積水ハウス第6次中期経営計画が発表されました。中計から積水ハウスの魅力を掘り下げてみたい。

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積水ハウスが決算発表と同時に第6次中期経営計画(2023年~2025年)を発表しました。決算の内容はとても良かったのですが、中期経営計画についてザックリしか見ていなかったので見ていきたいと思います。

第5次中期経営計画の振り返りと第6次中期経営計画全体

(積水ハウス中期経営計画資料引用)

積水ハウスの第5次中期経営計画は計画を上回る数値を達成できています。2020年度にはコロナ関連で計画値よりも下回っていますが、2021年度と2022年度で巻き返して累積で計画値を上回っています。コロナという未曾有の出来事に対して、積水ハウスにはマイナスな影響があり厳しいと思っていましたが、対応力があって計画値を上回っています。僕が資料から読み取ったことは積水ハウスの強みは柔軟な対応力があるのではないかと思いました。

コロナウィルスで環境が変わり、テレワークや郊外へ人が流れるなどで営業活動が上手く行かない場面も多かったと思います。外部環境が変化しても、積水ハウスは変化を機敏にとらえ、営業活動の縮小の代わりにCM、WEBコンテンツ、オンライン営業用ツールなどで対応しています。TVをそこまで僕もたまに見たときにCMで積水ハウスのCMを見たような気がするなと思います。積水ハウスのCMは何か頭に残りやすいコツがあるのかわかりませんが、のどかな場所で暮らしたい人の需要をつかんだCMだったとイメージで記憶しています。また郊外に人が流れても、流れを機敏につかみどのような需要があるのかを把握して提案している。
外部環境では、地球に配慮した商品提案も行っていてシャーメゾンZEHは太陽光発電で創エネ・省エネ・消費電力ができるようになっています。
財務もしっかりしていて、DEレシオは0.5倍程度を目指していて、自己資本比率が50%台と高い水準を保っています。
計画値を上回るだけでなく、ゆっくりですが売上と営業利益を少しずつ伸ばしています。もっと成長している会社に投資をしたい、株価もそこまで上がらないと面白味がないと言う人もいるかもしれません。しかし、10年で9割近くの会社が倒産しているという考えがあるとなると、環境に上手く対応でき長期的に居続ける可能性が高い優良な投資先へ投資をするのは必須です。自然淘汰でも強い生き物ではなく、環境に適応した生物が生き残ります。会社も同様に、環境に上手く対応できず、変化を機会として捉えて生き残らなければ生存は厳しいです。積水ハウスは決算の内容や、過去の業績、事業構造など総合的に分析して生き残る可能性が高い会社であると判断しています。

(積水ハウス中期経営計画資料引用)
(積水ハウス中期経営計画資料引用)

積水ハウスの第6次中期経営計画は年度ごとに売上を伸ばしていて、営業利益も右肩上がりに伸びていく予定です。過去の業績から売上と営業利益は着実に伸ばしつつあります。ただ、少し懸念すべき点もあります。国内で安定的な収益を獲得できますが、成長余地がある国際事業が売上と営業利益を伸ばす要因としていることがすこし引っかかります。国際事業では今まで開発事業中心でしたが、今後開発事業だけでなく戸建て事業も事業ポートフォリオとして組み入れるようです。
アメリカを中心に事業を構成しています。中国事業は撤退予定で2025年で事業完了予定となっています。2022年のアメリカの売上は4,345億円ほどでしたが2025年の売上計画では7,921億円を計画しています。急激に売上上昇できるか正直言うと大丈夫かと心配しています。
賃貸住宅開発事業が大きく伸びる予定ですが、うーんという感じです。ここまで強気な数字なのは、何か策があるからなのかもしれません。ただ、アメリカの景気停滞は来ると思っていますので売上はあまり楽観的に見るべきでないと思います。現状としてはアメリカの西部側で住宅販売戸数25%のシェアがあります。カリフォルニア州あたりですね。今後西部だけでなく、南部に事業を拡大していき顧客層を拡大していきます。
積水ハウスは対応力があると思いますので、計画は未達になったとしても景気が停滞などで逆境に陥ってもまあ大丈夫であると判断しています。

面白いなと思ったのが積水ハウスのDX戦略です。賃貸住宅の内覧の時にスマホで予約してスマホで解錠する。賃貸申し込みも電子申し込みで企業間情報の連携で、入居中にアプリの提供でコールセンターと対応などなかなか便利になっているんだなと思いました。顧客に対して体験価値を提供するのは良いですね。

企業価値向上のためROE経営の強化も図っています。安定的にROEが11%を目指すと中期経営計画で明記されていました。
ROEだけでなく、ROAの向上も着実に進めるとあります。
また配当金も40%以上を還元することと2022年の配当である110円を下限とすることで安心して高配当株として保有できます。

まとめ

積水ハウスは株価が下がってくるまで待とうというスタンスでしたが、長期保有が前提であれば含み損を抱えても高配当で、業績も安心感がありなかなか良い投資先ではないかと思います。
JTの次にヒューリックを購入しようと思いましたが、積水ハウスを狙っていこうかなと今思っています。それぐらい投資先として魅力が高まりつつあります。
ヒューリックは高配当と株主優待が魅力なのとそこまで株価が上昇していないので、仮に大きく下げてもそこまで痛手は負わないなと思いましたので投資先として欲しいなと思っていました。今年にヒューリックを300株のみ買って、あとはポートフォリオの主力として積水ハウスを金のなる木として育成したい気持ちがあります。

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