日本たばこ産業-JT【2914】2025年第3四半期決算。増収増益、上方修正、大幅増配!素晴らしい!

食品株

日本たばこ産業-JT【2914】2025年第3四半期決算が発表されましたので記事にします。
2Qの時も上方修正と増配をしてくれました。また今回も上方修正と増配が行われました。
JTホルダーの方おめでとうございます。
僕も300株のみ旧NISAで保有していますので、保有し続けていて良かったと心から思います。
外部環境が不安定な中でも、たばこという商品は強く独占的で利益率も高いというのはやはり強いです。
外部環境が不安定でも安定感のある企業に投資をすることはとても安心感があります。
たばこ事業が儲かりすぎてトランプさんに目を付けられなければよいと願いますが、利益が出ているところに訴訟を提起したりなどもあるので、出る杭は打たれるというのもいずれはあると思います。

JTに関しては当初保有したときは、初心者が持つ銘柄だとか、減配はするとか、成長はないとか散々な言われ様でしたが、蓋を開けてみると配当というリターンだけでなく株価上昇というリターンもとても良い結果になっています。
外部のノイズを遮断して投資をすることが大事だと思いました。


日本たばこ産業-JT【2914】2025年第3四半期期決算について簡単にみていきます。
少しでも参考になれば幸いです。

2025年第3四半期決算全体

(JT決算短信引用)

(JT決算説明資料引用)

売上収益は2兆6,340億(対前年同期比13.2%増)、営業利益は7,629億円(対前年同期比20.8%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は5,117億円(対前年同期比15.7%増)、増収増益となりました。2Qからさらに売上、利益ともに伸びています!素晴らしいです。


2025年の予想値は売上収益は3兆3,440億(対前年同期比+710億円増)、営業利益は7,390億円(対前年同期比+680億円増)、中間利益は4,940億円(対前年同期比+440億円増)です。

増収が大きく貢献したのは値上げの効果が大きいようです。フィリピン・ロシア・英国を中心に値上げ効果が今回の決算で大きく反映されています。
イギリスを調べたところイギリスでは過去10年間でたばこ価格は年平均5〜10%のペースで上昇で上昇しているようです。2025年時点での紙巻きたばこ1箱の価格は13〜15ポンド(約2,500円)と、日本よりもかなり高額ですね。ランチ2回分食べられますし、自炊で一週間も賄える金額ですね。
ロシアのたばこ価格は銘柄や地域によって異なりますが、一般的に1箱(20本入り)で約135〜240ルーブル(約220〜400円)程度。
フィリピンでは2025年現在、たばこ価格は日本の約半分で、1箱(20本入り)あたり約70〜100ペソ(約180〜260円)程度です。
イギリスでは上げる余地がここからはそこまで上げるのは難しいかもしれませんが、ロシアやフィリピンではまだまだ上げる余地はありますね。
そうなればJTの増収効果にもつながっていきます。
そう考えるとタバコというのはインフレ耐性に強い商品なのかもしれません。というよりも独占的な事業でのインフレの効果が強いということなのか?興味深いですね。独占ではないものの、寡占的な資源株への投資もインフレ耐性を持つ投資として興味深い。

今回の増収効果は2024年8月21日に日本たばこ産業(JT)は米国4位のたばこ会社Vector Group Ltd.を買収効果もあります。
買収の意図としては、米国は世界で最も収益性の高いたばこ市場の一つであり、為替リスクが少ないハードカレンシーの市場のシェアを拡大することでJTは安定したキャッシュフローを確保し、中長期的な利益成長が期待できます。
ハードカレンシーとは国際市場で広く取引され、信頼性が高く、価値が安定している通貨のことです。米ドルやユーロ、日本円などです。
ロシアの事業の割合が多いので、ルーブルのこともあるので、リスク分散ということで今回の買収もあると思います。
買収で年間約1,400億円程度の売上増加や利益率向上が期待できます。
買収に伴いのれんの費用も毎年発生していますので、年を経るごとにさらにのれん償却費用が減っていけば利益率もさらに上がり、値上げのプライシング効果もありさらに手堅く利益を積み上げていきます。
営業キャッシュフローがさらに改善されて、キャッシュが溜まり投資をして複利的に成長していきます。

Ploomへの投資が増えて、インフレに伴うサプライチェーンコストが増加しても、それでも大幅な増収となり営業利益も大幅に増えています。
2Qの決算同様に為替の影響があまりマイナスになっていないのは、事業の国別の分散で通貨のリスク分散がなされているだけでなく、為替が円安だから業績が良いというだけではないと改めて認識させられます。ある企業では円安の恩恵を受けてかなり業績が良い時もありましたが、最近では営業利益が2,750億円の赤字になると予想されていました。
JTは為替の影響で業績が良いではなく、為替の影響をマイナスに被らないように事業を手堅く運営できているという印象でした。

日本でもPloomなどの加熱式タバコをしている人を見るようになりました。
僕は吸わないのでわからないですが、肌感覚で数年前と比べると増えたなという印象です。
海外でもPloomのシェアが増えてきています。
たばこブランドとして競争はありますが、それでもJTのPloomのシェアは着実に増えていけばさらにJTの業績に貢献して高配当を還元してくれます。
Ploomはまだまだ投資段階ですので、さらに成長していく段階になっていけばさらなる金のなる木になっていくでしょう。

医薬品事業の売却もあったので、そういう点でキャッシュに余裕もさらに生まれたのかもしれないです。

JTの現在の株価は5,365円(2025年10月31日)、PBRは2.30倍、PERは16.95倍です。配当利回りは4.37%です。
今回の決算発表を受けて大幅な株価上昇となりました(前日比+8.93%)。
こんなに株価が上昇しているJTは始めて見たかもしれないです。
今回増配も発表されました。
2Qの時は一株配当194円→208円、今回の決算で208円→234円です。
今期の増配合計は一株40円の増配です。今期だけでこんなに増配をするのはすごすぎる。
現在300株のみ保有しているので、今回の決算で7,800円も配当金が増配しました。2Qのも合わせると12,000円も配当金が増えています!!
サラリーマンでもこんなに頻繁に昇給はないとは思います。僕自身の配当金からのキャッシュフローが改善されているなと年々思います。
今回の増配で今保有しているJTの取得単価の配当利回りは9.96%となりました。
ほぼ10%の配当利回りの銘柄はお宝ですよ。
JTに関してはもうこれ以上は増配しないだろうと思い込んでいましたので、あとは安定的な高配当があれば十分だと思っていました。
まさかここまで増配するとは思ってもいませんでした。
ヒューリックも増配して、JTも大幅な増配してくれて、増配銘柄は素晴らしいです。

JTもいつか苦境に立たされたときに、減配もされてしまう時もあると思います。
業績は今は好調ですが、昔と比べると株価が高くなり手が出しにくい銘柄にもなっています。
いつかこの株高も弱気になり、株価下落が急激になる可能性もあります。
それはそれでチャンスとして株数を増やしていければと思います。





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