高配当株 東ソー【4042】への投資判断を考える。高配当で財務も健全、株価は上がっていないが投資判断可能か?

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「東ソー【4042】へこれから投資をしようか考えている」
「東ソー【4042】の株価、業績や株主還元について知りたい」

この記事はそのような方へ向けて書いています。

本日もご覧いただきありがとうございます。

今回は東ソー【4042】についての投資判断を考えてみたいと思います。


化学株の中で配当利回りが高く財務も健全で業績も良いです。
増配もする株主還元も手厚い企業です。
しかし、業績が良いですが、株価は下落傾向にあります。
現在の株価から投資をできるかを業績やキャッシュフロー、株主還元から総合的に判断したいと思います。


この記事を読んで少しでも役に立って投資収益が改善されるととても嬉しいです。

東ソーの魅力を深堀してみる。今後も追加投資を検討していきます!!
今回は投資先である東ソーの魅力を深堀していきたいと思います。先日東ソーに初めて投資を行って、失敗したかなと不安が残った投資でした。化学という文系である馴染みのない分野なので、ここまで割安で放置されているのには何か不安材料が大きくあるのではな...

業績について

EPS

epsには2010年から2012年まで横ばいでしたが、2013年以降EPSは堅調に伸びています。
2020年にはコロナの影響で大幅に下落していますが、2021年以降は回復傾向にあります。

2009年は赤字になった理由は塩化ビニル樹脂やウレタン原料を始めとする主要製品の交易条件の悪化、積極投資による固定費の増加や在庫評価の影響による損失等によるものです。

2014年,2016年が好調の理由は販売数量増や交易条件の改善等によりEPSは上昇しました。
2018年は原材料高以上に販売価格の上昇したため交易条件が改善してEPSが上昇しました。
2020年は販売価格の下落が原燃料価格の下落の影響を上回ったことによる交易条件の悪化等によりEPSが下落しました。
全体的にEPSは成長傾向にあり、今後も期待できそうです。

ハイブリッド経営

なぜ東ソーのEPSは成長してきたのか?
理由としては事業戦略としてコモディティとスペシャリティの商品を展開しています。
需要が高いコモディティ商品で経営基盤の土台を作り利益やキャッシュを確保して、その原資をスペシャリティ商品に投資をして差別化をするハイブリッド経営に2004年に切り替わりました。

売上高、営業キャッシュフローマージン、ROE

売上高は2007年から2013年では横ばいで推移していました。
2014年以降少しずつ上昇していますがそこまでは伸びていません。
今後の売上高は急に伸びはしないで同水準で推移していくと予想されます。
ただ、不況時にも大きく売上が下がることもなく、好景気にもそこまで売上が上がっていないので
とても需要があるようです。

営業キャッシュフローマージンは2007年度~2013年度にかけて10%以下でそこまでは稼げていないようでした。しかし2016年度からハイブリッド経営の効果が出てきていて10%以上の水準に達していて稼ぎ出せているようです。今後も10%の水準で推移していくと予想されます。

ROEは2007年から2013年まで10%以下の水準で波があり安定していませんでした。
しかし、2014年以降10%以上ととても高い水準でキープしていてROEが20%と高い時もありました。
株主資本を使用して効率的に経営をできているかが窺えます。とても良いです!

キャッシュフローについて

キャッシュフローについてですが、営業キャッシュフローは2007年から2014年までは波があり稼げていませんでした。しかし、2016年以降ハイブリッド経営が功を奏して営業キャッシュフローが安定して改善しています。素晴らしいです。2016年度は売上債権が大きく減少して営業キャッシュフローが伸びました。2017年度は税金等調整前当期純利益の増加等により大きく伸ばしました。2022年度も税金等調整前当期純利益の増加等により大きく伸ばしました。

