アステラス製薬【4503】2023年通期決算が発表されましたので記事にします。
アステラス製薬の業績はコアベースで見たときにかなり良かったと思います。増配も発表したので、ますます投資先として魅力が高まりました。追加で投資を検討しています。
2023年通期決算全体について
(アステラス製薬決算短信引用)
売上収益は1兆5,186億円(前年比17.2%増)、コア営業利益は2,869億円(前年比17.2%増),コア当期利益2,246億円(前年比17.9%増)となりました。コアベースでみると増収増益となり良い結果となりました。製薬会社は多くの研究開発費などを行っていて、それが特許や無形資産へとつながっていますので、会計で調整を行ってコア営業利益などを算出しています。アステラス製薬だけでなく、武田薬品、中外製薬なども行っています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定める非経常的な項目を調整項目として除外したものです。アステラス製薬の説明によると調整項目には、減損損失、有形固定資産売却損益、訴訟等の金額などが該当します。
売上収益の増加の要因は前立腺癌の治療薬イクスタンジ、尿路上皮がん治療剤パドセブと骨髄性白血病の治療剤ゾスパタが売上収益増加に貢献しました。主要な製品のイクスタンジ、パドセブ、ゾスパタに関しては達成率が100%近い水準ですので良い結果となっています。腎性貧血治療薬であるエベレンゾはあまり結果として良くなかったです。エベレンゾの減損損失で471億円となっています。しかし、それ以上に主要な3つの製品が売上をカバーした結果となり増収となっています。
主力製品であるイクスタンジは前回の決算の時も米国では予想以上に厳しい環境が続いていると説明がありましたが、それでも増収の牽引役となっています。決算補足説明資料を見てみるとアメリカのイクスタンジの売上の増加率は2.４%程なのであまり良いわけではないです。ただ決算説明資料によるとイクスタンジの売り上げ状況や欧州での申請計画、為替レートなどから売り上げ予想を修正していて、7,000億以上となっています。2022年度が実績値として6,611億円となっているので、実現は可能だと思います。またアメリカではパドセブが前期と比較して23.9%ほど増加していますので成長ドライバーとして来期の業績にも大きく寄与すると思います。
販管費に関しては6,303億円(対前年比14.8%増加)となりました。アステラス製薬は中期経営計画で2025年度の決算でコア営業利益率30%以上を目指しています。コア営業利益率30%達成するためにの販管費について意識していて、対売上比率に対して21%と目標としています。新製品への投資は行いつつも販管費をコントロールしていきます。アステラス製薬はコストに関して、DXによるデジタル化で業務の効率化やグローバル間の要員最適化などを行っています。
(アステラス製薬決算説明資料引用)
今回もアステラス製薬は増配をしてくれました。一株配当60円→一株配当70円(増配率16.7%↑)。毎年、通期が発表の時期と合わせて増配をしてくれると過去の実績から予想はできていたのですが実際増配をしてくれると嬉しいです。楽観的に考えて増配を10円してくれるかなと思っていたので、良かったです。現在の配当利回りは3.4%となりました。アステラス製薬は2025年度に時価総額7兆円を目指しています。7兆円は無理でも5.5兆円~6兆円までは行けると考えています。その目標値に到達するために増配で株価を上げていく必要があります。僕の考えでは2025年度に一株配当100円をする水準に行くのではないかと楽観的に考えています。一株100円だと現在の株価2,048円で配当利回りは4.88%となります。仮に一株配当90円でも4.3%,95円では4.6%です。高配当製薬株の武田薬品を持ち続けるより、アステラス製薬を長期で保有したほうが配当利回り上昇の恩恵と株価上昇の恩恵を受けられるので投資妙味があると確信しています。
2023年の決算の予想はは売上収益は1兆5,200億円、コア営業利益は2,900億円、コア当期利益2,280億円です。2023年は主要製品の売上が今後も成長をけん引します。イクスタンジは2023年の売上が6,699億円(前期比＋1%)、パドセブが667億円(前期比+50%)、ゾスパタが493億円(前期比＋27%)
説明資料の中でfezolinetantが今後パドゼフに続く成長に期待しているとあるので、今後の成長が楽しみですね。2022年に米国で申請受理していて2023年1Qに承認予定のようです。fezolinetantは売り上げ予想の中で規模が大きい部類なので、アステラス製薬の成長に大きく寄与していくでしょう。2023年では販管費の中にfezolinetantとゾルベツキシマブへの投資を500億円ほど行う予定です。
投資判断について
