大塚ホールディングス【4578】株価が大幅下落。2022年決算業績から投資可能か考えてみる。

★★★購入様子見

大塚ホールディングスはトータルヘルス企業で、日本人なら馴染みがあるポカリスエットやカロリーメイト、オロナミンCなどを商品として取り扱っています。自己資本比率は70%台でとても財務基盤が強く、フリーキャッシュフローが潤沢でとても僕好みの銘柄です。
2022年決算を踏まえて今の株価下落のタイミングで買うかを検討してみます。

2022年決算全体

2022年通期の売上は1兆7,379億円(対前年比16%増)、営業利益が1,503億円(対前年比2.7%減)、当期純利益が1,374億円(対前年比6.4%増)となりました。

売上はグローバル4製品が(エビリファイメンテナ、レキサルティ、サムスカ/ジンアーク、ロンサーフ)が貢献したことや、ニュートラシューティカルズ関連事業ではポカリスエットの日本の回復及び海外の大幅な伸長しているようです。健康を意識した需要を取り込めているのと、ポカリスエットなどの商品日本では根強く、古くからあるとやはり製薬会社は競争優位が揺るがない堀があるなと実感させられます。日本だけでなく、海外でも需要が増えつつありスポーツドリンク市場で成長の余地があるとあります。消費者関連事業でもビタミン炭酸飲料「マッチ」や大塚製薬の子会社が販売しているクリスタルカイザーなどでは増収増益で大塚製薬の防御力の高さが垣間見えます。またネイチャーメイドというブランドも成長ドライバーとして活躍しています。

営業利益が減少した要因はCullinan Pearl Corp.(以下「カリナンパール社」)の完全子会社化に伴う保有株式部分の評価益等をその他の収益に計上しましたが、バダデュスタットに係る無形資産等の減損損失として当連結会計年度で合計41,521百万円を計上したためです。バダデュスタットは大塚製薬と米製薬アケビアが共同開発する腎性貧血の治療薬で、主要な製品となるはずでしたが安全性などの懸念があるため使用の承認が否認されました。

来期は2023年通期の売上は1兆8,000億円(対前年比3.6%増)、営業利益が2,100億円(対前年比20.1%減)、当期純利益が1,615億円(対前年比17.5%増)となっています。売上はそこまで変化はないですが、過去最高を営業利益は結構強気な姿勢なので期待したいところです。グローバル4製品は2023中期経営計画以上に前倒しで収益を上げられていることが説明資料からも強調されています。またグローバル4製品以外にも次世代の成長製品をといっても、何か増配とか自社株買いとかは全く期待できないですが。

投資判断

現在大塚ホールディングスの株価は3,960円、配当利回りは2.53%です。2022年7月15日に株式分析を行ったときは、株価が4,928円と高い水準でした。その時投資判断は見送っていました。成長性にあまり魅力を感じていない、増配もない、株価を試算しても上昇余地がそこまでないなどを理由に投資はしていませんでした。

大塚ホールディングス【4578】の投資判断を考える。ディフェンシブ銘柄で優良株、業績は問題ないか。
「大塚ホールディングス【4578】へこれから投資をしようか考えている」「大塚ホールディングス【4578】の株価、業績や株主還元について知りたい」この記事はそのような方へ向けて書いています。本日もご覧いただきありがとうございます。今回は大塚ホ...


現在、株価は3,960円台と過去5年間を見るとかなり安い水準になってきたのではないでしょうか。
確かに以前と比べて、安くなってきていて投資先として魅力は出てきました。
しかし、それでも僕の場合は投資は見送ります。財務基盤は強く、キャッシュが潤沢で配当も安定的、
商品もブランド力があり、今後も長期的に見てもあり続ける会社だと考えやすいですが、株価を試算して期待収益率を求めてもまだまだ買いたい水準ではないです。配当利回りが2.5%だったら、アステラス製薬のほうが買いたいです。仮に大塚ホールディングスが増配を行っていくという指針が出てくるのであれば購入はしたいです。ただ、増配はここ最近はなく、自社株買いも全く行われていません。本当に成熟しきっている感じが否めないです。
良い会社だと思います。コロナウィルス、ウクライナ情勢、インフレ、景気後退期においても業績はあまり痛手は追っておらず、かなり頑強な事業であると認識はしています。本当にディフェンシブの代表のような城をイメージする銘柄です。
値上がり益はそこまで期待せずポートフォリオに組み込んで長期で持ち、暴落が来たときに耐性を高めるということであれば投資を100株であればしたいと思っています。
今の僕のポートフォリオは偏っていて、製薬株を購入したいのですが、今はアステラス製薬のほうが魅力が断然うえで優先順位が異なります。

ただ、大塚ホールディングスの株価がここから3,500円台と下がり、コロナショックの時に3,200円と下がっていたのでその株価水準であれば是が非でも購入を検討したいと思っています。

本当に良い会社で鉄壁の盾を彷彿とさせる会社だと思います。
仮に僕が配当金が毎月十分な額が届き、もう十分だと思ったときは投資先としてぜひ組み入れたい銘柄です。今は僕のような資産形成期に入れるべき銘柄ではないので見送ります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました