今年から統計学を学び始めています。統計学を学び始めていくと株式投資もなんとなく投資から数値の変動についてや平均のリターンの積み上げなどがわかり始めています。色々な投資本を読んでいくと、平均的なリターンがなぜ重要なのかとか、長期で投資をしていくことがなんとなくから意味を理解して投資ができるようになるのが統計学を投資活かせる武器なのかなと思いました。
最近の株式市場は、中東情勢などで株価も乱高下もありますが、昔と比べると本当に勢いがあります。僕がチェックしている優良銘柄も驚くほど値上がりしました。
正直に申し上げますと、僕も最初「今から買うのは高値掴みではないか?」と非常に躊躇しました。節約してコツコツ貯めた大切なお金を、わざわざ一番高い時期に投じるのは、本能的にブレーキがかかるものです。
しかし、統計学の視点で過去の数字を冷静に分析してみると、全く違う景色が見えてきました。今日は、統計学を学んだことがない方でも直感的にわかるように、「なぜこの高値圏で、あえて王道の3社を狙っているのか」という僕なりの戦略をお話しします。
少しでも参考になれば幸いです。
1. 感情を「数値」でコントロールする
投資において最大の敵は、暴落ではなく「自分の感情」です。「高いから怖い」「下がったら損だ」……。こうしたコントロールできない感情に振り回されないために、僕は統計学の3つの「ものさし」を使うことにしました。
① 月別収益率(毎月の歩幅)
これは「1ヶ月あたり、平均して何%資産が増えたか(または減ったか)」という数字です。フルマラソンでいう「1kmあたりの平均ペース」のようなものです。このペースが長期間安定している企業は、長期的に見て非常に計算が立ちます。
② 標準偏差(ブレ幅の予測)
統計学で最も大事な概念の一つです。投資においては「株価の揺れやすさ」を指します。
たとえば、平均5%増える銘柄でも、ある年は+20%、ある年は-10%と激しく動くことがあります。この「平均からのズレ」が小さいほど、投資家は安心して枕を高くして夜眠ることができます。僕はこれを、心の平穏を守るための重要な指標にしています。
③ ③ シャープレシオ(投資のコスパ)
「リスク(揺れ)の割に、どれだけ効率よく稼げたか」を示すスコアです。
「1単位のドキドキに対して、どれだけリターンをもらえたか」というコスパの良さです。
この数字が高いほど、「手の硬い(質の高い)」投資先と言えます。
2. 過去10年・5年のデータが語る「3社の真実」
では、僕が検討している4社の実績を「過去10年」と「過去5年」のデータで比較してみます。株価が上がっている「点」だけを見るのではなく、彼らがどういう「線」で歩んできたかを確認することが大切です。
| 銘柄名 | 10年年率リターン | 10年標準偏差 | 5年投資効率(S) | 特徴 |
| 東京海上HD | 約 12% | 約 18% | 1.25 | 最も揺れが少なく効率的 |
| 伊藤忠商事 | 約 18% | 約 20% | 1.28 | 圧倒的な成長スピード |
| 三井住友FG | 約 8% | 約 24% | 0.95 | 近年の変革が凄まじい |
| ヒューリック | 約 10% | 約 16% | 1.07 | 標準偏差が低い |
ヒューリック:静かなる効率の王者
今回、特筆したいのがヒューリックです。過去5年の「標準偏差(揺れ幅)」は約14%〜16%と、今回挙げた4社の中でもトップクラスに低いです。東京23区の駅近物件に特化した「大家さんビジネス」は、統計的に空室リスクが極めて低く、それが株価の圧倒的な安定感(低ボラティリティ)に繋がっています。
伊藤忠商事:常にトップを走り続けるエース
伊藤忠は10年前からずっとリターンが高く、しかも直近5年ではさらに「効率(シャープレシオ)」が上がっています。シャープレシオとは「リスク1単位あたりにどれだけ稼いだか」を示す指標ですが、1.28という数字は日本株の中でもトップクラスです。少ないリスク(揺れ)で大きな成果を出す、まさに「筋肉質な経営」の象徴です。
