決算発表を見ていて、関税の影響を受けて企業がどう立ち向かうかで今後長期的に生き残れるかが垣間見える。

投資

決算シーズンが到来して来期の予想を企業が出し始めています。
今回の決算で主に気になるのは、企業の関税の影響でどうなるかが焦点だと思います。
関税に対してどう立ち向かうかで企業の競争力や、今後どういうスタンスで生き残るかで長期投資先として投資をしたい先の材料として考えることもできます。

関税の影響を受けて、ただそれを受け入れて衰弱していくのか、それともその環境に適応して競争市場で生き残るのかで違ってくるなと思います。

外部環境にどう立ち向かうかで長期投資先として投資をしたいかを考えたいと思います。

関税の影響を受けて企業がどう立ち向かうかで今後長期的に生き残れるかが垣間見える。

キヤノンの決算が発表されたと同時に下方修正を発表していました。
関税の影響や為替などを考慮して下方修正になっています。下方修正の発表がなされていましたが、
株価は上昇していました。決算説明資料によれば、追加関税でコストアップは原則値上げで対応すると発表しています。まあ為替の予想も150円から144円に予想を変更しています。
また構造改革が着実に進んでいて収益性が伸びています。僕は構造改革をする企業は好きですが、業績が悪化してから構造改革をする企業は好きではありません。構造改革をするというのは大事ですが、息を吸うように経費について注視して削減してきている企業のほうが僕は投資先として投資をしたいです。キヤノンが追加関税でコストアップで値上げして一時的に売上が減少しても、構造改革で費用を削減して収益性も伸ばしていくだけでなく、キャッシュフローの流れはよく、財務も固く、事業も昔のキヤノンとは異なり事業の分散がなされていてるから、強気で価格転嫁できると説明資料にあったんだと思います。
今までは金のなる木であった、オフィス事業は売上は減少してしまうかもしれませんが、そのほかのカメラ事業やメディカル事業やインダストリアル事業などが稼ぎ頭になってきていて、その自信の表れが価格転嫁できますよ、関税でも生き残れるというメッセージだと思いました。

キヤノンは初めて投資をした投資先で売ってしまいましたが、、今情報収集すると、投資先として良いなと改めて感じています。といっても円安がさらに円高になっていくと、収益性が落ちる可能性もあるので、焦っては投資は考えていません。株価が下がったらチャンスだと思いますので狙いたい銘柄です。

他の企業では、信越化学が決算発表がありました。
5000億円を上限とする大規模な自社株買いを発表していました。自社株買いなどの株主還元は大事だと思いますが、今の状況を打破するために今後の事業のために投資をしたほうが良かったんじゃないかとは思いました。
2026年3月期の決算の予想は非開示の発表をしています。
関税にかかるコストはすべて顧客への価格転嫁で補う方針であると情報がありました。
ここでもやはり、外部環境がどう変わるかで、企業がどう対応できるかが長期的に生きのこる企業かが垣間見えます。
おそらく半導体関連事業を行っている企業では強気には発言できないと思います。
sumcoだったら価格転嫁する、自社株買いを行うとかはできないですし、多分増資があるんじゃないかと思います。価格転嫁できるのは企業として競争力があるということでもあります。また自社株買いで株価が下がっているので資本の効率化という面でも行えているので、キャッシュフローの流れが良い企業はやはりこういう外部環境が悪化した局面では強いです。

半導体株では他にアドバンテストも自社株買いを発表していました。半導体株全体が軒並み下落していたので、自社株買いは心強いですね。

他に気になったのがヘルメットメーカーのshoeiが減収減益と第2四半期で発表していました。shoeiは今の段階で減収減益だと、ここから関税の影響を受けて、景気も以前より冴えなくなり、業績も落ち込んでいけばかなりきついなと思います。
関税の対応として、もし価格転嫁するとなったときに、そこまで価格転嫁できるかは難しいんじゃないかと思います。shoeiがここからどう挽回するかはかなり気になる点です。

関税でかなり影響を受ける企業で価格に転嫁できるかはとても大事な焦点です。
価格転嫁できるかも大事ですが、それと同時に財務基盤の大事さもあります。アメリカで生産して販売している企業であるからといってあぐらをかいていれば、いつかは足元をすくわれます。
関税の影響を大きく受けるから今のままではまずいからとすぐに行動をして、アメリカに拠点を移すという企業もいると思います。危機感を覚えてすぐに行動に移せる企業は強いなと思います。

関税でどう立ち回ったかをみて長期的に投資をするというのも僕は良いなと思います。
コロナの時も景気がかなり悪くなるという状況があり、不透明感しかありませんでした。
その不透明感の中でも果敢に挑戦した企業もいました。
アサヒグループホールディングスは外部環境が悪化した中でも、公募増資を行い資金を調達して買収を行っていました。
日本製鉄は中国の安い鉄が世界中に出回り、日本での成長にも限界があり、このままでまずいと危機感を持ち、日本で生き残る選択肢よりも海外に挑戦をしていく選択肢を選びました。

リーマンショックの時の住友林業がどう立ち向かったかも調べてみたら、住友林業の成長してきた経緯も知れますし、この企業であれば長期的に生き残れるんだろうなとか、オープンハウスグループの成長の経緯をみて逆境になってもピンチをチャンスに変える企業が生き残り続けるであろうと僕は思いますし、そういう企業に投資をしたいです。

ある企業が絶滅した恐竜のような化石のようにあの企業は偉大だったと歴史を振り返られる企業でなく、偉大とまでも言わないまでもあの企業はいつまでも生き残っていると思われる企業に投資をしたいです。





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