暴落の時に考えなければならないこと

投資

日経平均が大幅に下落しています。前日からの下落幅は2000円を超えて過去2番目のブラックマンデー以来の下落のようです。
このような大幅な下落に遭遇した時は、人は正常に判断をすることは難しいです。
どの媒体のニュースでも、追い打ちをかけるように不安を煽ります。
また翌日の月曜日の日経平均先物もかなり下落しているようです。
投資家にとって試練が訪れています。さらに下落が続くようであれば、投資をする人が辞めざるを得ない状況になる可能性も大いにあります。

でも、感覚としては今まで上げすぎていた商社株や金融株などが売られているので適正な株価に戻ったとも言えます。

大幅に下落している今だからこそ、冷静に考える必要があり、暴落のときに何を考えて行動していく必要があるのかを自分なりに考えてみました。

少しでも参考になれば幸いです。

まずは市場で生き残ることを最優先にするべき

暴落が起きたときに考えなければならないのは、まずは市場で生き残ることを最優先にしなければならないということです。
株価が今の状態からさらに下落して翌日もさらに下落する可能性もあります。
そのような場合に、自分の投資先を見たときにどのように考えるか。
僕のポートフォリオは100%のうち製薬株20%や通信株18%、食品株12%、物流2%とかなりディフェンシブに投資を行ってきました。

今の状況をみてみて、高配当だからといって、金融株や商社株など景気敏感株ばかりに投資をしていないかをみなければならないです。
銘柄のptsを見てみたら、金融株や商社株がさらに下落している銘柄が多く散見されました。
正直に言うと、金融株に投資をしていた人たちが株価が上昇していて、含み益が増えているのをみたり増配しているのを見たりして、うらやましいなとも思っていました。
少し有名なyoutuberの投資家の人で、金融株をメインに投資をしている元証券会社に勤めている人の動画を何度か見ていて、順調に含み益が増えているのを見て、金融株に投資をしておけばよかったかなとも後悔していた時期もありました。
また僕も欲に負けて、景気敏感株に投資をしている時もありました。それでも、何か景気敏感株に投資をしたときには、アステラス製薬にセットで投資をしたり、通信株に投資をしたり、ポートフォリオを手堅くディフェンシブにするように心がけてきました。

今は全く後悔がなく、ディフェンシブに投資をしていて良かったかなと思います。
確かに含み益は大幅に減ってしまいましたが、アステラス製薬がなんとか踏ん張ってくれていたり通信株も何とか持ちこたえてくれています。三菱地所リート投資法人にも今年投資をしましたが、含み損は抱えてはいるものの、この暴落に対してかなりポートフォリオの壁になっているなと実感しています。

自分がディフェンシブに投資をするのは、市場で生き残るにはどうすればよいか、負けないようにするにはどのようにすればよいのかを自問してきたからです。

ポートフォリオの構成の大事さについて。金融株や商社株などの景気敏感株は配当利回りが良いがリスクがある。
最近、中国不動産最大手の恒大集団がアメリカで破産申請を行いました。恒大集団のニュースなどもあり日経平均はあまり芳しくないです。yahooの掲示板を見ていた時に、ある文章を書いていた人がいまいした。内容は、金融株の比重が大きいので今日の株価下...

上記の記事でリーマンショック級の出来事が起きて株価が暴落したときについて記事にしています。
以下が文章です。

恒大集団の問題が発展して、リーマンショック級の金融ショックが起きたときに現在の自分のポートフォリオは耐えることができるか?仮に金融株がポートフォリオの半分以上を占める割合を占めていて、株価が暴落したときに正気を保つことができるか?オリックスの株価ですが、2007年ごろに株価が3,000円台にあったものが2008年に9月に起きたリーマンショックの影響もあり、金融不安が高まり2008年に大きき下げましたが翌年も下げて400円ぐらいになっています。
オリックスに2007年に仮に投資をしていて100万円ほど投資をして300株×3,000円台(90万円)で保有していたら、300株×400円(12万円)になり一気に70万以上資産が減っていたらどうでしょうか。金額をさらに大きく投資をしていたらどうでしょうか。
本当に正気を保つことができるか、僕は震えが止まらなくなると思います。仕事もできないと思いますし、夜も眠れないと思います。おそらくストレスで禿げると思います。ご飯も喉に通らないと思います。明日も資産が下げ続けるのではないかと不安でさらに不安になるでしょう。オリックス以外にも複数金融株を持っていて、ポートフォリオに占める割合が全体的に多かったらどうでしょうか。おそらく僕は生気を失い、ストレスで髪が黒から白に変わり、小鹿のように足をぶるぶるふるわせながら職場に向かっていることは容易に想像できます。

中世ヨーロッパの王妃マリー・アントワネットが死刑の宣告を受けたときにブロンドの髪がショックで一夜にして白髪になったという話があります。人は恐怖で想像以上のストレスがかかったときに、身体に変化が起きます。

過去の記事で僕は金融株に投資をすることに対してリスクを認識しているようです。

市場で生き残ることを最優先に生き残るために、できる限り景気敏感株に投資をすることは控えていました。
もし、自分のポートフォリオを見たときに、今まで上げてきた金融株や商社株などに投資をしていたのであれば気を付けなければなりません。
ここからさらに下落して、それでもナンピン買いして投資をしていく覚悟があるのあれば長期投資をしていくのであれば、保有し続けて投資を続けていくべきです。
ただチャンスだとすぐに飛びついて大怪我を負ってはいけないです。まだまだ下がる可能性も大いにありますし、最悪のパターンを想定して行動を行わなければならないです。

また生活に支障を来すようであれば、損切りも視野に入れていく必要があります。
ここから株価が下落していき、頭の中が明日もさらに株価が下落したらどうしようとか考え続けて夜も眠れずに、食欲がわかずに、感情的になり、人間関係にも悪影響を与えたりしたり、仕事でも集中して取り組むことができないようであれば、損切りを視野に入れていく必要があります。
けっして、負けを取り戻そうと投資をしてはいけないです。

数か月前に僕の父親の同僚で、インデックス投資で含み益が1,000万円程ある人がいたのですが、そこからその人は含み益が増えている現状を見て、さらに投資額を増やしてしまっていたので、父親にここから株価が下がる可能性を伝えて、アメリカの景気も後退する可能性もあるから注意して投資をするべきだと伝えていました。
数週間前にまた父親から話を聞いて、その同僚の投資の含み益があっというまに500万になったと言っていました。その父親の同僚は、チャンスだと思い、自分の娘のために貯めていたお金を使ってまで、投資を行っていました。
円高がさらに進み、株価の大幅な下落でその人の含み益もさらに含み益が減っていると思います。

インデックス投資は積み立てて行うもので、何かタイミングを図って投資をするものではないです。
含み益がかなり増えたことで、過信してしまって自分自身を見失った結果なのだと思います。

だから負けを取り戻そうと投資をしてはいけないです。
暴落はチャンスではありますが、チャンスだからとすぐに全力で投資をすると大怪我を負ってしまう可能性もあります。
今金融株や商社株など人気があって株価が上昇していた銘柄の株価が落ちているので投資をしたい衝動に駆られると思います。
だからこそ、冷静に状況を分析して、手堅く投資を行っていく必要があります。

この暴落を経験して学ぶことが多くあり、反省点も出てくると思います。
人の心理状況であったり、ポートフォリオの管理、資金管理、リスク管理、最悪の想定も考えて投資を行うことなど、今の投資先以外でどのような銘柄が株価下落に強いのか、資産を増やすことも大事ですが、資産を減らさないようにするにはどうすればよいか、サイクルについて、他の人と同じように行動していないかなどです。
自分に足りないものを反省させてくれる学びの機会だと思って暴落と接することも大事だと思います。

あとは、この暴落で資産が減ったからと、国のせいだとか、植田さんがとか、岸田さんがとか、国の陰謀だとか、NISAは国の策略だとか何かのせいにして不平不満や批判する側になってはいけないです。
何かのせいにして批判をするのは楽です。批判ではなく、自分はどうすればよいのかを考えていくほうが自分の人生にプラスになると思います。

株式を人生の中心に置きすぎないことも大事です。
美味しいものを食べたり、温泉行ったり、自然の中でゆっくり静かに過ごす、休みをとって旅行に行ったり、何か趣味に没頭したり、オリンピックの選手を応援したり、親友や自分の両親と一緒に時間を過ごしたり色々あると思います。

最後に、投資でもし大きく損切りして手痛い思いをして、投資なんて懲り懲りだと思っても、投資を辞めないでください。損切りして全ポジションをなくして、投資から離れてもまた戻ってきてください。
僕もこの暴落を生き残ります。含み益が減ってなかなかキツイですが、なんとかしぶとく生き残ります。
この暴落を生き残って、1年後ぐらいにあの暴落があって資産が大きく増えたなんて、語り合える日本の投資家が増えたら僕は嬉しいです。



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