2026年3月期第1四半期(4-6月)が発表されましたので記事にします。
直近では決算期待からか株価上昇もして年初来高値を更新している場面がありましたが、決算発表を受けて下落しています。
今回の決算も兼松らしくあまり心配がない決算でした。
やはり長期保有投資先としては今後も保有し続けたいなと思えました。
兼松【8020】2026年3月期第1四半期(4-6月)について見ていきます。
2026年3月期第1四半期全体について


(兼松決算説明資料引用)
2026年3月1Q決算の収益は2,511億円(前年同期比0%増)、営業利益は106億円(前年同期比▲6.9%減)、親会社の所有者に所属する四半期純利益72億円(前年同期比▲6.4%減)となりました。
減益となっていますが、進捗率は23%と当期純利益は300予想値としていますので今回の1Qは悪いわけではないです。自己資本比率も着実に改善していて25.2%から27.8%となっています。
減益はしていますが他の総合商社と比べると、減益幅は抑えられています。
兼松自体が円安恩恵の銘柄ではなく、資源高で業績が好調というわけでもないのも減益幅が抑えられているなと思います。外部環境があまり芳しくない状況で手堅く利益が積み上がっている印象です。
財務の改善を図りつつ、利益を着実に積み上げて将来に備えているようですので今回の決算は無難ではありますが問題はなさそうですね。
収益はICTソリューションセグメントは207億円-進捗率20%(前年同期比+24%増)、純利益は15億円-進捗率14%(前年同期比+60%増)です。
ICTソリューション事業は前年と比較して増収増益となっていますが、思ったほど進捗率は芳しくないですね。ICTソリューションは兼松の力を入れている事業ですのでもう少し増益が欲しかったですね。
ただ、ICTソリューション事業は今後も成長していくために投資をしたり、M&Aなど通じて手堅く利益を上げて成長していくんじゃないかなと思います。
日本サイバーセキュリティファンドを設立しています。2025年度に初投資を行うとありますのでどう今期に影響してくるのかは気になる点です。
ICTソリューション事業がセキュリティ関連、ネットワーク・ストレージ関連の案件で継続的な収益になるストック収益なので大きく増収増益にはなりにくい、だからこそICTソリューション事業が相乗効果を生めるように宮部CEOがかじ取りをしてICTソリューション事業から他の事業に橋渡しをして増益幅を高めていくということではないかなと想像しました。
電子・デバイスセグメントの収益は656億円-進捗率24%(前年同期比8%増)、親会社所有者帰属四半期利益は27億円-進捗率30%(前年同期比42%増)です。増収増益で進捗率はとても良い。素晴らしいですね。
前年度も利益率が高くなったモバイル事業が利益増に貢献しています。キャッシュカウとなっているというのも1Qにおいてもまだ、堅調に利益を積み上げています。モバイル事業に関してはキャッシュカウではあるものの、ここからさらに利益が伸びていくことは難しいかなと思います。
半導体部品・製造装置事業に関しても増益になっていますので今は半導体市況はよくないですが、サイクルの循環で将来の布石として利益が伸びていくとなれば面白いなと思います。
半導体株を保有は僕には理解が難しいので保有は難しいですが、兼松のように事業を分散した会社のように投資をするというのも良いなと思います。
食料セグメントの収益は946億円-進捗率25%(前年同期比+8%増)、親会社所有者帰属四半期利益は10億円-進捗率27%(前年同期比▲53%減)です。
増収減益ではありますが、意外と利益面に関しては進捗率は25%を超えていて悪すぎるわけではないです。兼松に投資をしていて思うのですが、ICTソリューション事業や電子・モバイル事業以外はけっこう保守的に予想値を見積もっています。
3Qあたりからもう数値上振れんじゃないか?しかしICTソリューション事業はそこまでだなという感じになっています。国内に食品事業もかなり苦戦しているので、兼松もそうですが畜産事業と食料事業はともに減益となっています。今回の決算も兼松らしいなと思いつつも、なんだかんだ通期の予想業績に着地するのかなと思います。
鋼・素材・プラントセグメントの収益は402億円-進捗率20%(前年同期比▲19%減)、親会社所有者帰属四半期利益は11億円-進捗率28%(前年同期比▲17%減)です。減収減益ですが、こちらも利益面に関しては進捗率が悪い感じでもないです。鉄鋼事業が利益面で進捗率が58%とあるのでどうしたんだと思いましたが、国内鉄鋼子会社の売却益で利益面で大きく伸びていたので一過性の内容でした。
もしその売却がなければ・素材・プラントセグメントの利益があまり芳しくなかったのは事実ですので、けっこう厳しいですね。
車両・航空事業の収益は295億円-進捗率23%(対前年同期比▲17%減)、親会社所有者帰属四半期利益は9億-進捗率26%(前年同期比▲34%減)です。減収減益ではありますが、進捗率は利益面で25%を超えているので悪い感じではないです。
もうちょっと軍事関連事業がもう少し伸びてほしかったなというのが感想です。
日本の軍事産業の需要が高まりがあり三菱重工など業績が上がって株価も上昇していたので、兼松は少しは恩恵があるのかなと思いきやあまり業績には響いていませんでした。
外部環境は悪いので仕方がないですが、主力のICTソリューション事業が成長性という点で少し物足りなかったなというのが印象でした。
他のセグメントも数値が保守的に見積もられているから進捗率は良いですが、今後のことを考えると外部環境に左右されない事業を構築していけるようになればまた一段階成長していくようになるのではないかなと思います。
投資判断について

兼松の現在の株価は2,840円(2025年8月6日)、PBR1.33倍、配当利回りは4.03%です。
今回の決算で他の総合商社と比べると減益幅は少ないものの、悪くはない内容でした。
しかし、もう少し成長性という点で結果がみれたらよかったです。
ただ相変わらず保守的に数値に見積もっているところはやはり良いなともうのと、事業も手堅く行っているなと思う内容として再認識しました。
長期で生き残る企業はこういう企業なんだと思いました。
今は外部な環境がよい状況ではないですが、半導体市況の回復や、鉄鋼素材などの事業もサイクルの樹幹とともに回復していくと思います。そのときにICTソリューション事業との相乗効果で成長性がより具体的に見れるのではないかなと思います。
将来に備えて財務の改善を急ピッチで行っているようにも見えますので、将来に向けて今は手堅く利益を積み上げて、着実に成長して盤石に基盤を作っている最中であるのかなと思います。
今は株価が上昇して投資はしにくいですが、また下がるタイミングが出てきたら追加で投資を検討しています。
堅実に利益を上げていくので急激に業績が悪化という感じにはなりにくいと思いますので、減配も心配はしないでもよいのかなと思います。配当を着実に積み上げていく、株価は上昇はそこまで期待はできないけれどもそう人であれば投資をしても良いのかなと思います。


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