうすればよいかという点です。動物界では、弱肉強食で強いものが生き残っていく厳しい世界です。草食動物では上手くすみわけができています。例えばキリンの先祖は、首が短いキリンと首が長いキリンがいたようです。首が長いキリンは、首が長い特徴で競争優位性を働かせ、他の首の短いキリンよりも上の食べ物を食べることができたのと、敵を見つけるのに、首が長い方が見つけやすいなどがあって首が短いキリンは絶滅して首が長いキリンだけが生き残っています。(首が長いキリンのほうが敵から見つかりやすそうですが、想像するのに3mmぐらいある人と、170cmぐらいの人と戦う場合どちらかを選べと言われたら170cmのほうが良いと思います、つまり自分よりも格段に大きい動物であれば知能がない場合、肉弾戦で勝つには弱い方を狙うべきだと本能的に思うので、首が長いキリンよりも首が短いキリンのほうが狙いやすいと考えています)
資本主義も同様に、企業が日々生き残っていくために、競争優位性を高めています。
ヤマハ発動機も生き残ってきている会社です。
リーマンショックの影響でかなり業績にマイナスがでましたが、その中構造改革や収益体質の改善を意識した損益分岐点経営を行い始めました。
構造改革の例ではリーマンショックの影響で過剰に膨らんだ在庫もあったので工場の集約化、製品のプラットフォーム化でコスト削減を行った点です。製品のプラットフォーム化ではエンジン、車体などの部品を複数の製品で共通化することでより生産的になりました。
2010年の黒字になってから、さらに磨きをかけるように構造改革や経営基盤の変革を行っています。
業績が悪いタイミングで企業がどう変化をするのがカギとなると考えています。
ヤマハ発動機の企業の考えとして居安思逸(きょあんしき)を掲げています。
居安思逸の意味は現状が平和で問題がない時にも、危機などに備え、用心を怠らないという意味です。
ヤマハ発動機の今期の2Qの決算で、増収増益の中で減益要因として成長戦略費用が22億円程発生しています。今の調子が良いからこそ、将来に備える。事業のポートフォリオもランドモビリティ事業、マリン事業、ロボティクス事業、金融サービス事業など分散され他事業のポートフォリオで構成されています。
事業の質を高めつつ、事業の分散を図り、業績が好調なときに将来に備えて投資を行っていく。
またヤマハ発動機の還元方針として総還元性向を40%としています。2023年度の配当性向は29.4%で自社株買いを含めて総還元性向を40%としています。
配当を出し過ぎて業績が悪化したときに減配しないように、自社株買いで総還元性向40%に足りない部分は充当して、安定的に配当を還元していく姿勢がみられます。
企業の決算の発表で短期的に悪いと思っても長期的に見れば、企業の変化の兆しが見えていたり、企業が今後も生き残る可能性があるなと分析材料にもなりえます。
最近では伊藤忠商事が8月5日に株価が暴落しているタイミングで、㈱デサントと㈱タキロンシーアイの2社のTOBを行っていて、この株価が暴落している中でよく判断と行動をしているなと実感しています。同時に自社株買いの発表を行っています。この暴落の中で、伊藤忠商事にとっても自社の株を買えますし、株主にも安心感もたらしてくれる行動でした。
伊藤忠商事は素晴らしい企業だなと株主として誇りに思います。他の総合商社では何かそのような情報が見当たらなかったので、伊藤忠商事の直近株価も他の総合商社と比べると株価は堅調なだけでなく、上昇してきています。
最近とても良い投資先だなと思っているのがアサヒグループホールディングスです。
アサヒグループホールディングスもコロナの時にかなり業績が悪化していましたが、その時にリスクを取って大型買収に乗り出していました。大型買収で高い買い物ではないか、のれんが膨れ上がっているので損失になるのではないかと、株価も低迷していましたが、業績もより改善して、より成長している企業であるなととても欲しい銘柄の一つとなっていて、現在情報収集に力を入れている銘柄の一社です。配当利回りは3%以下ですが、今後株式分割で投資をしやすくなった点や、株主優待も廃止して今後株主還元に力を入れていくと発言していたので、高配当株を育てていくと考えれば長期的に良い投資先だと考えています。
日本航空もそうですが、コロナの時に業績がかなり悪化しましたが、コロナを経て、航空事業だけでなく、非航空事業で業績の安定感が出てきた点で企業に変化が訪れているなと思います。
企業がピンチな時にどのような行動をしているか、業績がよいからとあぐらをかいていれば、あっとうまに取り残されて資本主義の世界で淘汰されていくと思います。
逆にピンチをチャンスとして捉えて、どう成長していくかの企業の変化に気が付くことができれば、良い投資先になります。
短期的な業績結果で企業の株価をみて投資判断するのではなく、長期的に見たときに企業の価値が高まっていく企業であれば投資をしていくべきだと思います。
ヤマハ発動機の企業を最近分析していてそのように感じていました。
現状ヤマハ発動機に投資をしたいなと思っていますが、日本製鉄もまだまだ欲しい銘柄ですので9月の権利確定前に投資をするか検討をしています。
アサヒグループホールディングスも現在情報収集中で投資先としてかなり投資をしていきたい銘柄になってきています。日本製鉄の投資を見送って、ヤマハ発動機かアサヒグループホールディングスか今はかなり悩んでいます。やはり日本にはとても素晴らしい企業が多くあります。
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