投資キャッシュフロー毎年一定額行われています。主に固定資産の支出に使用されています。新規中期経営計画では2022~2024年で2600~3200の営業キャッシュフローを稼いでそのうちで設備投資で2000億円と配当770億円を想定しています。残りの余った金額でM&Aや自社株買いなどを行います。
設備投資はスペシャリティを中心に積極的に投資を行うようです。
新規中期経営計画では2000億の内訳として、スペシャリティ800億円、コモディティ400億円、co2削減300億円、共有資産他で500億円となっています。M&Aにも積極的なのはより成長していくためには不可欠ですので今後も行っていくと予想されます。

財務キャッシュフローは大きくキャッシュが流れている年と流れていない年で分かれています。
2016年度で大きく財務キャッシュフローがマイナスなのは短期借入金の返済と長期借入金の返済を大きく返済したためです。自己資本比率も2015年で37%と2016年で46%とかなり債務を減らしたのがわかります。2017年度も同様に財務キャッシュフローがマイナスですが、短期借入と長期借入金の返済のためです。自己資本比率がより改善されました。毎年財務キャッシュフローにお金が流れるのは基本的には借入金の返済が多いです。
財務の健全性を高めている姿勢を見ると、安心して長期投資を行うことができます。

フリーキャッシュフローは2016年から大きくプラスに伸ばしています。
いかに事業が好調かを物語っています。フリーキャッシュフローがプラスなので徐々にキャッシュが溜まりつつあるので、M&Aの原資にしたりより投資にお金を回すことができたり、お金を温存しておくことで何があっても大丈夫なように備えることができるので良いですね。
全体的なキャッシュフローの流れが変わったのが2016年度からです。
ここが転換期になり会社の価値が高まったように感じました。

財務健全性について

自己資本比率は右肩上がりで文句なしです。素晴らしすぎます!!
2013年は25%台でしたが、2017年度には52%と債務の負担が減っています。
2021年度には借入をして少し自己資本比率が下がってしまいましたが、2022年度には自己資本比率が上昇して問題はなさそうです。

株主還元について

東ソーの配当利回りが4.43%(8/19現在)です。
配当は2013年から2016年にかけて微増でしたが、2017年頃から2020年度にかけて横ばいの傾向でした。2022年度には大幅に増配をして株主還元を手厚くしています。自社株買いは行っていないので株価対策として今後行っていくのではないかと予想しています。

東ソーの株主還元としては株主への利益還元を重要な資本政策の一つと位置づけていて、継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としているようです。

配当性向に関しては20~30%で推移していますのでまだまだ増配の余力がありそうです。
増配もしてほしいですが、それよりも自社株買いを行って企業の価値を高めてほしいです。

株価について、投資判断について

現在株価は1,805円(8/19)となっています。
過去5年間で26.57%下落しています。

現在のPBRは0.79倍で、perは7.76倍と過去per10年間で算出すると8倍ですので過去と比較すると安い水準です。

僕の投資判断としては、買いの購入を検討したい株上位になりました。
一番は株価が割安で放置されているという点です。業績が好調で財務が健全にもかかわらずなぜか株価が全く反応していないです。キャッシュフローも全体的に好調で悪いところが見当たりません。
なぜここまで放置されているかわからないです。こんなに良い会社にも関わらずです。
何か見落としている点があるのかもしれません。しかし、株価がそこまで高くないので何か問題を抱えて株価も半値ぐらいになってもまあ少し痛みを伴うぐらいです。

僕は文系なので化学のことがそこまでわからず自分が理解できないものには投資をしないスタンスでした。しかし、理解は難しいからといって良い会社の株を避けるのは少しちがうなと思いました。
投資を行いつつ勉強していけばよいのではという結論に至りました。

今の株価は1800円台と買いやすい水準です。
この株は本当に良い株だと思います。しかるべきタイミングで購入を検討したいと思います。

まとめ

東ソーの投資判断について考えてみました。
高配当株で近年の業績はとても良いので、今後も業績が上昇していくと予想されます。
優良株であるので長期で保有して持つにはとても良いかと思います。
まだまだ割安な水準ですので投資を検討していきたいとです。

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