KDDI【9433】2025年3月期第2四半期(4-9月)を発表しました。株式分割と自社株買いを発表!

通信株

KDDI【9433】2025年3月期第2四半期(4-9月)を発表しましたので記事にします。
今回の決算も安心感のある決算内容でした。ローソンの事業がどうKDDIに良い影響を与えるかとても興味深い決算の内容でもあったと思います。
今回で自社株買いの発表と株式分割も行っているので良い材料が出てきたなと思います。

KDDI【9433】2025年3月期第2四半期(4-9月)について簡単に解説していきます。

2025年3月期第2四半期(4-9月)

(KDDI決算短信引用)

(KDDI決算説明資料引用)

2025年3月期第2四半期(4-9月)の売上高は2兆8,557億円(対前年同期比2.8%増)-進捗率49.5%、営業利益は5,730億円(対前年比2.3%増)-進捗率-51.6%、親会社の所有者に帰属する四半期利益は3,512億円(対前年比4.7%減)となり増収減益となりました。
売上と営業利益に関しては増益となっていますが、純利益は若干減益となっています。
純利益に関しては、決算説明資料の中には何も説明がなかったので、決算短信の資料の説明によると
、外貨建の債権債務の評価替えで前期は円安基調であったことから、主に為替差益が発生し、当期は円高基調になり、主に為替差損が発生、前期の子会社・関連会社の組織再編に係る一過性影響等が主な要因となっています。
KDDIはあまり為替の影響を受けないであろう企業としてポートフォリオに組んでいたのですが、金融という事業の面で影響が出てくるのは盲点でした。気になったのが当期は円高基調になりと説明にありましたが、そんな円高か?とすこし疑問点が残る内容でした。
万が一、トランプさんが当選して今の円安は行き過ぎだということで円高に振れていくということになれば、注意して投資を行っていく必要があるなと思いました。

ただ、主力事業は増収増益となっていたので問題はないと思います。

営業利益はローミング収入が▲112億円のマイナスです。ローミング収入は楽天モバイルへのローミングサービスを提供して、楽天モバイルでは基地局整備とローミングの終了を急いでいます。
マルチブランド総合通信ARPUは以前までは格安SIMなどの普及に伴い利益が下がっていましたが、通信の収入だけでなく、金融事業、auでんきなどの付加価値のサービスの収入も上昇して利益に貢献しています。
ARPUは1ユーザーあたりの平均的な収益・売上を示したものです。KDDIはKPIとしてARPUの最大化に取り組んでいて、付加価値サービスの提供とともに顧客層の拡大を図り現在の安定的な収益と資本が効率的に活かし収益も生み出せています。
2Qにおいて、金融とエネルギー事業で114億円の増益となっています。
auじぶん銀行の口座数が前年比で94万増加、auでんき契約数も3万の契約数が増えています。
今回の決算で目を見張るものはやはりローソンの事業でしょう。
今期に反映されて、98億円の増益に貢献しています。動画の説明の中で担当者の話によれば、2Qで98億円の増益となっているが、だからといってここから2倍になるとかそういう簡単な話ではないが、それでも良い相乗効果が生まれていると話していました。高橋社長によれば、ローソンさんと今後どういう方向で事業を行っていくかを担当者が話している中で熱がこもっていると話されていたので、今後のKDDIの成長性に欠かせないものだなと認識しました。
KDDIは上手く消費者を取り込めているなと思います。生活基盤に根付く社会インフラとして消費者に触れる機会が多くなることで今後も手堅く成長していくのではないかと思います。逆にNTTは消費者というより企業向けに強みがあります。
三菱UFJフィナンシャルグループのB to B、三井住友フィナンシャルグループのB to Cのような構図と似ているように、NTTのB to B、KDDIのB to Cと上手く線引きがされているなと思います。

ビジネスセグメントでは、売上が6,724億円(対前年同期比13.1%増)、営業利益は1,137億円(対前年同期比11.1%増)と増収増益となっています。IOT関連サービスで2026.3月期で2,000億円を目指すとあるので、まだまだ成長余地がありとても興味深いです。
KDDIはデータセンター事業でも力を入れていて2Qで売上は650億円と前年比で12%も向上しています。
KDDIはTELEHOUSEのブランドでのデータセンターサービス等を提供しています。
データセンターとはデータセンターとは、サーバやネットワーク機器を保管するための専用の建物です。KDDIのDC事業は2023年3月期で売上が1,000億円超えていて、注力しています。2023年の5月にタイのバンコクで開業予定で、2023年6月にカナダのトロントでDC(データセンター)の事業譲渡がなされていてグローバル展開が進んでいます。現在世界10か国以上、45拠点以上でデータセンターに事業が行われています。
データセンター事業は今は投資の時期ですので、設備投資が先行しているので、採算が取れるまで時間はかかり利益貢献に繋がるのはもうあともう数年かなと思います。KDDIに関してはビジネスセグメントにおいて成長期待できる点は、利益は出つつあるものの、まだまだ成長段階にいる状態です。上手く軌道に乗っていけばと考えれば、今後も長期的に生き残る会社としてあり続けるかなと考えています。

動画説明の中で来期にepsを1.5倍にすることを目指していて、今回の自社株買いもそのため1,000億円程おこなっている。高橋社長によると、資料には説明として落とし込めていないが、総還元性向で100%を上限に還元を行っていくとも話していました。
総還元性向100%はなかなかエグイですね。ただ昨年などは総還元性向は92.9%ほどですので、けっこう還元をしていて、eps1.5倍達成のために本気なんだなと感じられます。

今回合わせて株式分割も行っています。2025年4月1日に2分割になり、投資しやすい水準になります。
ただ、最近の僕の考えは株式分割はあまりしてほしくないとは思っていました。
株式分割で買いやすくなった半面、買いやすいというのは売りやすいともいえるので、つまり短期で売買が行われたり、ろうばい売りする投資家が増えたり、中途半端に投資ができてしまう人がふえてしまうとおもいます。NTTも大幅に株式分割をして、株価は低迷する状態になっています。(チャンスではありますが)

これから投資をしようと思う銘柄に関してはできれば株式分割をしていない投資先のほうが好ましいです。といっても、50万円上とかの投資金額とかになれば話は別ですが、大幅に株式分割はしないで適度にしてほしいと思います。

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