フジテレビホールディングをサラリーマン目線と投資家目線で考えてみる。サラリーマンは安定なのだろうか。

投資

あまり僕はテレビを見ないので、最近のフジテレビホールディングの騒動はあまり気にならなかったのですが、最近フジテレビホールディングの株価が大幅に上がっているので、情報収集をしたところ、色々思うことがありました。
僕は不貞をしている人のニュースとか、女性関係とのトラブルとかのニュースとかあまり興味がないのでスルーをします。親戚とかだったら関係はあると思うのですが、興味がない理由は一ミリも自分の
人生に関係がないからです。そのマイナスな出来事に対して、他の人と一緒にその人を悪いとか言う時間があるのであれば、読書だったり、趣味だったり、人間関係だったり有益なことに時間を使いたいです。
そういうタイプの人間がなぜ今回のフジテレビホールディングについて考えていたのかというと、こういうマイナスなことがあり、フジテレビホールディングのcm差し止めがあり、業績も悪化していくのかと思ったのですが、事業を分析するとそんな悪くなりすぎる感じでもなさそうで、株価も大幅に上がったいる時もあって複雑な気持ちでした。
一方で、サラリーマン目線で社員の立場で考えていた時に一連の騒動、代表取締役の会見対応など見て、サラリーマンは果たして安定なのだろうかと疑問が出てきました。

世の中は改めて思うのが資本主義だと痛感しました。

フジテレビホールディングをサラリーマン目線と投資家目線で考えてみます。

世の中は良くも悪くも残酷だが資本主義だ。サラリーマンだから安定とは限らない。

(フジテレビホールディング決算説明資料2024年3月期引用)

(フジテレビホールディング決算短信2024年3月期引用)

フジテレビホールディング決算説明資料2024年3月を見ると、事業セグメント別でみると
メディア・コンテンツ事業 売上高4,336億円 営業利益 174億円
都市開発・観光事業 売上高 1,283億円   営業利益 195億円
その他事業 売上高 198億円 営業利益 9億円

メディア・コンテンツ事業では地上波テレビ放送(フジテレビジョン)を中心に、衛星放送(BS・CS)、ラジオ放送(ニッポン放送など)、配信サービス、広告、音楽、ゲーム、出版、通販など幅広いメディアコンテンツを提供しています。

関連企業例:株式会社フジテレビジョン、株式会社ニッポン放送

都市開発・観光事業ではサンケイビルのオフィス、ホテル、住宅の賃料収入や物件売却事業があります。
グランビスタホテル&リゾートも運営しています。

売上高の構成比を見ると、75%でメディア・コンテンツ事業で、都市開発・観光事業22%です。
一方で営業利益を見ると、売上が大きいメディア・コンテンツ事業の営業利益の構成比は46%、都市開発・観光事業が52%のほうが営業利益が多く占めています。
メディア・コンテンツ事業のほうが売上、利益のほうが多く占めているかと思いきや、不動産事業のほうが利益面で多く稼ぎ出せています。不動産会社は借入金が多い企業が多いですが、不動産事業を行っているフジテレビホールディングは自己資本比率が60%台とかなり高いです。
この点において、メディア・コンテンツ事業の売上が大幅に激減しても、不動産事業という安定した収入が入る基盤があります。財務面においても借入をする余力が大いにあります。
だから経営危機とかになっても何とか生き残るのではないかと思います。
ここからサラリーマン目線で考えてみたいと思います。
もし自分がフジテレビホールディングスの従業員で働いていたと考えます。
おそらく、メディア・コンテンツ事業はおそらく売上、利益が大幅に減少する可能性があります。そうなるとリストラがあるのかなと思います。日産自動車の時も事業が悪化したときに大幅にリストラしていました。大幅にリストラしても役員の報酬は高いままそこまで変わりませんでした。
フジテレビジョン港浩一社長の発言で「(会見が)終わって失敗したと思った」「マスメディアのくせに、なぜカメラを入れないのか。言われて見れば、その通り」と述べていました。
その発言をみて、終わって失敗したってけっこう他人事みたいでした。
フジテレビホールディングス 社長の金光修の会見もなんか自分は悪くないですけどみたいな感じでコメント上であまり良くない印象だとけっこう言われていました。
フジテレビジョンで働いている社員向け説明会で説明がありました。
説明があっても納得はしないと思います。フジテレビジョンとフジテレビホールディングの社長の対応を見て、もし自分がそこで働いていたらと思うと不信感しかないです。
しかし、会社も利益のために事業を行っているのでリストラが行われる可能性があります。
もし自分が一生懸命、会社のためにどれほど時間と労力を注いでも、身を削って働いても、会社に急にそのようなリストラの通告がある可能性があります。
リストラがないとしても、給与など待遇面では悪化する可能性もあります、フジテレビで働いているとあまり良い印象がないと思われる可能性があります。社員説明会の一部の声では、そういう報道があって『今回の騒動で子供が学校でいじめられる』『会社が潰れるんじゃないかと毎日友人や家族が心配の連絡を送ってきている』と訴える社員もいたようです。

