今回は科研製薬【4521】への投資判断を考えたいと思います。
科研製薬はニッチな市場で稼ぎ続けていて営業利益率が20%を超えている高配当株の製薬会社です。
行っている会社です。ただ近年は業績が悪化していて、株価も下落傾向にあります。本記事では業績や株主還元、キャッシュフローを分析して総合的に判断できるかを検証していきます。
科研製薬とは
科研製薬株式会社(かけんせいやく、英: KAKEN PHARMACEUTICAL CO., LTD.)は、東京都文京区に本社を置く、日本の製薬会社である。旧理化学研究所をルーツに持ち、理研グループの一角を占めた。医家向けの関節機能改善剤や動脈硬化症治療薬等が主力だが、飼料添加物や動物用医薬品、農業薬品も手がける。(wikipedia引用)
業績について
業績に関してですが、EPSは2007年~2015年でEPSが右肩上がりに上昇しています。
2016年からEPSが急激に伸びています。新薬のクレナフィンによる貢献度が高かったからです。
ただ、2021年2022年はコロナの影響を受けて対面営業が芳しくなく、原材料高の追い打ちに合い
減少傾向にあります。一時期的なものなのかそれとも今後も下がっていくのか見ていく必要があります。
売上高は2007年から2015年にかけて横ばいの傾向にあります。2016年からクレナフィンの影響で売上が伸長しています。2021年からコロナの影響で減少しています。当期純利益も同じ傾向で推移しています。今後の新薬次第で伸びることを期待したいですが、そこまでは期待できないです。
突出すべき点は営業キャッシュフローマージンが上昇傾向にあるということです。
ここ最近では15%以上近くで推移しています。ここまで稼げていると現金預金等も膨らんでいるか投資へ向かっているはずです。
株主還元について
配当金は150円、配当利回りは4.2%です。2015年まで増配していましたが、2016年から150円で一定の金額を出しています。
配当性向は平均的に35%~45%となっています。ここ最近は上昇傾向にあり60%と高くなっています。
ここから増配と期待するのは難しいです。減配ももしかしたらありうる可能性があります。
科研製薬は自社株買いも積極的に行っています。2016年を除いて毎年行っていてよいですね。
資本効率が向上してEPSの上昇にも寄与するので今後も行っていくと予想されます。
キャッシュフローについて
営業キャッキャッシュフローは安定的に推移していて少しずつ改善されています。
2021年、2022年はコロナの影響もあり減少傾向にあります。
投資キャッシュフローは毎年一定額を行っていてますが、営業キャッシュフローが安定的に維持するのにそこまで投資キャッシュを必要としていないようです。財務キャッシュフローも基本的には一定額を保っていて、自社株買いと配当金一定額を行っているのでそこまで変化はないようです。
フリーキャッシュフローは2015年以降創出できています。そのおかげで現金預金等が積み重なっており右肩上がりになってます。ここまで多くなると、今後大きくキャッシュを使うM&Aや研究投資へ舵を切る攻撃の選択の幅が増えてよりフリーキャッシュフローが改善されると予測されます。
株価について
株価についてですが、2018年の業績が良いところの株価から現在まで下落傾向にあります。5年で-45%となっています。業績に対して悲観的になっているのでそれが株価に反映されているのでしょう。PBRは0.98倍と割安になってきています。perは11倍と10年間で平均13倍と計算されるので買える水準と言えます。
僕個人としては今欲しい銘柄のリストの上位に入っています。6月に配当金が入金され次第もし株価がこのまま上昇しなければかつ他の欲しい銘柄次第で購入に向かう予定です。
まとめ
科研製薬の投資判断について考えてみました。
業績自体は近年はあまりよく見えてないくて、株価も下落トレンドになっているので
悲観的に思われていますがだからこそ買いに行く必要があるなと思いました。
短期的にみて業績が下降気味で株価も下落気味ですが、長期的に見ていままで利益率も高く
財務健全も高く株主還元についても積極的だと僕個人としては買いに行けるなと。
もし購入したら長期で待つ必要があるので数年以上かかるかもしれませんが、元の業績に戻って株価も上昇していくと個人的に思いました。
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