NTT【9432】の株価下落。格付けの引き下げについて。投資スタンスは変わらず、焦らずコツコツ投資をしていく。

通信株

NTTが直近の株価でいつの間にか下がっていました。
なぜNTTの株価が下がっていたのかを調べていたら、格付けの引き下げが行われていたとニュースで見つけました。
格付けの引き下げで、債務の負担の増加の懸念や金利の上昇化で不安視など色々総合的に見て格付けの引き下げが行われていました。

格付けの引き下げ株価が下がっていくからと言って、それが絶対の答えではなく、それに考えや判断を影響される必要はないのかなと思っています。

NTT【9432】の株価下落とNTTの格付けの引き下げについて考えてみたいと思います。
少しでも参考になれば幸いです。

NTT【9432】の株価下落。格付けの引き下げについて。

(マネックス証券引用)

現在(2025.6.25)のNTTの株価は150円です。
配当利回りが3.54%、PBR1.21倍です。

有利子負債は毎年増え続けています。
NTTデータのTOBやNTTドコモの住信SBIネット銀行の買収でさらに財務の悪化が懸念されています。
NTTは2027年度までに約8兆円の成長投資を計画しています。
格付け会社はムーディーズではA2→A3に引き下げました。

格付けには以下のようにあります。

Aaa最上位の信用力投資適格
Aa1~Aa3非常に高い信用力投資適格
A1~A3高い信用力投資適格
Baa1~Baa3中程度の信用力投資適格(下限)
Ba1以下やや低い~低い信用力投機的

ムーディーズの各通信会社の格付けは以下のようになっています。

会社名ムーディーズ長期格付け(2025年6月時点)格付け動向
NTTA3(安定的)2025年6月にA2→A3へ格下げ
KDDI(推定)A3(安定的)直近の公式発表要確認
ソフトバンク(参考)Baa2~Baa3公式発表要確認
楽天グループ(参考)Ba1~Ba2公式発表要確認

KDDIと同様にNTTは格付けは同列ですが、そこまで悪いわけではないのかなと思います。

リーマンショックの時には、格付け会社の責任が重くありました。
サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅ローン)を組み込んだ証券化商品(MBSやCDOなど)に対し、実態に見合わない「AAA」など最高格付けを大量に付与しました。

本来リスクの高い商品が、格付け会社の評価によって安全な投資先と誤認され、世界中の金融機関や投資家が大量に購入しました。

今回NTTの格付けは下がって株価も下落してしまっていました。
しかし、NTTがさらに債務が重くなり財務が悪化してそんなに簡単に潰れるということはないとは思います。
毎年2,000億円程自社株買いも行っています。
その2,000億円を自社株買いじゃなく、債務の返済に充てていけばそこまで悲観的にもなる必要がないのかなと思います。
自社株買いは絶対にしなくちゃいけないわけではないですが、株主還元を行っています。
めっちゃ財務で苦しそうなのに自社株買いもって息巻いてやっている感じではなく、
財務が悪化しているのが業績が悪化しているからだったら、NTTに投資はとはなるとは思います。
業績はNTT東日本や西日本の通信事業が赤字でありますが、そのほかはそこまで悪くはなく、グローバルソリューション事業は好調です。

NTTは2027年度までに約8兆円の成長投資を計画をしていますが、現状維持費ではなく成長のための投資です。たしかに財務の負担になってしまっているのかもしれませんが、それは将来への投資であって将来の成長のための投資になっています。
巨額の買収などで財務の負担が大きくなっていると、財務が悪化しているのと同時に事業が上手くいっていない場合にさらに株価下落に繋がってしまい可能性もあります。
その悪い状況を抜け出せれば成長に兆しが見えて、業績が好調で株価も上がっていくのかなと思います。

この記事で言いたいのは格付け会社がどうとか、投資のプロがどうとか、インフルエンサーがどうとかそういうのに流されて投資の判断を委ねてはいけないと思います。
外部の雑音にとらわれすぎてもいけないです。
格付け会社のムーディーズが今回NTTを格下げしましたが、何をみてそのような判断に至ったのかはわかりません。財務が悪化しているからと単純な答えかもしれません、
NTTがこれ以上巨大になって、アメリカの通信会社やIT企業を脅かさないようにくぎを刺しとけとどっかのアメリカのお偉いさんに言われたのかもしれません。
リーマンショックの時の格付け会社の時に事例もあるように、必ずしも考えが合っているわけではありません。数値は見ているのかもしれませんが、その裏の背景とか、詳細のところまで見ていくとそこまでは見ていないのかもしれません。
だから投資の判断は最終的に自分が行うべきであって、格付け会社がどうだからとかの考えで判断を変えちゃいけないと思います。
格付け会社の影響でまだまだ下がる場合もありますが、それはそれでチャンスとしてとらえることもできます。
最近ではKDDIも株価があまり芳しくはなく、財務も少し悪化してきているのかなと思います。
もしかしたら格付け会社がNTTと同じように格付けを下げる場合もありますが、そうなると株価が下がり、チャンスも出てくるんじゃないかなと思います。

僕はNTTの投資は今後も行っていくつもりですが、スタンスとしてはそんなに焦ってまで投資はしないつもりです。150円ぐらいの株価になったら資金に余裕があるのであれば投資をします。まだまだ株価が下がり、140円~145円とかになれば投資をしたいです。でもチャンスだと儲けようとかそういう感じで投資ではなく、そこまで大きく資金は投じない。そういうスタンスでNTTには投資をしようと思います。

NTTは地道にコツコツ投資をして10年、20年と保有し続けて価値が高まっていく銘柄だと僕は思います。短期で業績がどうとかよりも先を見据えて投資をしていくので株価も上がりにくくても気にせずに、ゆったり投資をできています。
儲けようと焦って投資をすると失敗する確率が高まります。












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