最近の相場、大きく上がったかと思えばかなり株価が下がりと乱高下が激しいです。
まるで感情を弄んでいるかのような「ジェットコースター相場」です。
高配当株投資をメインに据えている人にとって、この乱高下はどう向き合うべきものなのでしょうか。
正直に告白すると、僕も以前は1日に何度も株価を確認していました。ですが、ふと気づいたんです。「この数分、数時間おきの確認に、一体何の意味があるんだろう?」と思っていました。
今回は、あえて「頑張らない投資家」としての視点から、なぜ今、画面を閉じるべきなのかについて掘り下げてみたいと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
1. 「振り出しに戻る」ゲームに、感情を賭けない
ここ数日の動きを振り返ってみてください。 昨日のプラスが今日のマイナスで相殺され、結局一週間を通してみれば「プラスマイナスゼロ」に近い地点に落ち着いている……。そんな経験はありませんか?
株価というのは、短期的にはただの「ノイズ」の集合体です。 世界中の誰かがパニックになり、誰かが過剰に期待し、その結果として数字が上下に振れているだけ。
その数字を必死に追いかけたところで、結果が変わるわけではありません。
それなのに、自分のメンタルは数字と一緒に激しく上下します。
上がれば「自分の才能だ」と根拠のない自信を持ち、下がれば「もう終わりだ」と仕事中も上の空になる。
「結局、振り出しに戻るだけ」の数字の動きに、自分の貴重なメンタル(精神的エネルギー)を賭けるのは、あまりにも期待値が低いギャンブルだと思っています。
自分はトレーダーではありません。1円の抜き差しで生活しているわけではない。 であれば、その「感情のコスト」を支払う必要は、本来どこにもないはずなんです。
2. 「株価」は意見であり、「配当」は事実である
自分が投資しているのは「高配当株」です。
株価がいくらであろうと、その企業が稼ぎ出し、僕たちの口座に振り込んでくれる「配当金」こそが、目的のはずです。
- 株価: その時の市場参加者の「気分」で決まる、流動的な「意見」
- 配当: 企業がビジネスで稼いだ利益を分配する、動かしがたい「事実」
こう考えると、毎日「他人の気分(株価)」を伺うことが、いかに虚しいことかが分かります。 自分が観るべきは企業の稼ぐ力であり、その結果として支払われる配当です。
1日で世界が変わることはありませんが、1日で株価が変わることはあります。
でも、その1日の変化で企業の価値が根本から崩れることは稀です。
長期投資家を自認するなら、今日この瞬間の「他人の評価」に耳を貸す必要はないのです。
3. 「コントロールできないこと」への執着を手放す
投資において、コントロールできることは驚くほど少ないです。
「どの銘柄を、いくらで買うか」は決められますが、「買った後にいくらになるか」は市場に委ねるしかありません。
投資家の悩みの大半は、「自分ではどうしようもないこと(株価の変動)」を、なんとかコントロールしようとすることから生まれます。
「もっと下がったら買い増そう」「今売れば利益が出るかも」 そんな風に、変動を予測して動こうとすればするほど、市場の奴隷になってしまいます。
それよりも、自分が100%コントロールできることに集中するべきだと思います。
- 家族や大切な人と、スマホを見ずに会話を楽しむこと
- 今、目の前にある仕事に全力を注ぐこと
- コーヒーを淹れる、本を読む、散歩をするといった、穏やかな日常のルーティンを守ること
マーケットは24時間動いていますが、僕たちの人生もまた、今この瞬間も進んでいます。
「自分ではコントロールできない数字」を眺めることで、「自分でコントロールできるはずの豊かな時間」をドブに捨ててしまうこと。
これこそが、投資家が最も避けるべき「損失」だと思うのです。
4. 投資の「システム化」と、意識的な距離感
では、具体的にどうすればいいのか。 僕は、「投資を自分の生活から追い出す」くらいがちょうどいいと考えています。
- 株価アプリの通知を切る、あるいはアプリをホーム画面から隠す
- 株価チェックは「週に1回」など、ルールを決める
- ニュースのヘッドラインに踊らされないよう、SNSと距離を置く
長期投資とは、本来「退屈なもの」であるべきです。 毎日がハラハラドキドキの連続なら、それは投資ではなく、刺激の強いエンターテインメントになってしまっています。
「今、株価がどうなっているか知らない」 そう胸を張って言える状態こそが、長期投資家として最も成熟した姿ではないでしょうか。
自分なりにルールを作るべきだと思います。
9時から相場が開いたら見る癖を辞める事から始めるとか、一日相場を開かないデーを作るとか、
いかに市場の依存症から抜け出せるかが大事で、自分が依存症であるということに気づくべきであると思います。
結びに:豊かな人生のための「無関心」
自分は、お金を増やすために投資をしていますが、それは「幸せになるため」の手段に過ぎません。 それなのに、投資のせいでイライラし、周りの人に冷たく当たったり、仕事のパフォーマンスを落としてしまっては本末転倒です。
トレンドを追うことは確かに大事かもしれません。 でも、1日やそこらでトレンドが完全に変わることはありません。 長期投資家は長い航海に出ている船の乗組員です。波の高さに一喜一憂するのではなく、遠くにある目的地だけを見据えていればいい。
今日という日は、二度と戻ってきません。 その貴重な時間を、点滅する赤や緑の数字に捧げるのはもう終わりにしましょう。
スマホを置いて、深呼吸をして、目の前にある「本当の人生」に戻るべきだと思います。
スマホという画面を見て生きる人生で終わってしまったとなりたくはないです。画面の中に人生を投影してはいけないです。
株価の上げ下げよりも、もっとずっと大切で、確実な幸せがそこにはあるはずです。


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