アステラス製薬【4503】2025年3月期通期決算発表。増配を発表しましたが、下方修正もなくはないので油断はしないようにするべき。

製薬株

アステラス製薬の株価は関税の発表や主力製品の売上の特許切れが近づくにつれてネガティブにかなり織り込まれてきています。
今回の2025年3月期通期決算発表も前年度同様に増配を発表してくれました。増配をしている情報をみて、大体の人はなぜ増配したのと前年度同様に驚いている人がいて、やはり数値ばかりを追いすぎて中身を見るのは大事なんだなと思います。配当性向がかなり高いから買うべきではないとか、epsがどうとか、表面上の数値だけでなく、情報サイトの決算の数値の発表を見るだけでなく、経営者やCFOの発言もしっかり読み解くべきです。

アステラス製薬【4503】2025年3月期通期決について簡単に解説していきます。

2025年3月期通期決算について

売上収益は1兆9,123億円(前年比19.2%増)、コア営業利益3,924億円(前年比41.7%増),コア当期利益2,956億円(前年比32.5%増)となり、増収増益となりました。
売上収益に関してはイクスタンジの特許切れが間近に変わり重点主力製品が全体として成長していてとても伸びています。素晴らしいですね。
課題であった利益面に関しても、今回の決算ではプラスの結果となっています。
また決算説明資料でも売上とコア営業利益ともに過去最高益と記載があったので、いままでのアステラス製薬とは異なり成長軌道に乗り始めているというのもなんとなくわかります。
一時期大型買収を行った際に業績がかなり低迷して株価も下がっていきましたが、そういう企業が意外と逆境を乗り越えて成長していくのはあるんじゃあないかと思います。

2026年度3月期の予想は1兆9,300億円(前年同期比+177億円)、コア営業利益は4,100億円(前年同期比+176億円)です。もっと伸びていくのかなと思いきやあまり業績は伸びていく感じではないですね。
売上の成長より利益の成長のフェーズに入っていくようですね。

今回コア営業利益が伸びた要因は重力主要製品の売上拡大が貢献したこともありますが、今回の決算説明資料にSMTの貢献があるとありました。SMTはSustainable Margin Transformationの略で今ある販管費を継続的に削減を行っています。2025年3月期では400億円のコスト最適化を達成しています。2027年度末には1,200億円~1,500億円規模のコスト最適化を目指しています。前回の決算の時に岡村社長が販管費削減のために色々と施策を講じていると発言していて、外注費の削減やグローバル組織改革の進展などもあって、やはり決算動画に色々と貴重な情報のヒントがあるなと感じられました。

2024年の前立腺癌の治療薬イクスタンジに関しては9,123億円(前年同期比1,618億円増)で予想の7,570億円よりかなり売上の調子が良いですね。ただイクスタンジの売上もピークに達しているとあるので、ここから先はあまり売り上げの伸びは期待はできないのかもしれません。
ただ恐ろしいのはこの規模の売上が特許切れでどれくらい落ち込んでいくのかということです。

急性骨髄性白血病治療剤のゾスパタに関しても1,641億円(前年同期比+787億円増)の売上収益が改善しています。
ピーク時売り上げ予想は、1,000億円~2,000億円としていますので、まだまだ成長余地があります。
素人感覚ですが、この勢いであれば2,000億円も上振れるんじゃないかなとおもいます。
本格的な売上拡大に貢献するという言葉は本当に実現されるとは思いませんでした。

骨髄性白血病の治療剤パドゼフに関しては1,641億円(前年同期比787億円増+92%増)で、2025年度の予想は2,000億円とありますので、到達が難しい数字ではないと思います。パドゼフのピーク時の売上予想が4,000-5,000億円なので、売上の成長スピードとしては少し物足りないが大丈夫か不安な要素もあります。製薬ってかなり難しいですね。ディフェンシブかと思いきやなかなか難しい。製品の先行きでこうも事業の方向性が変わるとは。

アステラス製薬が買収したIveric Bioのアイザベイの売上は着実に成長しています!
売上収益は583億円(前年同期比+462億円増)で2025年度に関しては売上は1,050億円を予想値としています。現状からするとちょっと大丈夫かなと不安要素のほうが大きいのと、これでこけてしまったら下方修正もありえるので注視しないといけないかなと思います。資料のよると新規患者における第一選択薬としての位置付けを確立ことも追い風になり売上も増えていき、利益貢献フェーズに移行していくとありました。過度に期待しすぎもよくはないですが、楽観もできます。

IZERVAYのピーク時の売上は2,000-4,000億円を予想しています。

VEOZAHは閉経に伴う重度の血管運動神経症状(顔のほてり・のぼせ等)の治療薬です。
2024年実績は338億円(+265億円)となっています。2025年度に関しては売上は500億円を予想値としていて、あまりここから伸びていかないようですね。前回の決算の時に2025年度に利益に貢献していくとあるので期待はしたいですね。減損もある程度行われてきたので利益貢献も如実に表れてくると思います。

今回の決算で増配を発表しました。一株74円→78円となっています。
現在の配当利回りは5.35%(2025年5月2日)です。
岡村社長や北村CFOがおっしゃっていたように、利益が大きく伸びているから大きく増配とかじゃなく、安定的に長期で増配をしていくという発言通りに配当も増配していました。
配当性向だけを見ると確かにこんなに配当を出しても良いのかと不安がありますが、コア営業利益で配当性向も見るべきですし、製薬の開発段階では費用の上下が激しいのでDOEも採用していますので、増配も驚くこともないのかなと思っていました。来期も楽観的に増配をしてくれると思いますので、着実に株数を増やしていきます。

今回の決算での投資スタンスとしては、業績が楽観的に伸びていくとあるように見えましたが、僕はそこまで楽観的に見るべきではないと思いました。
おそらくどこかで下方修正がある可能性もあるのかなと思いましたので、大きく下がるタイミングで100株を追加で投資をして、株数を増やすことを意識して配当を増やしていくことをしていこうと思います。
今回のアステラスの決算は良い材料もありましたが、まだまだ油断はできないです。
トランプさんの関税でどの程度リスクがあるかも不透明感が大きくあります。今年のどこかのタイミングで特定口座で100株投資をできたらなと思います。無理せずに資金管理をして待とうと思います。




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