明治ホールディングス【2269】の投資判断について考える。業績は底打ちしたか?そろそろ購入を検討も視野に入れる。

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「明治ホールディングス【2269】へこれから投資をしようか考えている」
明治ホールディングス【2269】の株価、業績や株主還元について知りたい」

この記事はそのような方へ向けて書いています。

本日もご覧いただきありがとうございます。

今回は明治ホールディングス【2269】についての投資判断を考えてみたいと思います。
明治ホールディングスは近年株価が下落傾向でしたが、ようやく株価も落ち着きつつあります。
直近は原材料高やエネルギーコストの上昇などの外部環境の悪化で明治ホールディングスの業績もあまり芳しくありません。
現在の株価から投資をできるかを業績やキャッシュフロー、株主還元から総合的に判断したいと思います。


この記事を読んで少しでも役に立って投資収益が改善されるととても嬉しいです。

明治ホールディングス【2269】とは

食品の明治、医薬品のMeiji Seikaファルマが中核の大手食品会社グループです。

明治ホールディングスの事業は食品セグメントと医薬品セグメントに分かれています。

食品セグメントでは明治のチョコレートやブルガリアヨーグルトやおいしい牛乳などが市場で大きくシェアを誇っています。

日本では馴染み深いブランドが多数あり知らない人のほうが少ない国内トップ食品メーカーです。

業績について

EPSについて

epsには2011年から2015年まで少しずつ上昇していましたが、さらに2016年では力強く上昇しています。
2016年以降はそこまで改善はされず横ばいの状態が続いています。
なぜ2022年度だけ他の年度と違って上昇しているのかというと関係会社株式、投資有価証券の売却によるものです。
コロナやウクライナ情勢の影響は受けず業績も一貫しており、業績はとても良好です。
eps成長率は10年単位では7.8%、15年単位では11.2%ですので、eps成長率は伸びています。

epsは2013年以降上昇しています。しかし、2016年以降は横ばいで推移しています。
2022年度は本業の食品事業が原材料高による利益を押し下げていますが当期純利益は良好です。関係会社株式、投資有価証券の売却によるものですので一時的なものです。2022年度で関係会社株式売却益で大きく利益を計上しています。2023年度でも固定資産の売却益により大きく特別利益を計上しています。



2023年度も原材料高が続き業績にマイナスの影響を及ぼしました。
医薬品事業は大幅増益となったものの、主力事業の食品事業は原材料高やエネルギーコストの高騰などマイナスな影響がありepsは下がっています。
僕の見解では業績が悪化しても、いずれ回復する思うのでそこまで悲観にはつながらないです。
業績悪化で株価がさらに下がるようであれば買いのチャンスとして捉えます

2024年度も原材料高に苦戦はしていて、苦戦は強いられるものの食料事業も価格の値上げでようやく攻勢に転じつつあります。2023年に薬価改定に左右されない事業ポートフォリオが完成とあるので、医薬品事業が成長ドライバーとして軌道に乗ると思っています。
2024年度は苦戦はすると思いますが、2025年ごろには業績も落ち着き稼ぐ力が戻りつつあるので株価が低迷している今が買い時なのではないかと考えています。

売上高、営業キャッシュフローマージン、営業利益率

売上高は2011年から少しずつですが上昇しています。そこまで伸びは大きくありません。
売上高は不景気だからといってすぐに下降しないようです。
不安定な経済時期でも安定していて長期で持ち続けられそうです。


2022年度はなぜか下落しています。
理由として収益認識に関する会計基準を変更したことによるものです。
業績が悪化したとかそういうわけではないようです。
わかる数字ですぐに判断してはいけない大切さが身に沁みます。
今後の売上高は急に伸びはしないで同水準で推移していくと予想されます。
営業キャッシュフローマージンは8~10%と平均以上なので稼ぎ出せているようです。2011年~2015年では営業利益率は3%~5%台とあまり稼げているとは言えませんでしたが、2018年ごろから8%台と安定的に稼ぎ出せる状態まできています。利益率が高い医薬品事業が好調なのもありますが、事業構造改革も積極的に行っていて、利益が出ていないものに関してバッサリ切り離しています。
2021年には農薬事業の売却、DMバイオ事業の売却など行っています。事業ポートフォリオの見直しで資本効率を向上させつつありますので、現状維持の会社がある中で積極的な事業構造改革を行う姿勢はより投資先として魅力度が高まります。


キャッシュフローについて

キャッシュフローについてですが、営業キャッシュフローは横ばいの傾向ですが安定的に稼ぎ出せているとみることもできます。2023年3月期の決算では原材料高の影響もあり利益の逼迫により収益が悪化して過去と比較すると下がってしまっています。

投資キャッシュフローは大きくマイナスになっている年度が多いです。
主に有形固定資産や有価証券に投資キャッシュが流れています。

財務キャッシュフローは大きくキャッシュが使われているようです。
短期借入金の返済、長期借入金の返済と配当金が主なものとなります。
財務健全性を高めるために今後も返済を行っていくと予想されます。

フリーキャッシュフローに関しては安定的に収益も得ているのもあってフリーキャッシュフローがマイナスな年度はそこまでないです。
財務健全性を高めていて、フリーキャッシュフローを創出できているので安心して投資することが可能です。

