企業の株主優待はクオカードだったり、カタログギフトだったり、商品券だったり、自社商品だったり様々な商品で株主に対して提供します。
僕もオリックスやKDDI、JTを保有していますがオリックスやJTは株主優待を廃止しています。KDDIはカタログギフトではなく、自社のポイントの提供などに変更されています。
今回くら寿司【2695】が株主優待を廃止しました。これまで同社の株を保有する株主にとって魅力的な特典の一つでしたが、2025年4月30日を基準日として廃止されることが発表されています。この決定は、株主への公平な利益還元を考慮した結果とされています。
今回の株主優待廃止の発表を受けて、ptsもかなり下がっています。
改めて思うのが、株主優待が実施している企業の投資先に魅力を感じますが、株主優待だけを目的に企業に投資をしてはいけないということについて考えてみたいと思います。
株主優待はおまけで買うべき
くら寿司は株主優待として自社のお食事券を提供していました。
自社のサービスであると、株主優待廃止のリスクが少なくなるというどっからでてきた意見なのかはわかりませんが、それが当たり前になっていました。
しかし、今回のくら寿司の自社のサービスの株主優待は、けっこう衝撃的だったなと思います。
今まで株主優待があった企業が、外国人投資家が日本市場に入ることなどで公平な還元から株主優待でなではなく、配当や自社株買いなどに振り分けられていく傾向にあります。
くら寿司の業績を見るとたしかに売上は伸びてきているのですが、利益が過去と比較するとあまり伸びていないように感じます。配当利回りは現在0.5%ほどで、ここから増配していきますと言われて、たかが知れていると思います。
高配当投資家である僕にはあまり魅力は映りませんでした。
もしかしたら今後成長していき株価も上昇していくかもしれませんが、キャピタルゲイン狙いの投資は僕の場合はなかなか難易度が高いと思うのでそのような投資を行っていません。
自分にはあまり、くら寿司への投資はあまり投資をしたいなとは思いませんでした。仮に株価が下がりつづけ、半値以下になったりという万が一のことがあれば興味が湧くのかもしれませんが、今のところは投資先としては考えていないです。
僕はオリックスやJT、KDDIに株主優待狙いでも投資を行いました。
オリックスに関しては、カタログギフトの株主優待をしていましたが、もし廃止しても高配当投資先としてとても魅力的でした。JTもそのような感じで投資をしていました。
両社とも株主優待を廃止しましたが、保有し続けています。
株主優待ありきで投資をしているわけではなかったのと、企業の分析をして本当に良いかを判断して投資をしたからです。
株主優待株に投資をしている人は、おそらくそこまで分析していない人が多いかなと思います。
株主優待投資家の人でよくこれぐらい封筒が届いたという人をみて、分散をしているなーと感心しつつも、管理しきれているのか、その企業を本当に知っているだろうかと思う時があるからです。
僕も今年にヒューリックへの投資を行いまして、昨日100株を投資で300株保有になり株主優待を獲得できるようになりました。
ただ、ヒューリックに関しては株主優待ありきで投資をしているわけではなく、株主優待はあったらいいなレベルで考えていて、もしカタログギフトを廃止して、公平な観点からみたいな理由で廃止して株価がかなり下がっていくようであれば、ぜひとも追加で投資を検討していきたいと思っています。
最近だと全国保証も株主優待廃止していましたが、ある程度覚悟はしていたのでだろうなとは思っていました。
株主優待を実施している企業に投資をするときは、本当にその企業が株主優待を廃止しても保有し続けられるのかを考える、株主優待を抜きにして投資をしたいのかを考えてのほうが良いと思います。
ヒューリックに関しても来年から2年保有している株主に対して株主優待を提供するとあり、もしかしたら、2年後には廃止する可能性もあります。株主優待を廃止して本当に、株主還元をさらにしていくというのであれば追加で投資を今後も継続していけたらと思います。
この記事で言いたかったのは、投資の本質を忘れないということです。
高配当株もそうですが、企業が成長してそれにともなって配当を還元していくことで株主に恩恵がでて、企業の価値も上がり株価も上昇する。しかし、ただ客寄せみたいな感じで大幅に増配して、成長はしていません、でもうちの会社は大盤振る舞いだと言われても、来年も維持できるか?増配できるか?と長期で見たときに、成長しているのかという疑問が湧きます。
株主優待も、企業のサービスの認知度に貢献したり、その企業のファンになって応援してくれる人を増やして企業の成長に繋げていこうというのが目的かなと思います。
株主優待ありきで投資をしても、その企業が本当に成長しているのか、その成長で株主に何がもたらされているかを考えて投資をしていかないといけないです。
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