僕が働いていた場所でも、コロナの時に事業が苦しくなり、さらに財務部長は急に姿を見せなくなり、資金繰りは誰がやるんだという声になり、経験のない自分がやることになりますが、社長はどこかに逃げるようにいなくなって、僕の周りから人がどんどんいなくなった時期がありました。仕事も毎晩残業で、土日出勤もありぼろ雑巾になりつつも、一人で働いていました。
それで何とか苦しい場面を抜け出して会社も何とか立ち直り、自分は財務部長がいなくても何とかやったと思い、社長もようやく戻ってきて、僕に何かねぎらいの言葉とか声をかけるのかと思いきや僕の隣の女の子に大丈夫だったかと自分に尻を向けて言っていました。
その時に、僕は単に会社の捨て駒だったんだなと思いました。待遇面でも何か良くなると思いきや、新しく来た課長に蚊帳の外にされて、島流しのようになっていました。

だから思いました。
サラリーマンは会社の経費であって、リスクがあると認識すべきだと。
会社に生殺与奪の権利を握られています。
だから会社の為じゃなく自分のために働こうと思いました。
会社に期待はしない。
自分の成長のために、他でも働けるようにスキルの研鑽もしていく必要がある。
いつか働けなくなった時のために、複数の収入源を増やしていかないといけないと危機感を覚えました。会社の評価や、上司のご機嫌取り、人事評価などどうでもよく、自分が会社にコントロールされる人生は辞められるように努力しようと思いました。

『経済評論家の父から息子への手紙:お金と人生と幸せについて』の本の中で
資本主義経済ははリスクを取りたくない人間からリスクを取ってもいい人間が利益を吸い上げるようにできていると言及しています。

資本主義で生き残るにはルールを理解して立ち回らないといけないです。
会社に依存しないで、上手く踏み台にしてやるという気持ちが大事です。
会社のために生きているのではないです。自分のために生きているのです。そうなれば、サラリーマンは安定感はあるというのは錯覚なのだと思います。

ドラマの女王の教師の中である言葉が述べられています。
いい加減目覚めなさい。
日本という国は、そういう特権階級の人たちが、楽しく、幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が、安い給料で働き、高い税金を払うことで、成り立っているんです。
そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでいるか知ってる?
今のままずーっとおろかでいてくれればいいの。
世の中のしくみや、不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら、上司の言うことを大人しく聞いて、戦争が始まったら、真っ先に危険な所に行って戦ってくればいいの。

思考停止じゃなくて、会社依存じゃなくどう資本主義で生き残るか、日々勉強して成長しようと思います。

『経済評論家の父から息子への手紙:お金と人生と幸せについて』資本主義で生きるために。目頭が熱くなった素晴らしい本だった!
最近購入して読んだ本をご紹介します。『経済評論家の父から息子への手紙:お金と人生と幸せについて』を読みました。著者は経済評論家・山崎元さんです。『ほったらかし投資術』は読んだことがあると思います。山崎元さんは今年の1月に食道癌のためお亡くな...


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