株価下落が怖くなくなった理由。人的資本の大事さについて。

自己投資

「また含み益が削られているな……」

スマートフォンの画面に並ぶ、マイナス表示の銘柄たち。

かつての僕なら、この数字を見るたびに胃がキリキリ痛み、仕事中も5分おきに株価をチェックしていたかもしれません。年間52万円を超える配当金という「果実」を積み上げてきた自負があるからこそ、その土台である株価が揺らぐことに、以前はもっと臆病でした。

しかし、最近の自分は驚くほど冷静です。

もちろん、自分の資産が目減りするのは気持ちの良いものではありません。それでも、心の奥底には「何があっても、自分は大丈夫だ」という、岩のような安定感があります。

なぜ、僕はこれほどまでに株価下落に対して強くなれたのか。その正体を突き詰めて考えてみたとき、一つの確かな結論にたどり着きました。

それは、「金融投資以上に、自分の『人的資本』が着実に、そして複利的に成長している」という確信です。


1. 「外部の数字」に支配されていた過去

思えば、投資を始めたばかりの頃の僕は、自分の未来をすべて「相場」という自分ではコントロールできないものに預けていました。

「高利回りの銘柄を仕込めば、将来は安泰だ」

「資産額が増えれば、自由になれる」

そう信じれば信じるほど、市場が荒れるたびに自分のアイデンティティまで削られるような感覚に陥っていました。自分の豊かさが「証券口座の中にある数字」だけに依存していたからです。

しかし、日々、現場で複雑なデータを扱い、業務を自動化し、新しい技術を吸収していく中で、ある事実に気づきました。

「もし明日、市場が閉鎖されたとしても、僕には明日から価値を生み出す『手』と『知恵』が残っている」

この気づきこそが、僕を相場の呪縛から解き放つ第一歩でした。

2. 積み上がる「自分」という資産

僕が今、株価以上に注視している指標があります。それは「自分の仕事の市場価値」です。

毎日、ただルーチンワークをこなすのではなく、どうすればAIを使いこなして業務を効率化できるか、Power Queryでデータ集計をどう最適化するか。そうした「専門性」と「テクノロジー」の掛け算に、僕は自分のお金と時間を投資しています。

  • 専門性の深化: 会計知識や実務経験は、一度身につければ誰にも奪われない資産です。
  • AI・ITスキルの習得: Gemini Advancedなどのツールを使いこなし、人一倍の生産性を発揮する力。
  • 投資スキル行動心理学など

これらは、日経平均が暴落しようが、円高が進もうが、一切価値が目減りしません。むしろ、変化の激しい時代において、その希少価値は高まる一方です。

「来年、再来年と、自分の年収をさらに上げていける」

「もし今の場所を離れても、他で通用するスキルがある」

この「転職というカードをいつでも切れる」という人的資本の裏付けがあるからこそ、ポートフォリオの数パーセントの変動など、長い人生の目で見れば些細なノイズに過ぎないと思えるようになったのです。

もし2000万の株式に投資をしているとして30%の下落ということになれば600万円程いっきに含み益がとんでいき、含み損に繋がります。
しかし、だからといって人的資本の価値が30%、50%下落するというのはよほど不正なことをしない限りは起こらないと思います。

3. ストア哲学が教えてくれた「コントロールの境界線」

私が冷静でいられるもう一つの理由は、マルクス・アウレリウスの『自省録』に代表されるような、ストア派の考え方にあります。

「自分の力で変えられるもの」と「変えられないもの」を明確に分けること。

株価は、世界の政治情勢や他人の心理で動く「変えられないもの」です。そこに執着しても、不安が増すだけで何も生み出しません。一方で、自分のスキル、知識、健康、そして仕事に向き合う姿勢は、すべて「自分の力で変えられるもの」です。

朝のランニングで体を鍛え、ベンチプレス80kgという目標に向かってトレーニングに励むこと。

仕事に直結する勉強をし、本を読み、AIを触り倒すこと。

これら「自分を磨くプロセス」に集中しているとき、僕の心は市場の喧騒から切り離され、深い静寂に包まれます。自分を頼りにできる感覚。それは、どんな高配当銘柄を保有するよりも、僕に本質的な安心感を与えてくれます。

4. 投資の比率を考える

今の私の投資戦略は、二階建てです。

一階部分は、着実に積み上げている高配当株や投資信託。

そして二階部分は、自分をアップデートし続けるための自己投資です。

確かに、株式投資で資産を増やすことは重要です。しかし、そこにフルスイングして自分への投資を忘れてしまっては本末転倒です。

僕は、本を買うこと、セミナーに参加すること、あるいは自分の時間を生み出してくれる便利なガジェットやサービスに、お金を使います。

「1万円を株に投じて年500円の配当を得る」のと、「1万円で本を買い、仕事のスピードを上げて年収を50万円上げる」のでは、どちらが効率的な投資でしょうか。

若いうちは特に、人的資本へのリターンは金融資産のそれを圧倒します。金融投資も大事。でも、同時に自分自身の「稼ぐ力」を最大化させるために、自分という銘柄に積極的に資金を振り向けるべきなのです。

もし人的資本の価値が高まってあまり仕事で上手く稼げないという場合でも将来的に何かビジネスを立ち上げるとかとか、副業でとかでどこかのタイミングで自分自身が積み上げてきた努力がどこかで発揮できる場面があると思います。

おわりに:自分を「最強の投資先」に育てよう

もし、今、下落していく株価を見て不安になっているのなら、一度パソコンを閉じ、自分自身に問いかけてみてください。

「自分という資産は、昨日よりも磨かれただろうか?」

市場は気まぐれですが、あなたが積み上げた知識、使いこなせるようになったツール、磨き抜かれた専門性は、あなたを見捨てません。

僕はこれからも、高配当株を買い増すと同時に、それ以上の熱量で「自分」という資本に投資し続けます。

一歩ずつ自分の価値を高めていく。

そうして「自分自身を頼りにできる」ようになったとき、本当の意味で、経済的な自由への切符を手にするはずです。

一億円を保有していたらとかという願望がある人もいたりするかもしれませんが、
気づいていないだけで自分自身が一億円以上の価値があります

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