東京海上HD:揺れない、負けない、科学の力
僕が一番驚いたのは、東京海上の「標準偏差(ブレ幅)」の低さです。
他の金融株と比べても圧倒的に揺れが少ないのが特徴です。世界中のリスクを分散して引き受けているため、特定の地域や景気に左右されにくいのです。直近5年の効率は伊藤忠に肉薄しており、非常に「手の硬い」銘柄です。
三井住友FG:今まさに「質」が変わった挑戦者
10年前のデータを見ると、三井住友FGは「リターンの割に揺れが大きい」銘柄でした。しかし、直近5年でその性格は劇的に変わりました。無駄を削り、株主への還元を強化した結果、統計的な「期待値」が一段階上に跳ね上がっています。
3. 「高値」という壁を統計学で乗り越える
「いいのはわかった。でもやっぱり今買うのは怖い」という声が聞こえてきそうです。僕も同じです。でも、ここで「ドルコスト平均法(時間分散)」という統計的な武器を使います。
一度に大金を投じるのではなく、予算を分割して、毎月淡々と一定額を買っていきます。
- 株価が高い時は、少ない株数を買う。
- 株価が下がった時は、たくさんの株数を買える。
これを繰り返すと、僕たちの取得単価は統計的に「平均的な位置」に落ち着きます。1回1回のトレーニングを積み重ねてベンチプレスの重量を伸ばしていくように、投資も「時期」を分散することで、高値掴みのリスクを論理的に排除できるのです。
さらに、この4社は「増配(配当金を増やすこと)」に非常に積極的です。
仮に毎年10%ずつ増配が続くと、今買った株の「自分だけの利回り(取得価額ベースの利回り)」は、5年後には今の約1.6倍に育ちます。今の「表面的な株価」に怯えるのではなく、将来手にする「確実なキャッシュフロー」に目を向ける。これが統計学を味方につけた投資家のスタンスです。
4. 僕がこの4社に決めた理由
- 伊藤忠商事で、資産を力強く増やす。
- 東京海上とヒューリックで、ポートフォリオ全体の「揺れ」を最小限に抑える。
- 三井住友FGで、これからの日本の成長(金利上昇)を取り込む。
「高値だから待つ」という判断は、一見賢く見えますが、その待っている間に得られたはずの「配当」と「企業の成長」を逃すという、大きな機会損失のリスクも孕んでいます。
あとがき
統計学は、不確実な未来に「補助線」を引いてくれるツールです。「なんとなく怖そう」という感情を、「数字で見るとこうなる」という事実に変えるだけで、投資はぐっと手の硬い、面白いものになります。
東京海上に関してはバークシャーハサウェイが投資をして株価が上がってしまい、投資をためらっていましたが、今に投資をするのも悪くはないなと思いました。
今回の考えはまだ実験的に行っていく試みですので、もし結果が少しずつ結果が出てくるものだと思えばより積極的に有効活用しつつ、より武器として精錬しつつ、アイディアを改めて共有したいと思います。
この4社以外にもとても魅力的な銘柄も他にも狙っている企業も多数あります。
資産拡大という点において今挙げた4社もありますが、資産の防衛という観点から高配当投資先としてどこを選ぶべきかなどを考えたらまた違う投資先です。中間の投資先もあるわけです。
バランスよく投資先を分散させて着実に資産拡大を行っていくことに重きを置いて負けない投資を目指しています。今回3社を上げましたが、今の中東情勢から行動がさらに保守的になればいかに資産を減らしにくいようにするかという重点を置けばまた違う投資先にもなりえます。
統計学を活かして分析してみるとまた違う角度で株価が上昇していても狙えるという可能性を見出せました。
学べば学ぶほど自分は知らないことが多いなと思い知らされます。

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