財務健全性について

自己資本比率は素晴らしいです。2023年3月期で62%もあります!毎年財務状況がよくなってきていて、財務健全性を意識しているのが数字で分かります。資産効率の為に無駄なぜい肉を落とし、財務を健全的にして身軽になることでよりキャッシュフローの流れも良くなると思いますので今後が楽しみです。
今後も財務健全性を意識して負債を圧縮して取り組んでいくと予想されます。

株主還元について

明治ホールディングスの配当利回りは2.96%(2023/5/26現在)です。
配当は右肩上がりで増配しております。株主還元を強く意識していることが窺えます。
増配率は少しずつ下がってきていますが明治ホールディングスは2024年3月期までに40%水準に引き上げると方針にしています。また最適資本構成や資金余力等を踏まえて、自己株式の取得も検討していく方針です。

株主優待も実施しています。100株で1,500円相当の明治ホールディングスの商品、200株で2,500円相当の明治ホールディングスの商品、1,000株で5,500円相当の明治ホールディングスの商品となります。株主優待はあくまでおまけですのでお菓子好きな方はおすすめです。

株価について

現在株価は3,250円(2023/5/26)となっています。
過去5年間で30.55%下落しています。
株価は下落傾向にあり、まだまだ下がる可能性がありますが
直近では株価も落ち着き始めています。
現在のPBRは1.26倍で、perは17.35倍と過去per10年間で算出すると19倍ですので過去と比較すると安い水準です。

投資判断について

僕の投資判断としては、明治ホールディングスを買いに行きたいと思います。
投資対象としては欲しい銘柄上位にリストされています。
以前花王で投資を失敗しました。花王はキャッシュフローもよく利益率も高く、個人投資家に人気な銘柄でした。株価も上昇していた時期もありましたが、今は個人投資家からは悲観的に見られています。僕も今は悲観的に見ていて、ここからさらに株価が下がってもおかしくないのではないかと考えていて、競争優位性はなくなってしまったと判断しています。
明治ホールディングスも業種は違いますが、投資先として似ています。株価が以前より大幅に下落しているので値上がり益も期待できる、配当利回りは特段高いわけではない、財務良好、株主還元良い、キャッシュフローの流れ良いなど共通点が多すぎて、失敗のフラグが経っているのではないかと考えていました。

今回僕はキャピタルゲインはおまけ程度と考えて配当金重視で明治ホールディングスに投資をしようかと思います。株主優待もおまけ程度でありますので楽しみもあります。


配当利回りは現在2.96%(2023/5/26)時点で決して高くないです。毎年増配をしていて増配率は以前より下がっていますが、毎年6%増配していくと考えると長期保有前提であれば配当利回り4%越えもありえます。悲観的に見れば毎年6%ほど増配は絶対あるとは限りません。そこが明治への投資が難しい点です。長期投資の難しさは忍耐力です。株価がここから仮に下がっても大きく怪我を負わないか、含み損を抱えたときに感情的になって負けを取り戻そうと投資をしていないか、毎回情報収集を怠っていないかなど考えていく必要があります。
今人気の業績がよい高配当株への投資は居心地が良い投資先だと思います。金融株や商社株など人気で購入したいと思う方が多く株価も上昇傾向にあります。
しかし、だからこそ悲観的に見られていて購入されていない、株価が低迷しているが業績は改善してきている明治ホールディングスに投資をしようと思っています。
目先の高配当株への投資も大事だと思っていますが、将来的に高配当株へ育てていく投資先もポートフォリオに組み込んでいかなければなりません。バランスが大事だと思っています。
三菱UFJなどの銀行株やJTのような高配当株への金のなる木への投資は継続していきます。
理想的な考えは問題児→花形→金のなる木へ育てる過程が資産の拡大に繋がるとアイディアとしてあります。結果も大事ですが、過程もより大切にしたいです。
遠回りという道が僕に忍耐力や投資の経験値、投資の考えについて無形資産として蓄積されます。そう考えると難しい投資先へ投資を行っていくべきだと思います。

明治ホールディングスは失敗の可能性も大いにあります。業績も今後もいまいちで増配もしない可能性もありえます。自分の分析が間違っているのではないかと不安になることがきっとあると思います。失敗をしても良い今では思ってます。
なぜなら花王の失敗から学ぶことは本当に多かったからです。失敗は決して無駄ではなかったと思います。
明治ホールディングスへ長期投資を行い挑戦してみたいと思います。失敗したら、反省して次の投資へ活かします。明治ホールディングスに投資するなんてセンスないねと言われても投資をしようと思います。
明治ホールディングスへ今から投資は正直居心地が悪いですが、居心地が悪いことは良い結果に繋がると確信しています。短期で悲観的に考え、長期に楽観的に考えて投資を行っていきます。

今年のNISA枠はもう10万円程しかないので、三菱UFJを追加で購入を検討して来年に明治ホールディングスは株価が上昇していなければ購入をしていくスタンスです。
優良な高配当株へ投資を行いつつ、配当金と増配という果実を受け取りつつ、明治ホールディングスのようなまだ高配当とは言えない株を育てていき、高配当株へ実らせるように今は虎視眈々と狙っています。


まとめ

明治ホールディングスの投資判断について考えてみました。

優良株であるので長期で保有して持つにはとても良いかと思います。
株価はまだ下落し続けていますが、売られすぎだと思われるので誰も価値に気づいていない
今が絶好のチャンスだと考えています。
購入して長期で持つスタンスであれば負けはしないと思います。

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