ジャックス【8584】2025年第2四半期決算が発表されましたので記事にします。
ジャックスには逆風が吹いている状態ですね。
ただ、他業者も同じように苦戦している状況の中でも、ジャックスに関してはなんだかんだこの逆風をしのいでいけるように今回の決算の内容を受けて思いました。
ジャックスの中期経営計画が数か月で終わるので、最新の経営方針でどうなっていくかが気になります。
そこまで変わり映えの内容かもしれないのでそこまで影響はないかもしれませんが、
方向性を確かめるうえでも今後の投資方針にも関わっていくと思いますので興味深いです。
ジャックス【8584】2025年第2四半期決算について簡単に解説していきます。
2025年第2四半期決算全体について
(ジャックス決算短信引用)
(ジャックス決算説明資料引用)
売上収益は957億円(対前年比3.8%増)、当社株主に帰属する中間純利益は111億円(前年比▲9.1%減)となり増収減益となりました。
今年の8月に業績の下方修正と減配を発表しているので、株価も大きく下がっています。
今年に投資をした人は含み損を大きく抱えている人が多いと思います。僕もその一人です。
今回の決算の内容から、ジャックスへ逆風は続いていますが逆風の中で一歩ずつ前進しているように感じられました。
増収になった理由は、主にオートローンと住宅ローンの保証料増加です。
住宅ローンに関しては新築物件は原材料高騰で供給の流れが止まっていますが、中古物件は需要があるようです。
たしかに、身近な話で店舗出店する企業が資材の高騰や、物流費などの増加などで思うように店舗主点できないとお話を聞きました。また提携金融機関が低金利で貸し出しているのも取扱高が増えた要因となりました。
(ジャックス決算説明資料引用)
クレジット事業(オートローン)に関しては、ビッグモーターの件があったので、取扱高は減少しています。
手数料の利上げや販売価格の上昇も取扱高減少に繋がっています。
取扱高は減少しましたが、割賦利益繰延残高の戻し入れで増収となっています。
クレジット事業は加盟店が商品・サービスを消費者に提供、ジャックスは、代金を消費者の代わりに加盟店に支払い、消費者は代金を分割してジャックスに支払い、手数料を支払う。分割支払いは住宅関連商品、自動車、高級時計など高価な単価の商品が多く支払い回数が多いのと支払回数が長く、長期にわたり繰り延べられます。
手数料は消費者の分割支払い手数料、加盟店が負担する取扱手数料があります。割賦利益繰延残高が収益として積み重なり売上として積み重なります。今回の決算でも割賦利益繰延残高は増加しています。
ジャックスはこの一年で加盟店手数料の利上げを完了したと今回の決算で言及しています。
回収期間はおおむね3年から5年で、手数料の利上げ後の再建に入れ替えが進むことで、クレジット事業の収支は改善していくようです。
収益が繰り延べて処理されているので手数料の利上げも時間と共に反映されて金利上昇の影響も受け流せるようになっていくと思います。この点において大体の人が見逃していると思いますので、かなりチャンスじゃないかなと思います。
カードペイメント事業は、金利上昇の影響をそこまで受けずに安定感があり増収しています。
海外事業はかなり苦戦をしています。海外収益の割合が大きいインドネシアとベトナムでかなり苦戦を強いられています。
インドネシアに関しては未収債権が増加していて貸倒関連費用が増加しているのが主に利益に負担がかかっています。5月からインドネシアでファイナンスリースの新規受けつけを停止して余震の厳格化を行っています。不採算店舗の統廃合、取扱商品を二輪と優良顧客に絞り業務を進めていると言及しています。
素晴らしいですね。ただ問題にこまねいているだけでなく、こういう問題に対してスピード感を持って、問題解決に取り組むし姿勢は投資先としてなかなか興味深い行動です。
黒字化にはまだ時間はかかりそうですが、黒字化に向けて努力していくと言及していますのですぐには解決はできなさそうですが、長期保有の材料になりそうです。
ベトナムにおいても与信の厳格化を進めて初期未収債権の費用を抑えて外部委託業者による長期未収債権の回収も強化しましたので、貸倒関連費用も現在減少傾向です。
数値の背景も大事だなと思いました。
たしかに数値の結果も大事ですが、その数値の裏側も見ていく努力が必要だと思います。
以前兼松に関して、TOBで財務が大幅に悪化したからと累進配当でもあまりオススメできないと投資系の情報発信者が述べていましたが、おそらくその方は、ただその数値を見てその数値の裏側を見ていないと思いました。epsがとかroeが高いとか、自己資本比率が低いとか分析するのは大事ですが、その裏側を理解できて長期保有もできますし、100人中99人が間違えだと思っていても、1人が言ったことが正しいこともあります。
政治にはあまり興味がありませんが、最近では兵庫県の斎藤知事が当選しました。
パワハラや公金不正支出疑惑などが告発されましたが、マスコミがとてもネガティブに報道していた記憶があります。
結果として斉藤知事が当選しています。
知らず知らずのうちにマスコミの意見を事実として捉えて、それが真実だと人は錯覚します。
アメリカの大統領選もテレビではハリス氏が大幅にリードして勝利が確定するみたいなハリス氏寄りの報道がなされていました。結果はトランプさんが再選しています。
受け取った情報に対して、その情報に対して自分の考えを持たないといけない時代になっているなと実感します。
新NISAは政府の陰謀みたいな話も出てきていたこともありますが、それは意見であって事実ではありません。
僕はあまり、日本のテレビの報道が好きではありません。
人の目を引くために、朝からマイナスな情報を流して、こんなにも犯罪が起きているとか、強盗だとか良い印象は持てないです。
話は逸れましたが、ジャックスに関してはたしかに短期的にみるとジャックスに逆風が吹いていてあまり好ましくないように思えます。株価も下がっていて、金融株と言えば勢いがある銀行株や損保株などが挙げられます。
ただ、今後ジャックスの業績の採算性が時を経るとともに追いついてきたら、業績も上向いて、株価が低迷している今がチャンスだと思って買い増しをしたいなと考えています。
来年の新NISAで投資をしようと思います。ただ、まだまだ油断はできないので、業績回復にも時間がかかると思いますので、長期の保有が必須となりますが、長期保有で保有株を積み上げて取得単価を下げて、配当も積み増していけばおのずとリターンも上がると思っています。
ジャックスかオリックスか第一生命かクレディセゾンかみずほリースか金融株は悩みます。
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