最近ジムに通っていて、色々な人を見かけます。
この人は始めたばかりなんだろうなとか、この人はめっちゃベテランなんだろうなとか。
あるときに、いつも通りの時間にジムに行ったときに、ある一人の男性がいました。
その人は始めた人よりは筋肉はついていました。
その人のトレーニングのやり方は、バーベルを上に投げてキャッチしてをやっていたのですが、すっごい危ない感じで、いつかこっちに間違って飛んでこないか不安になるような感じでちらっと見ていました。量をこなしているように思えました。
一方で、めっちゃガタイがでかい人のトレーニングを見ていると軽重量だし、動作も静かだ、筋肉を利かせられるように意識してトレーニングをしていて、何か洗練されているようにも思えます。
この時に、確かに量も大事だが、質のほうがもっと大事だと気づきました。
投資とは関係ないかもと思いましたが、投資だけでなく、仕事、読書、人間関係、人生において通じるものだなと考えていました。
少しでも参考になれば幸いです。
量をこなして習慣を作り、習慣を作った後に質を意識していく必要がある。
先ほどの話に戻るのですが、バーベルを上に投げて、危ない感じで投げていた人を見ていた時に、いつか怪我をするなと思っていました。やっていることに対して満足しているように見えました。
また、その人を見かけたときに、トレーニングの負荷を上げるために、運動着に重りをつけていて、マスクを着けて、小さいダンベルを使って、ストイックにやっている姿を見て、確かに量をこなしているのかもしれないが、やっていることに対して自己満足になっていて、結果はついてこないのではないかと思えました。
その人がどう成長していくかはわかりません。もしかしたら、最短で大きく成果を出せるようになるかもしれません。
一方で、ベテランのような人でガタイが大きい人は、量じゃなくて、ちゃんと筋肉に利かせられるように、考えて行っているように見えました。大きな動作とかじゃなく、軽重量ですが、筋肉の隅までを利かせれるように意識してやっているように思えました。
僕も最初は、自己満足でやっていて、重量が重いものをやっていれば、すごいだろみたいな感じでやっていたのですが、周りを気にしてやっていた感はあります。ただ、その筋肉があるガタイが大きい人のように、真似て深く筋肉に効くようにトレーニングをしてみると、全く違うなと気づきます。
今まで重量で重いものをやっていたので筋肉に利かせられるのも浅い筋肉にしか効いてませんでした。
軽い重量でも、フォームを意識して、回数が少なくても、以前より筋肉に利かせるようにトレーニングを意識できるようになりました。最初の頃は重量を上げることをメインにやっていました。周りの人が重量を大きい中で人と比較して自分もそれぐらいの重量でやらないといけないと考え、周りの目を意識しすぎたのかもしれないです。
その筋肉があるベテランの人は、投資で言うと、複利的に成長していっている状態であると思えました。たしかに重量は大きいものではないですが、怪我もせずに、毎週質の高いトレーニングを積み重ねて、トレーニングごとに、筋肉にちゃんと負荷がかかっていて、小さな利益(筋肉破壊)を生み、休息と共に栄養面を考えて、小さな利益が来週になり、また同じように質の高いルーティンをこなすことで、来月になり、小さな利益が膨れ上がり、指数関数的に成長します。
つまり、堅実に利益を積み重ねて、その利益をさらに次に活かして利益が雪だるま式に増えていきます。優れた投資家であると思います。すぐに筋肉をつけようという意識でトレーニングではなく、長期的に考えてトレーニングを行います。
一方で、自己満足でやってしまうと量に頼りはしますが、筋肉の奥深くまで鍛えられていないので、全体で鍛えられているとは限らないです。リスクを大きくとって、無理をしたトレーニングをするといつか怪我をしてしまいます。怪我をするとトレーニングもできないです。そのトレーニングができない期間で、筋肉という資産を積み上げることはできないです。
投機的に投資をすると、レバレッジをかけすぎて、退場せざるを得ないほどの損失を抱えてしまうかもしれません。すぐに筋肉をつけようとかに意識が向きすぎて、短期的に筋肉という資産は積み上がるのかもしれませんが、無理をしてけがをして筋肉という資産を失いかねないです。
ウサギか亀のどちらでやっていくのかということです。
仕事でも同じで営業で飛び込みの新規で担当エリアを周っていた時に、ある人は量をこなすために、どこのエリアとか構わずに、インターホンを鳴らして、だれかれ構わず営業に行きます。こんだけの量を周っているのだから結果はついてくるはずと考えます。自己満足のように、これだけやったのだから結果は出るはずと考えます。
一方で、ある人は営業で周るだけでなく、一回の営業でどうすればより相手に上手く伝わるか、どのようにすればその製品を購入してもらえるか、今回の失敗は次にどのように活かせるかと考えます。
おそらく予想では、たくさん周ることも大事ですが、一回一回の営業を振り返り反省して次に活かせるように改善していく人のほうが僕は質を伴った成長ができる思います。
もしかしたら、量をこなしている人のほうが、チャンスに多く恵まれて、結果が出る可能性もあります。しかし、いつかは量だけでは時間も限りがあり限界もあります。
質を伴った営業で、最初は確かに遅れが出るかもしれません。しかし、毎回の説明の仕方や、商品の理解度、どうすればお客様に買ってもらえるかを意識していけば、いずれ営業スキルが積み上がっていき、その営業スキルにさらに磨きがかかり、複利的に成長していくと思います。
試験の勉強でもそうですが、ある人は1日10時間勉強してはいますが、問題集をやっているだけで、暗記に頼っています。その問題集の答えはわかりますが、なにかひねった問題になると答えられないです。自己満足のように、こんだけ勉強したんだから、試験に合格するはずだと思いたいです。
一方で、1日6~8時間の勉強で、毎回問題を解くときも、ただ解くだけでなく、どういう意図で出題されているか、なぜ間違えたのかを考えて、間違えた問題を復習して、次同じような問題がでても解けるように考えて勉強に取り組んでいます。
最初は量をこなしている人のほうが、問題数も多くといているので、結果は良いように思えますが、時間が経つと、量をこなしているだけで自己満足をしてしまうと、限界が来てしまいます。
後者の質を伴った勉強をしている人は、最初は結果は出ませんが、少しずつ成果が見えてきて、土台ができて、応用的な問題でも解けるようになります。
投資でも同じで、一回一回の取引を振り返ってみて、どこがいけなかったのか、次に活かすとしたらどのように改善していけば良いかを常に考えて投資を行っていけば、結果は全然違ってくると思います。
人は面白いと思います。
人との出会いで、気づかない部分や、学ぶべきことがあります。
ミステリと言う勿れという漫画が原作のドラマがあるのですが、主人公の先生がある言葉を投げかけます。
「あなたはまだ頭でしか知らないことが多いけど、この先、体験することで考えが変わることもあるだろう。それは恥ずかしいことじゃない。人に会い、人を知りなさい。それは自分を知る旅だよ」
※『ミステリと言う勿れ』第7巻 天達先生のセリフより引用
人はとある出会いがきっかけで、自分を知るきっかけになる。人生において、無駄な出会いはないと思います。出会うべくして出会って、気づいていないだけでそこで自分が大切な何かを気づく機会が与えられています。
コメント