アステラス製薬の現在の株価は2,048円と過去5年間で23%ほど上昇しています。今回の決算の内容から今後も保有し続ける意思が固くなりました。業績が改善してきていますが、株価はそこまで大きく上昇しているとは言えないです。長期投資を考えて投資を考えると、アステラス製薬は今後10年先,20年先も生き残り続ける会社であることは可能性として高いです。製薬業界は多大な研究開発費や人材やノウハウの蓄積、特許などから新規参入ができない競争優位性を持つ経済的堀を持ちます。潤沢なキャッシュフローを持ち、手札が多いので攻撃だけでなく防御力もあります。その製薬会社の中でアステラス製薬は、その高い生き残る可能性の中で業績の改善から享受できる株主還元の増配や自社株買いなどで会社の価値が高まっていきます。
ただ、以前株価が1,850円台の時に株価が下がっていくときに少しずつ自信がなくなっていました。自分の分析が間違っていたのか、もっと株価が上がっても良いはずなのに、武田薬品はなぜ株価が上がっているんだ、アステラス製薬のほうが断然いいはずだと。▲5万円ほど含み損を抱えていた時に、自信がしぼんでいきました。しかし、再分析して自分の考えは間違えではない、居心地が悪いが今がチャンスだと考え投資を実行しました。
今回の決算からさらに追加で購入をしていく決意をしました。ポートフォリオの要とするため現在はNISAで500株のみ保有ですが、まず短期的な目標としては1,000株保有を目的とします。最終的に2,000株保有してみたいです。
決算説明の動画で2023年2月6日に新しくCEOに着任した岡村CEOの決算説明を聞いていました。
岡村CEOの説明から、強いリーダーシップを感じられました。中期経営計画の目標値に岡村CEOならできると説得力がありました。可能性から確信へと僕の考えが変わりました。アステラス製薬は本気だと。中期経営計画のコア営業利益率の30%到達は、見せかけだけのパフォーマンスではなく本気で到達するつもりなのだと思えました。新しくCEOが変わって僕はわくわくしています。今回の決算発表の時もそうでした。受験発表の時に自分の受験番号が載っているかを不安感の中掲示板に見に行って自分の受験番号を見つけて合格したような感じです。アステラス製薬を見つけて、業績をみて増配だ！来期は業績がよくなる！よし！！と興奮しています。仕事中ですので小さく、気づかれないようにガッツポーズをしました。在宅だったら、よっしゃーと言っていたと思います。
ただ、気になった点は菊岡CFOが退任してしまったことです。短い期間だったので、気がかりです。アステラス製薬と何か問題があったのかが気になります。動画説明の中で、CFOを現在候補として何名かいるようで、すぐに対応できるようにしていると岡村CEOから発言がありました。
まとめ
アステラス製薬の2023年通期の決算を見てみました。やはりアステラス製薬は良い会社だなと思いました。現在含み益は多くはないですが、かなり満足しています。今回の決算で保有する意思がより強いものとなりました。日本の会社はやはり魅力的な会社が多いなと思います。アメリカの会社へ投資をするのも良いと思いますが、株価が高いなと思うものが多いと思います。
僕は良い会社を発掘する技能がまだないですが、日本にはもっといい会社がたくさんあると思います。今後も株式分析を通じて良い会社を発掘していきたいです。ゴールデンウィークは会社の決算の内容を吟味していきます。ゴールデンウィークは休みだと考えたときに、遊びに行きたいなと思いました。
しかし、今楽しむのではなく、楽しみを先送りにして、ゴールデンウィークは自分への投資として株式分析や読書、筋トレを行っていきます。想像して家族やカップルが楽しんでいるところを見て、うらやましいなと思います。今日もランニングしているときにカップルでスーツケースをもって歩いているのを見て、楽しそうだなとうらやんでいました。
僕のような能力がない凡人には人が遊んでいるときに、自分の能力を高めていく必要があります。
今日も本当は映画鑑賞をしに行く予定でした。最初はシン・仮面ライダーを観に行こうと思いましたが、夜20時しかやっていないので、明日に自分への投資をするのにも非生産的なので辞めました。slum dunkを観に行こうと思いましたが、席が満員とネットであり辞めました。マリオの映画がやっているとあり行こうと思いましたが辞めました。席が満員で時間も遅い時間でよかったです。自分はただ時間が潰したかったのだと思います。時間を消費ではなく投資をする必要があります。時間は有限です。自分の成長のために何ができるか、未来の自分が過去の自分に対してありがとうと言ってくれるように行動しないといけません。
未来の自分のために今の楽しみは先送りにして、成長という果実を未来のために植えていこう！
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