『他人が慎重さを欠いているときほど自分たちは慎重に事を運ばなければならない』に学ぶリスクをコントロールする

学ぶべき投資スキルについて

最近はバリュー株が多い高配当株が軒並み上昇しています。商社株や銀行株、だけでなくPBRが1倍以下の銘柄に注目が浴びていて、高配当投資家は含み益が増えていて資産の増加が眼に見えている方が多いと思います。この良い流れの中でふとある言葉が思い浮かびました。

他人が慎重さを欠いているときほど、自分たちは慎重に事を運ばなければならない

ウォーレンバフェット

今回はこの言葉について掘り下げていきたいと思います。

他人が慎重さを欠いているときほど、自分たちは慎重に事を運ばなければならない

ウォーレンバフェットは『他人が慎重さを欠いているときほど、自分たちは慎重に事を運ばなければならない』と言及しています。
最近日本高配当株の株価上昇が顕著に表れています。今朝Twitterを見ると、商社株でダブルバーガーしたとか高配当株の資産が増えているという嬉しい報告があったりと、個人投資家でつぶやいている方が多くみられます。そして、今保有しているダブルバーガーになった商社の株を買い増しましたとつぶやいていました。
その時、過熱感がでてきたなと実感して危機感を覚えました。高配当株が全体的に上昇して、資産が増え続けると、自分には才能があると実力以上に自信がついてしまい、過信してしまいます。資産が増えて含み益が増えると、もっと儲けたい、もっと資産を増やしたいという気持ちが先行してリスクをとる恐ろしさを忘れてしまいます。リスクをコントロールするブレーキが利かなくなってしまい、いつの間にか慎重さを欠いていることに気づかなくなってしまいます。
人の欲は恐ろしいです。欲を持つことは良いことだと思いますが、欲の使い方を間違えれば欲に飲み込まれて貪欲になり、気持ちも大きくなり、お金の使い方も荒くなったりして豪遊したり、いつの間にか自分自身が壊れていきます。最近のニュースで、会社のお金を横領したというニュースを見てみると、高級車を1台だけでなく複数台持ち、飲食代で袋からお金を鷲掴みして軽々と百万円単位で出したりと供述があり、人の欲はコントロールできなければ欲に飲み込まれて自らの破滅を招きます。

株式市場でも、日々強欲と恐怖という感情が市場を動かしています。株価が上昇しているのはリスクが高まってきていると考えることができます。株価が下落しているのはリスクが減ってきているということができます。
一歩引いて周りの行動や言動を見る習慣を持つと景色が変わってくると思います。仮に今の含み益がある状態から株価が急落して、含み益が少なくなってきたときに保有し続けることができるか、余裕があるか、感情を保つことができるか、自問自答して最悪のパターンをシュミレーションしたときにリスクがあるなと考えてしまいます。

僕は今の状況が変な感じがして、違和感を感じています。この違和感は今にも落ちそうな危ない橋を渡りかけている状態です。

とりあえず僕の今の見解としては、経費率を抑えてキャッシュを温存してチャンスを虎視眈々と待ち構えます。間違っても周りと同じ行動をしないようにしないといけません。冷静に市場を静観して、待ちます。

株式投資において待つという行為について
今回は株式投資における待つということについて考えてみたいと思います。なぜ考えるのかというと、投資をしないで資金を温存することについて深堀してどういうメリットがあるかを再考して、投資リターンを向上させるのが目的です。『待つのも相場』という投資...

僕が好きな海外ドラマでネットフリックスのビリオンズというドラマがあります。
ビリオンズはマジで面白いです。おすすめです。ビリオンズは目的の為なら手段を択ばないヘッジファンドの帝王と呼ばれる人物と負けを知らない連邦検事が争う金融系の海外ドラマです。
ビリオンズの世界では、食うか食われるかの世界で弱肉強食の世界です。登場人物一人一人が曲者で切れ者が多い世界です。

最近観た中で感慨深いシーンがあったので紹介したいと思います。
負けを知らない敏腕検事が部下にあるエピソードを話しました。検事はあるとき冬の寒い中狼を狩猟しに行ったそうです。狼を狩猟するのは容易なものかと思いましたが、いろいろと罠を仕掛けてみましたが全く上手くいかなかったようです(シカを生きたまま、餌としておびき寄せるなど)。冬の寒い中でさらに心が折れそうだったと部下に話しました。しかし、狼の狩猟に成功したようです。そして部下にどんな罠で狼を捕まえたと思うと尋ねました。
エピソードの最後で答えを言いました。私の心が折れかかったとき、ある猟師に出会いました。その人に色々罠を仕掛けたが駄目だった。どうすればよいと聞いてみました。
解決策を聞き、改めて狼と対峙して見事に狩ることができました。
部下にどんな罠を仕掛けたか伝えました。
その罠は『時間』だ。
ずっと同じ場所で、何時間も何時間も待ち続け、凍てつく寒さの中ずっと凍えながらも待ち続けました。狼も時間という罠に気づいておらず、もう自分を狩るものはいないと油断した時、ようやく時間という罠にかかり狼を狩ることに成功したと部下に自慢げに話していました。

感慨深い内容でした。株でも同じことが言えるとなとふと思いました。株だけでなく、人生においてもいろいろな場面で使えると思います。

最後にウォーレンバフェットの言葉を引用して締めます。

ポーカーをやり始めて20分たってもまだ誰がカモかわからない人は自分がカモなのだ

ウォーレンバフェット

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