積水ハウスの大幅下落について思う大型買収の企業との向き合い方について。

投資

今週に積水ハウスの株価が▲210(▲6.47%)となっていました。
何事か?と思ってみると決算が発表されていました。
まだ決算の内容をざっくりしか見ていませんが、あまり良くない結果となってしまったようですね。

主に海外の大型買収の結果と金利の影響が大きく影響がありました。
積水ハウスについて以前から投資をしたい銘柄でした。
ただ、ためらいもありました。
その理由はなんなのかというとアステラス製薬の投資がありました。
アステラス製薬は主要製品のイクスタンジの特許切れの前に次の主力となる製品に力を入れています。
ただ、それだけではイクスタンジの特許切れの影響を免れることはできません。
そこで、アステラス製薬は米国のバイオ医薬品企業であるアイベリック・バイオを買収しました。
巨額の買収はかなりリスクがあります。
巨額の買収をしたことで僕が投資をしているアステラス製薬はかなりの含み損を抱えています。
大型買収というのは投資先としてかなりリスクが高まります。ディフェンシブ銘柄とかそういうのは関係なくです。
今回は大型買収の企業との向き合い方について考えてみたいと思います。

少しでも参考になれば幸いです。

積水ハウスの大幅下落について思う大型買収の企業との向き合い方について。

大型買収はかなりのリスクが高まります。
投資先としてもリスクが高まります。もしかしたら投資に失敗をして巨額の減損がある可能性もあります。また金利が上がっている中で、債務の負担が多くなると利益も押し下げますし、キャッシュフローの流れもあまり良くなくなってしまいます。
さらに巨額の買収で生じるのれんの償却費が利益を押し下げます。

今回の積水ハウスの決算は進捗率がかなり悪い点と純利益が33.8%も下がっているという点がかなり不安視されてしまった結果となりました。今期の予想の業績と現状の1Qの決算を比べると予想値に到達するのかという点と、アメリカの住宅市場も雲行きが怪しくなってきている点や、配当は出すことができるかなど様々な不安要素が今回の決算からリスクが表面化した結果となりました。

僕がアステラス製薬に投資をして巨額の買収をしてからというもの、何度も下方修正をしたりということがよくありました。
積水ハウスは前期の決算で予想が楽観的で増配もしている点で良さそうでしたが、巨額の買収をするのでもう少し保守的に数値を見積もるべきだったのではないかと思いました。

素人の予想ですが、積水ハウスの業績は2Q以降もあまり芳しくない結果になるのではないかと考えています。思った以上に債務の金利の負担や、のれんの償却が業績にのしかかると思います。
そうなると今期の業績はあまり見通しが悪くなり、株価もズルズル下がるのではないかと思います。

巨額の買収をしている投資先のリスクはかなり高まります。
アステラス製薬と同じく、投資先の日本製鉄もUSスチール買収でかなりひと悶着もあり、株価も下がって含み損を抱えています。
大きなリスクを抱えると投資先としてかなり不安定になります。ディフェンシブ銘柄だとしてもです。
キャッシュフローの流れが良い銘柄であれば、巨額の買収はそこまで大きく不安視は軽減されます。
JTやアサヒグループホールディングスもそうだと思います。

僕は巨額の買収をしている企業の投資に反対しているわけではないです。
業績が大きく落ち込んでしまいますが、成長のために欠かせないのであれば積極的にリスクを取っていかないといけないと思います。
そしてその投資をする場合、またはしている場合はかなりリターンを得るまでにかなりの時間を要するということです。かなりの時間を要して結果的にリスクが大きくなってしまうかもしれないです。
アステラス製薬に投資をしてまだまだリターンが出ておらず配当金には満足しているものの、含み損をこれ以上抱えたくないというのもあります。

もしこれから積水ハウスに投資をしようとする人、今保有している人はここから先株価がズルズル下がる可能性もある中で保有し続けるという意思も必要ですし、配当も減配するんじゃないかという声が上がる周りの意見に振り回されない考えも必要です。

リスクも大きくなっている分、その事業が上手く軌道に乗り成長してくことになるのであればそれは投資先としてリターンも出てくると思います。この点はかなり難しいです。
僕が投資をしている日本製鉄もUSスチール買収で一時的に業績悪化が見えて、会計上はかなり悪く見えてしまうようになってしまうと思います。だからといって売るつもりはありませんが。

僕の積水ハウスの投資スタンスは今期は投資をしないです。
今期の4Qの発表を見てからでも遅くはないかなと思います。または配当性向がかなり高まったときに減配するんじゃないかという声が上がり株価が下がったときに投資をしたいなと思います。

大型買収の企業への投資はかなり難易度が高いです。
減配もするんじゃないか、買収して減損になるんじゃないかなど色々失敗の不安要素が出てきます。
難易度が高いですが、得られる経験も大いにあると思います。
僕はアステラス製薬から含み損に耐える力と、リターンを出るまで持ち続ける忍耐力を学んでいます。







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