ヒューリック【3003】2023年第1四半期の決算が発表されました。投資対象として検証してみます。

★★★購入様子見

ヒューリック【3003】2023年第1四半期の決算が発表されましたので記事にします。今回も決算の内容はよかったですが、やはりなんだか投資先としてあと一歩が出ず投資ができない自分がいます。
2023年第1四半期について検証してみたいと思います。

2023年第1四半期全体

(ヒューリック決算短信引用)

(ヒューリック決算説明資料引用)

2023年第1四半期の売上高は1,125億円(対前年比5.2%増)、営業利益に関しては341億円(対前年比17.8%増)-進捗率24%、四半期純利益220億円(対前年比19.9%増)-進捗率25.4%となり増収増益となりました。
売上の増加は販売用不動産の売上が順調に推移したことと安定した不動産賃貸収入によることが主因です。売上に関しては、不動産事業の売上は安定した賃料が見込めていて前期で比較しても微増です。不動産売却益により不動産事業の売上は増加しました。利益に関しても賃貸業だけでなく不動産売却も利益が増加しています。ヒューリックの売上に大きく寄与したのはホテル・旅館事業です。ヒューリックはTHE GATE HOTELシリーズ、ふふシリーズ、ビューホテルシリーズを中心に事業を展開しています。コロナ感染者の減少でようやく人の流れが緩和されて旅行者が増えたことで増収となっています。東京へ行くと外国人観光客も増えてきたのが実感できます。日本人も今まで旅行できず我慢していた分、戻りも早いですね。日常に戻りつつありますね。高級旅館のふふシリーズでは2025年までに4件開業予定となっています。2023年には軽井沢・雲場池、長倉、2025年には東京銀座、城ケ島にふふの開業予定となっています。ふふの旅館は結構評判が良いのでヒューリックに投資をするのであれば行かないといけないですね。

(ヒューリック決算短信引用)

利益に関しては意外と問題はなさそうです。金利上昇局面で利益が削られていくかなと思ったのですが、思ったほど支払利息も大幅に増えている感じではないようです。財務に関しては短期借入金を多く返済していて、長期借入金が1,000億円ほど増えています。決算説明資料によると一年間で返済すると明記されています。自己資本比率は2023年1Qで29%とまずまずです。決算説明資料では自己資本比率が37%となっています。なぜ数字が異なるかというと、2022/2023年実施のハイブリッドファイナンス1,500億円のうち、50%(750億円)をみなし資本として算出してるためとのことです。ハイブリッドファイナンスとは、普通株式に近い性格を持つ借入金で、資本性の認定を受けられます。

中期経営計画において2025年12月期の決算で当期純利益を985億円を目標としています。
今期も着実に実績を出せているので、2023年増配した金額の一株配当46円は可能であると思います。
中期経営計画で配当性向を40%台としているので、2025年に向けて増配をするとなると配当利回りも高くなり、旨味が出てくるのではないでしょうか。

投資判断について

ヒューリックの株価は5年前と比較してあまり上昇していません。会社自体は成長してきていますが、増資などが嫌気されて株価が落ちる場面もありました。現在の僕の投資判断は購入を様子見とします。業績も堅調で今後も会社の成長性は大いにあると思います。ただ、なんか数字が良すぎて話が旨すぎるなと疑ってしまいます。決算説明資料も右肩上がりで成長している感じで表が作成されています。数字が良すぎるので、どうもあと一歩がでないです。配当利回りも4%近くあり、株主優待もあり、株価もそこまで上がっていないと考えると良い投資先だと思います。
仮に株主優待が廃止をしたとして、代わりに増配していくとあったら魅力があるかを考えたときに難しいですね。増配していくことは良いことですが、自社株買いはしないと思いますので一株の価値は上がらないと思います。KDDIや沖縄セルラーであればカタログギフトの株主優待の投資先としてよいです。KDDIや沖縄セルラーが株主優待廃止をしても持ち続けるメリットはあると思います。ポートフォリオの暴落耐性もあると思いますし、増配も毎年行われています。自社株買いも行っているので、1株の企業の価値も高まっています。
僕がヒューリックに投資をしたいのは株主優待が欲しいからなのだと自覚しています。著名な投資家なら投資をするか?ウォーレンバフェットが株主優待欲しさに購入するか?10年後も20年後も会社としている可能性はあるか?日本の人口が減少していく中で日本の不動産に集中的に事業を行っているヒューリックはどうか?果たして同じように右肩上がりで成長していけるよう他の不動産会社に負けないように居続けることはできるか?逆境の場面に出くわした時に、耐えることができるか?
株主優待株はポートフォリオの下落耐性を下げてくれるので選択肢としてはありだと思いますが、リスクも認識して投資をしなければなりません。

長期投資先として考えて、仮に株価が半値になっても買い増したいかと考えたときに答えはイエスと言えませんでした。なので購入は様子見と致します。
ポートフォリオの業種が偏っているので、投資先の候補として入れたいなと考えはあります。
考えがアップデートされて、ヒューリックに対する考えが改まる場面があると思いますので、投資先としては見送りではなく、様子見です。


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