最近投資リストの中で昔、株主優待が欲しいからと株価も100株で10万円程だったので投資をしようとしていた銘柄があります。
アドバンスクリエイト【8798】。アドバンスクリエイトは保険代理会社で、株主優待もあり、配当利回りも良いと思ったので、たいして企業の分析をせずに投資をしようと思っていた時期がありました。
しかし、最近アドバンスクリエイトの株価を見てみるとストップ安などで株価も下がり僕が昔見た株価1,000円台が300円になっていました。何か銘柄を間違えて検索した株価ではないかと思ったのですが、どうやら現実のようです。
僕はアドバンスクリエイトを保有していないですが、だからといって決して他人事として見れない出来事でした。もし自分が投資をしていたらと仮定して、自分が保有している銘柄も同じような銘柄はないか?株主優待欲しさで、株式を分析して負けないようになっていないかなど考えたり、なぜ株価が下落しているのかも考えたり、これはチャンスかも考えることができます。
アドバンスクリエイト【8798】の株価下落について。株主優待が欲しくてもすぐに手を出さずに、分析も行わなければならない。


(マネックス証券 銘柄スカウターデータ引用)
アドバンスクリエイトの株価は2025年3月7日で298円となっています。株主優待の拡充の代わりに無配となり、4,180円のカタログギフトがもらえます。現在の株価でおおよそ、7.1%の優待利回りです。
2024年9月ごろに優待拡充と無配になった点で、ちょっと変だなと気づくべきだったのかもしれないです。株主優待拡充の真意はわかりませんが、公表している内容としては30期を迎えて感謝とかみたいな文言でした。でも無配にする必要はないかなと思いました。
PLのほうを見てみると2019年頃から急激に利益が悪化して赤字になっています。
この数値はアドバンスクリエイトの決算短信を見ると赤字になっているわけでないのでどういうことだ?と今期の決算を見てみるとか年度決算訂正と今期の決算と一緒に発表されています。
アドバンスクリエイトの事業で保険代理店事業における代理店手数料売上の計上方法として、将来受け取る代理店手数料の金額を見積り、その割引現在価値合計額を売上として計上する方法をしていますが、その計上が乖離していないかと指摘があり過去の決算も修正しています。
つまり、利益が急激に減少していたというよりも、本当にその業績が正しいのか?という章店になっています。業績の調子が良い時はわかりずらいですが、コロナの時のように業績が苦戦するときに業績はほんとうにそれで正しいのか?ということになる経緯があったのだと思います。
火のない所に煙は立たないように、何かきっかけがあったのかもしれないです。
またアドバンスクリエイトは債務超過にもなっています。
アドバンスクリエイトによると債務超過の要因は当期に計上済の売上高について期首に遡って修正を行い、併せて固定資産の減損処理を行ったことが、債務超過の大きな要因となりました。また、上記に伴い、繰延税金資産の取り崩しを行ったことも債務超過の一因と言及しています。
金融業は難しい事業です。身近にあるからとわかりやすいわけではないです。
保険業は意外とグレーなところがあるなと思います。
昨年ではFPパートナーが同業種でとても業績が好調で、株価も上昇していました。
しかし、fpパートナーの金融庁立ち入りがありました。理由は生保会社に過度な便宜供与を求め、さらに便宜供与を行なった生保の商品を優先的に顧客に提供していることで金融庁に疑いをもたれています。大手銀行の貸金庫の窃盗など、金融業界はなぜそういう出来事があるのか。
僕の好きな映画でレオナルドディカプリオ主演の「ウルフオブウォールストリート」があります。
実在する人物の話で、証券会社で大規模な詐欺を行いお金を儲けている話です。人は欲があり、欲望になりコントロールできなければ破滅に向かいます。そのような話です。
金融業じゃなくてもそうだと思いますが、最初は出来心で悪いことをして利益を得ていくと、その行為が次に、また次にと抜け出せなくなります。そして最終的に後戻りができずにということになると思います。
前に分析した極楽湯ホールディングスは債務超過になり株価が230円でしたが、現在は460円程になっています。このタイミングで僕はさすがに投資はできませんでしたが、逆張りで投資をしていた人はとても心臓が強いなと思います。極楽湯ホールディングスに関しては、業績がコロナの影響があったというのもあるので、一過性の業績かなど分析できれば投資をできると思います。こういう投資のやり方もあるんだなと興味深かったです。極楽湯ホールディングスに関しては、僕は銭湯自体が好きなのでなくなって欲しくなかったので応援はできました。
しか、アドバンスクリエイトに関しては金融業であるので信用があったうえで成り立つ事業であると思います。0に何をかけても0になるように、一度信用がなくなれば信用は難しいです。

もしここから株価が下がり株価が150円になっても、僕は投資はしないと思います。
カタログギフト4,180円だとしても、株価が急激に下がりチャンスだと思っても、自分が応援したいと思えない企業には投資はできないです。自分の大事なお金を無駄に紙切れになるようになってほしくはないです。自分の代わりにお金が働いてくれるからといっても、劣悪な環境では働かせられないです。
もし儲かっても、そのお金には悪い影響があると思っています。
企業の分析力は大事だなと思います。経営者の言動や従業員の言動、企業の価値観など色々見ることができます。株主優待欲しさありきで投資をするのではなく、価格ではなく、将来的に企業の価値が成長して高まっていく企業に投資をしていきます。
そうすればいずれ、資産が蓄積されて、長期で運用して複利的に増えていき富が構築されていくと確信しています。
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