半導体株の熱狂を横目に、僕が「理解できるビジネス」に投資し続ける理由

学ぶべき投資スキルについて

最近の相場を見ていると、「半導体」株の勢いがあります。日経平均が盛り上がり、景気の良い話が飛び込んできます。

正直に言えば、半導体株を保有して資産を爆発的に増やしている人たちを見て「すごいな」と羨ましく思う気持ちがないわけではありません。右肩上がりのチャートを見れば、投資家として心が揺さぶられるのは当然のことだと思います。

でも、一歩引いて考えてみると「この熱狂は、果たしていつまで続くのか?」と。

もしこの成長が5年、10年と続くのであれば、それは素晴らしいことです。けれど、自分の投資スタイルに照らし合わせたとき、やはり「僕には半導体株への投資は難しい」という結論に至りました。

今回は、高配当・長期投資を軸にする僕が、なぜ流行に乗らずに「自分が理解できるもの」にこだわるのか、その理由を整理してみようと思います。

少しでも参考になれば幸いです。


バフェットなら、今の熱狂に飛び込むだろうか?

投資判断に迷ったとき、僕はよく「ウォーレン・バフェットならどうするか?」と想像します。

おそらく、彼は今の半導体株の熱狂には乗らないでしょう。バフェットには「能力の輪(Circle of Competence)」という有名な考え方があります。「自分が心から理解できるビジネスにしか投資しない」という鉄則です。

半導体はこれからの世界に不可欠なインフラですが、技術革新のスピードがあまりにも速すぎます。数ヶ月で覇権が入れ替わり、常に巨額の設備投資を続けなければ脱落してしまう。そんな変化の激しい世界で、5年後、10年後の企業の絶対的な優位性を僕が確信できるかと言えば、答えは「ノー」です。

長期投資をする以上、その企業のビジネスモデルが10年後も健在であるという確信が持てない限り、大切なお金を預けることはできません。
また自分自身も以前に半導体の基礎の本を購入して読んでみてわかったことが、今書いてある内容の本もあっという間に時代遅れの内容になるんだろうなというスピード感があるということがわかりました。なので自分にはそこまで半導体について理解していくスピードに追い付いていけないだろうと思い半導体株には投資をできませんでした。


「高いリターン」の裏にある、サイクルの速さと下落の恐怖

半導体株のリターンは確かに魅力的です。でも、リターンとリスクは常に背中合わせです。

半導体業界には昔から「シリコンサイクル」という激しい波があります。今はAIブームという追い風がありますが、ひとたび需要が一巡したり景気後退が起こったりすれば、株価の下落幅もまた凄まじいものになるはずです。

もし「みんなが買っているから」という理由だけで投資していたら、いざ大暴落が来たときに僕は平然と持ち続けられるでしょうか? おそらく、根拠がないから狼狽売りしてしまうと思います。含み損が増えてなぜその投資先を選んだろうと後悔という感情が出てくると思います。

暴落したときに「これは買い場だ」と自信を持って買い増せるほど、僕はまだ半導体の事業内容や競争環境を深く理解できていません。スピード感が早すぎる分野は、僕のような長期投資家にとっては「難しい投資先」です。


B/Sとキャッシュフローで選ぶ「安心感」

僕が投資先を選ぶときに一番大事にしているのは、株価の動きよりも「バランスシート(B/S)の堅実さ」や「キャッシュフローの安定性」です。

半導体メーカーは、勝つために毎年何千億円、何兆円という投資を続けなければなりません。利益が出ていても、それが常に次の開発に消えていく。

一方で、僕が好むのは「一度仕組みを作れば、着実にキャッシュを生み出し続ける」ビジネスです。商社、通信、リース、あるいは身近なインフラ産業など、キャッシュフローが読みやすく、それが強固なB/Sを築き、結果として「配当」として還元される。

こうした「理解できるサイクル」の中にいる方が、夜もぐっすり眠れますし、長期で保有し続ける自信が持てます。枕を高くして寝られる投資先であり、平均的なリターンを積み上げられるような投資先を好みます。


どんな優良株にも、必ず「立ち止まる時」が来る

今、半導体だけでなく、総合商社や銀行株、保険株も絶好調です。でも、歴史を振り返れば、永遠に上がり続けたセクターなんて一つもありません。

  • 総合商社も、資源安で苦しんだ時期があった。
  • 銀行も、マイナス金利で「冬の時代」を耐えてきた。
  • 半導体だって、どこかで必ず一度は立ち止まる時が来るはずです。

大切なのは、その「つまずいた時」に自分がどう振る舞えるか。 一過性のブームで投資先を選んでしまうと、つまずいた瞬間に信じる根拠を失います。だからこそ、周りがどれだけ資産を増やしていようと、僕は「長期的に見て保有し続けられる理由」がある企業を厳選したいです。


焦らず、自分の「本質」を貫きたい

周りが儲かっていると、「自分も流れに乗らなきゃ」と焦る気持ちが生まれます。流れに乗る投資も一つの正解かもしれませんが、僕の投資の本質はあくまで「長期的な視点での資産形成」です。

日々変動する株価に振り回されるのではなく、今後も着実に成長し、価値を生み出し続ける企業に投資する。その視点さえブレなければ、一時的な熱狂に乗れなくても、最終的には納得のいく結果に繋がると信じています。

流行りの銘柄で一喜一憂するより、自分が納得できる投資先をじっくり育てる。 そんな「自分らしい投資」を、これからも淡々と続けていこうと思います。

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