2025年3月14日にジャックス【8584】は中期経営計画(2025年-2027年)を発表しました。それと同時にび第三者割当による新株式の発行を発表しました。
第三者割り当ての発表で株数が増えるのでepsが下がるのであまり良くはないと思いきや第三者割当で三菱UFJの持ち株比率が増えて好感されて+8%の株価上昇してと思いきや終値で3%マイナスになっていました。週明けの株価は+8%になっていましたが、今後また株価が大幅に下がる可能性もあり、感情的に喜ぶのではなく、注視してまたチャンスを取りに行けたらと思っています。
ジャックス【8584】中期経営計画発表(2025年-2027年)ジャックス【8584】中期経営計画発表(2025年-2027年)について考えてみます。
少しでも参考になれば幸いです。
ジャックス【8584】中期経営計画発表(2025年-2027年)について。配当政策の変更について。

(ジャックス【8584】中期経営計画説明資料引用)
中期経営計画に数値目標は以下を掲げています。
2025年営業収益が1,915億円、親会社株主に帰属する当期純利益は155億円
2026年営業収益が1,990億円、親会社株主に帰属する当期純利益は180億円
2027年営業収益が2,045億円、親会社株主に帰属する当期純利益は230億円
2024年3月期では親会社株主に帰属する当期純利益237億円です。
2027年までけっこう苦戦をしていく可能性を下に数値を予想しているようです。
金利上昇化で収益が圧迫していくのはわかりますが、ジャックスの手数料の上げも業績に寄与していくのは時間を要するようです。今までが順調すぎたのかもしれないですね。
中期経営計画のテーマでMUFGグループとの連携拡充により「変革」と「再成長」に挑む3年間としています。
再成長ということはジャックスの中でも手詰まり感があったのかもしれません。
海外事業のインドネシア事業やベトナム事業ではかなり苦戦をしていて、利益を悪化させている要因です。
3Q決算でマレーシア事業に参入もあったのも、成長に手詰まりがあったのでなんとしても成長をしていく必要があったのではないかと考えています。
前回に減配をしたのは、成長の為に投資をするキャッシュが少しでも保有したいからではないかと考えました。
中期経営計画のテーマでMUFGグループとの連携拡充と文言がある通り、第三者割当増資を行っています。第三者割当増資は企業が特定の第三者(個人や法人)に対して新株を割り当てることで資金を調達する増資の手法です。この方法は、資金調達だけでなく、割り当て先との関係強化やM&A(企業買収)にも利用されます。
第三者割当に三菱UFJフィナンシャルグループを割り当て予定先としています。第三者割当増資を行うことで三菱UFJフィナンシャルグループは40%近い持ち株比率となります。
第三者割当増資で380億ほど調達して、国内外の成長投資(M&A等)に要する資金-318億円、事業構造改革の費用-20億円、戦略的なシステム投資の費用-50億円としています。
国内外の成長投資(M&A等)で成長投資の第一弾としてマレーシアの金融事業への参入を上げています。2025年2月6日時点で35億円の出資をしています。さらにマレーシア金融事業の重点領域を中心に複数の投資案件を検討しており、今後3年間の成長投資枠として総額350億円を想定しているようです。
今回調達した資金うち318億円をその資金として使用します。国内外とあるけれども、すべて海外じゃないかと思いましたが、それほど投資をする価値があるとも捉えることもできます。国内の基盤は成熟しているから、海外で足場を固める必要があるので先手を打って投資をしているのではないかと思います。ただインドネシアやベトナムのようにリスクもあります。
なんとなくですが、景気後退に入りつつあるのではないかと感じます。
ジャックスの海外へ積極的に展開するのはリスクを取って積極的に行動する点で生き残るうえで欠かせません。
もし景気がとても良い時に成長投資をしていればリスクが高まっているので大丈夫かと思いますが、今のタイミングは景気後退に入っている、入る手前のようなタイミングなのでリスクが抑えられているのではないかと思います。
投資をしてどのように成長していくのかは不透明感があります。
中期経営計画の数値をみて、思ったほど予想の数値があまり良くありませんでした。
ただ今回の三菱UFJフィナンシャルグループの第三者割当増資で大きな後ろ盾ができて、リスクを取って行動をして投資をする機会ができ、他社に引けを取らないように投資をして成長をしていく可能性を見出せました。三菱UFJフィナンシャルグループの子会社のアコムの再編を視野に入れているのかもしませんが、もしジャックスがリスクをとって失敗をしても株価が下落したタイミングで三菱UFJフィナンシャルグループがTOBをするかもしれません。ジャックスの事業の軌道が乗ったらその成長の分配当やキャピタルゲインを得られますし、もし事業に投資に失敗して下がり株価が下がればTOBの可能性が上がります。今回は第三者割当増資でしたがもし増資だけだったら株価がかなり下落していたと思います。
三菱UFJフィナンシャルグループの後ろ盾ができたものの、まだ金利上昇もしていく方向性ですので、ジャックスには逆風は続くと思います。それでも長期で見れば成長の軌道に乗っていく企業であると思います。だからこそ三菱UFJフィナンシャルグループが第三者割当増資という形で保有割合を増加させたと言えま。

今回配当方針も変更になりました。前回の決算で配当の減配をしたので、中期経営計画がどうなるか予想はしていましたが案の定DOEの採用はしていました。DOEまたは配当性向30%になりました。
純資産配当率(DOE) = 配当性向×自己資本利益率(ROE)×100% = 年間配当総額/純資産×100
DOEのメリットとしては株主資本に対して配当金額が決まります。その機の利益に左右されずに安定した配当還元が可能となります。株主資本が増加すると増配もする可能性も高まります。
一株純資産(BPS)も着実に積みあがっているので、配当金が前のように減配が大きく減ることはないのかなと思います。むしろ純資産がさらに成長とともに積み上がっていけば増配も期待ができると思います。
また金利上昇という報道があり株価が下がったタイミングでコツコツ投資をしていければと思います。
1,2月と投資は10株ずつ行いましたが、3月は上がっているので見送ります。
またチャンスは訪れると思いますので焦らずじっくりと着実に投資を積み上げていきます。
コメント