積水ハウスの国立市の分譲マンション解体で思った、短期的利益を取るより長期的利益を取る姿勢について。

建設株

積水ハウスが手掛けているグランドメゾンの分譲マンションがあります。
6月11日に積水ハウスからある文章がIRで発表されました。
その内容は分譲マンションのグランドメゾン国立富士見通りの完成した新築マンションを引渡し前に解体するというものでした。
完成したマンションを引渡し直前に解体するという発表にとても疑問を覚えました。
あくまで僕の考えですが、これが積水ハウスの戦略であって、短期的利益のための事業の為ではなく、長期的利益のためにブランドを醸成して付加価値を作り競争優位性を築き上げる企業なのではないかと考えました。以前に積水ハウスを分析して投資をした際に投資をしたい欲がありましたが、米国企業の買収の件で、僕が投資をしているアステラス製薬や日本製鉄でもう大型買収はお腹いっぱいでしたが、積水ハウスを改めて分析したのと今回のニュースや決算資料、統合報告書を読んで投資を再考しています。

少しでも参考になれば幸いです。

積水ハウスの国立市の分譲マンション解体で思った、短期的利益を取るより長期的利益を取る姿勢について

(積水ハウス2024年6月11日発表分譲マンショングランドメゾン国立市富士見通り事業中止引用)

分譲マンションのグランドメゾン国立富士見通りの完成した新築マンションを引渡し前に解体するというニュースが出ています。
この原因としては、建物が富士見通りからの富士山の眺望に与える影響が著しいと世間体や地域住民などの声を考慮して建物の解体に至ったということです。
このマンションは違法ということもなく法令には触れておらず、適切な手続きで行ってると積水ハウスから説明があります。
富士見通りは富士山を望める場所で最適で、マンションが建設された場合は富士山が見えにくくなってしまいます。

今回販売予定だった分譲マンションは7000万円から8000万円台中心の18戸から構成されるマンションです。法令にも触れてはいないのに、短期的に損失をでても解体をする意向になったのはなぜなのか。
その説明としては、法に触れずに手続きをして、富士山の眺望に関する検討が不足していたので解体を決定すると説明していました。

この説明ではあまり納得はいかないです。
ここからはあくまで僕の考えですが、多額の費用をかけてまで完成して引き渡し直前のマンションを解体するという決断に至ったのは、短期的利益よりも長期的な利益を優先した結果なのではないかなと考えました。
積水ハウスのホームページを見ると、改めて積水ハウスの事業の戦略は事業としてではなく積水ハウスのブランドを醸成することで他社とは異なり、積水ハウスのブランドの付加価値を与えるように思えました。

積水ハウスのグランドメゾンを調べると、ブランドという言葉が散見されます。グランドメゾンのストーリーの説明の中に利便性が高く、安心安全な場所で人々が大切に受け継いできた歴史、文化が残る土地がコンセプトしてあります。そして文章の中に街を受け継ぎ街と共に育つとあります。
ブランドは目に見えないものですが、とても力強い力を持ちます。ブランドを醸成していくにもかなり時間がかかります。ブランドは人の中に根付いたら付加価値として力強く記憶に残っていきます。

さらにグランドメゾンのストーリーの説明の中に私たちは50 年、100 年単位の時間軸と都市という大きな視点をもって世界一幸せなわが家を世界に増やしていくと文章の中であります。

今回の国立市の分譲マンション解体については確かに多大に費用と年月をかけているにもかかわらず、完成して引渡し前に解体して短期的に損失を出してしまいますが、長期的に見て積水ハウスのブランドを醸成していく中で、ブランドの価値に傷をつけずに、ブランドを高めていくことが積水ハウスの長期的利益に繋がると考え長期的利益に繋がる判断と行動を行ったと考えました。

長期投資家として、投資するべき企業はこういう長期的利益のために判断と行動を実行できる企業に投資をしていかなければならないのでないかと考えています。


以前までは、ヒューリックの株主優待が欲しいからと投資をしたいなとか、国内のホテルの宿泊費が高まっているのでお得に旅行を楽しむためにサムティに投資をして株主優待を得たいなと考えていました。
株主優待ももちろん好きですので大事ですが、それよりももっと大事なのは質の高い今後も生き残るであろう質の高い企業に投資をする判断をすることのほうが大事なのではないかなと思いました。

今回のニュースを見て、改めて積水ハウスを投資先として良いなと感じました。
現在の配当利回りは3.34%ほどと配当利回りはそこまで高くはないです。それでも、今後も5年後も10年後も保有するという前提で投資をするのであれば、増配も視野に入れれ高配当株として成熟していくと思います。
権利確定月が7月と1月なのでなかなか投資はしにくいですので、来年新NISA枠で1月に大きく投資をするか考えます。

積水ハウスもよいですが、日本の企業は魅力ある企業がたくさんあるので、まだ見つけきることができていないので、情報収集して本当に良いなと思う企業に投資をこれからも実行していきます。








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