はじめに:相場が真っ赤な時、どう動くか?
「株価が急落しています」 「政治的な不透明感が強まり、先行きは見えません」
ニュースで良くない報道が出て、SNSのタイムラインが悲鳴と絶望で埋め尽くされる時に資産画面も、見るに堪えない「含み損」の赤い数字で染まります。そんな時、どう感じ、どう行動するか
「これ以上減るのが怖いから、売ってしまおうか」 「もっと下がるかもしれないから、落ち着くまで待とう」
そう思って動けなくなるのは、投資家として真っ当な反応です。人間には「損失回避」という本能が備わっているからです。しかし、高配当株投資で着実に資産を築き、大きなリターンを手にする人々は、この「悲鳴」を「号砲」に変えています。
今回は、僕が「トランプ氏の安全・政治的リスク」による暴落局面で三井物産と商船三井に投資し、結果としてダブルバガー(株価2倍)や含み益を手にするに至った経験をもとに、パニック相場をチャンスに変える「投資指針」の重要性について徹底解説します。
少しでも参考になれば幸いです。
1. あの暴落時、私はなぜ「三井物産」と「商船三井」を買えたのか
多くの投資家が「今は危ない」と手を引く中で、僕が商社株の代表格である三井物産と、海運の雄である商船三井に資金を投じたのには、明確な理由がありました。
三井物産:ダブルバガーへの軌跡
トランプ氏を巡る政治的な動揺や地政学リスクが意識された際、市場には一時的なパニック売りが広がりました。三井物産のような景気敏感株は真っ先に売られましたが、私はそこに「過剰な悲観」を見ました。
商社は資源価格の変動にはさらされるものの、圧倒的なキャッシュ創出能力と、株主還元への強い姿勢を持っています。株価が下がれば下がるほど、配当利回りは高まり、投資妙味は増すばかりです。結果として、最悪の時期に仕込んだ玉はその後、業績の拡大とともにスルスルと上昇し、今やダブルバガーを達成しました。
商船三井:不透明感を「追い風」と捉える
商船三井についても同様です。最近の政治的な不安定さや地政学リスクは、一見すると海運業にはマイナスに見えます。しかし、航路の変更や物流の混乱は、結果として「運賃の上昇」を招きます。
「世界が混乱しているから怖い」と売るのではなく、「混乱しているからこそ、運賃のボラティリティが上がり、利益が出る構造がある」と投資を行いました。
これらに共通していたのは、「みんなが怖がっている時こそ、事業の本質を見る」というシンプルな姿勢でした。
2. なぜ「悲観の時」に投資するのがこれほど難しいのか
「安く買って高く売る」。投資の基本中の基本ですが、これを実行できる人は驚くほど少ないのが現実です。なぜなら、暴落時の市場には強烈な「同調圧力」があるからです。
- 恐怖の伝染: X(旧Twitter)を開けば「底が見えない」「もう終わりだ」という言葉が並ぶ。
- バイアスの罠: 自分の資産が10%、20%と減っていくのを見ると、「このままゼロになるのではないか」という非論理的な恐怖に支配される。
- 行動の欠如: 「買うべきだ」という理論は頭にあっても、指値を入れない。まだまだ下がるはずだとか自分に言い訳を作る。
この「動けない自分」を克服するためには、根性論ではなく「システム(指針)」が必要だと僕は思います。
3. 資産全体で考える「暴落時の投資指針」のススメ
僕が提案したいのは、個別の銘柄の下げに一喜一憂するのではなく、「自分の総資産(ポートフォリオ全体)がどれくらい毀損したか」を基準にする指針を持つことです。
なぜ「個別」ではなく「全体」なのか?
特定の1銘柄が10%下がったとしても、それが不祥事なのか、単なる相場の連れ安なのか判断に迷うことがあります。しかし、市場全体が冷え込み、自分のポートフォリオ全体が5%、10%と削られている時は、それは個別企業の問題ではなく、「市場のバーゲンセール」が起きている証拠です。
「全体の下落率」を買いのトリガーにする
例えば、以下のような自分なりの「出動ルール」を決めておくのが良いのかなと思います。
- 資産全体が直近高値から5%下落: キャッシュの10%を投入して買い増し
- 資産全体が10%下落: キャッシュのさらに20%を投入
- 資産全体が20%下落: 「歴史的チャンス」と捉え、主力銘柄へ大胆に配分
このように数値化された指針を持つことで、感情が介入する余地を削ぎ落とすことができます。
4. 追加投資が「心の安定」と「リターンの最大化」をもたらす理由
暴落時に買い向かうことは、単に安く買う以上のメリットがあります。
① 「資産減少」の痛みを「追加投資」で和らげる
含み損が増えていくのは苦しいものです。
しかし、そこで「安くなったから追加で仕込んでいる」という実感が持てると、心理的なポジショニングが逆転します。
「資産が減って最悪だ」という被害者意識から、「将来の利益を安く仕込めている」という主体的な攻めの姿勢に変わります。
この実感こそが、パニック売りを防ぐ最大の防御壁になります。
またこういうこの行動を積み重ねる良さとして、結果的に安く投資をできているのでいつの間にか配当金を積み上げることもできるという点は隠れたメリットでもあります。
② 「全体に均す(ならす)」ことでチャンスを掴む
相場の底をピンポイントで当てるのは不可能です。
しかし、全体が下がった時に淡々と追加投資を行えば、取得単価は確実に下がり、配当利回りは向上します。
「全体に釣り下げ(平均化)されている」状態を作ることで、相場が反転した瞬間に、あなたの資産は他の誰よりも早く、そして力強く回復へと向かいます。
三井物産や商船三井で僕が得たリターンは、まさにこの「下落局面での仕込み」があったからこそ最大化されました。
5. 高配当株投資家こそ「暴落」を友とする
高配当株投資家にとって、株価の下落は「配当利回りの上昇」を意味します。
三井物産が売られた時、その配当利回りは魅力的な水準まで跳ね上がっていました。商船三井も、一時的な不安で株価が低迷した時期の利回りは、目を見張るものがありました。 もし、あの時「怖いから」という理由で指をくわえて見ていたら、今のダブルバガーも、積み上がった配当金も手に入っていなかったでしょう。
「株価が下がって資産が減っている。でも、追加投資をすることで未来の配当金は増えている」 この実感が持てるようにすることがリターンの改善に繋がると思います。
おわりに:次なる「悲観」に備えて、今すべきこと
相場は必ずサイクルを描きます。絶好調の時期があれば、必ずまた「世界が終わる」かのような悲観が訪れる日が来ます。その時に、また「どうしよう」と右往左往するのか、それとも「待ってました」と指針に従って淡々と買い注文を入れるのか。
その差は、今この瞬間に「自分なりの指針」を作っているかどうかにかかっています。
- 自分の総資産を把握する。
- どれくらい下がったら、いくら買うかの表を作る。
- 自分が狙っている優良銘柄をリストアップしておく。
暴落は、準備のできていない人にとっては「災厄」ですが、準備のできている人にとっては「チャンス」です。 着実にリターンを増やしていくために、今日から「資産全体での指針」を持って、相場に向き合うべきだと思います。
最近不安定な状況が続きそうな気配もありますがチャンスが訪れれば動いていけるようにしていきます。


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