資産を増やすだけでなく、その資産に値する人間の器を作るべきなのかもしれない。

経済的自由に向けて

最近、ジムである出来事に遭遇しました。
ある男性がスタッフと口論していました。内容は、男性のシューズが明らかにビジネスシューズで運動していたのでスタッフの方が指摘していた場面でした。
自分が通っているジムでは、シューズや運動着は適切なものと決められて、周りに配慮したものを使って運動してくださいと会員になるときに説明されています。
なので周りから見て明らかに運動着ではなく、靴もビジネスシューズもダメです。

スタッフが指摘するように、明らかに運動着のシューズではなく、黒のビジネスシューズで、誰が見ても運動に適していないような感じでした。
その男性は、自分がしていることに対して、認めようとしない、ずっと自分が正しいと曲げませんでした。
その人を決して批判しているわけではなく、自分の考えが本当に間違っていないのであれば、良いと思います。
ただその男性はとても筋肉が鍛えられていて、筋肉が発達していても、精神は鍛えられているようには見えませんでした。

その時に、筋肉を鍛えるのと同じように、金融資産にも同じことが言えるなと、ジムで筋トレしながら考えていました。
金融資産をいくら増やしても、3,000万円、5,000万円と増やしていっても、精神的にあまり成熟していなければ、人としての魅力が薄れてしまうのでもったいないなと思います。

資産を増やすだけでなく、その資産に値する人間の器を作るべきを考えてみたいと思います。

その資産に値する人間にならなければならない。

宝くじに当選した人はかなりの確率で破産する可能性が高まるとある情報に触れたことがあります。
それは果たして本当に事実かはわかりませんが、案外正しいのかもしれません。
宝くじに当選すると、思わぬお金が舞い込みます。
金額があまりにも大きいので、使おうとするとまだ大丈夫かと気持ちが大きくなり、大盤振る舞いのように使い、まだ大丈夫だと考え使い、あっという間になくなり、使っている金額の金銭感覚がマヒして、あっという間にお金が無くなり、それでもその使い方が継続されて、破産してしまうのだと思います。
当選し大金に値する人間にならなければ、そのお金の奴隷になってしまうのではないかと考えました。
お金がどんどん増えてくると、投資金額が増えて、大きく株価が変動して、最初は自分の月の給料を軽く越してしまったときに動揺してしまうと思います。
徐々に資産の変動幅にも慣れてきて、大きく含み損になっても動じない器が醸成されて行きます。
そして、さらにお金が増えていくと、今度は大暴落が起きて、自分の給料の5か月分も含み損を抱えていったときに、その辛さに耐えて乗り越えることで、その資産に値する人間になるのだと思います。

筋肉も同じことが言えます。筋肉も資産と同様に、日々の鍛錬や、筋肉の破壊、筋肉の再生、栄養、休息などを通して筋肉がついてきます。資産は日々のお金の勉強や、節約やお金の使い方を学んだり、投資をしたり、貯金したり、一歩一歩積み重ねていくことで資産が増えていきます。一発逆転で増えるようなやり方はいつかは失敗してしまう恐れがあります。

筋肉で言えば、いきなり朝目覚めたらアーノルド・シュワルツェネッガーとか、ドウェイン・ジョンソンとか、ボディービルダーのような筋肉になっているとします。
いきなり筋肉がでかくなったら、気持ちが大きくなると思います。いきなり筋肉がついていますが精神は鍛えられていません。
彼らは日々の鍛錬の結果、辿り着いた境地であって、その自制心や継続力や、どんな辛い時もジムに行く意志力が鍛えられています。
筋肉が急にでかくなった人に、彼らと同じように筋肉を維持はできないと思います。トレーニングも行かなくなり、食事にも気を遣わず、徐々に筋肉量が減っていき、あっという間に筋肉という資産は減っていくと思います。

野球ではいきなり朝起きたら、大谷翔平選手になっていたとなっても、最初はうぉーーとなるかもしれませんが、めちゃくちゃキツイ筋トレや、塩パスタなど食事管理や、バッティング練習や、睡眠の質にこだわる、試合に結果を出すために野球のことだけを考える生活を送れるかと言われたら絶対に無理だと思います。
その器に値する人間にならなければならないと、さらさらの砂のようにあっという間に自分の手のひらから握っていた砂がこぼれ落ちます。
水を手ですくっても、ちゃんとがっしりと隙間を埋めなければあっという間に水はなくなってしまいます。

最近自分の上司が、台風の際にメールで自分は在宅で仕事するが、出社する人には頑張ってもらいたいというメールの文章を見ました。その文章の中には、昨日体調不良で休んだ人を気遣うメールの内容を書いていました。
その時に、僕はそこまで何とも思わなかったのですが、周りにはあまり良く思われていませんでした。
メールの宛名に自分の部門以外の人に贈る必要がないのにメールを送っていて、自分はあたかも部下を大切に扱う上司というようにアピールしているように思えたから周りからはあまり良くは思われていませんでした。
だれがそのメールを送るかによって、全く反応が違うんだなと思いました。
めっちゃ仕事ができて、精神的にも成熟した人が送るものであれば、その人の評価もさらに上がっていたと思います。日頃の行いが、おそらくその人の評価をあまりプラスに評価しなかったのだと思います。

自分はまだまだ精神的に未熟な点がかなり多いと思います。
ジムで筋トレをして筋肉を鍛えるだけでなく、精神も鍛えていきたいと思います。
資産運用でも、ただお金を貯め続けて、お金を貯め続けて後悔をする人生ではなく、お金を上手に使える人になりたいです。

ただ、資産が大きくあるだけの人間ではなく、人として深みのある人間になるにはどうすればよいか考えて、生活の中に日々落としてこんで、どうすれば昨日の自分より成長しているか、先月や昨年の自分より成長しているか考えなくてはならないなと考えさせられました。


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