自分の投資法は基本的にバイ&ホールドで長期で保有し続けるスタイルです。
バイ&ホールドをしているので、株価が下がらずに保有株が上昇し続ければ含み益は増えていきます。
現在保有している銘柄ではアステラス製薬が含み損で▲30万円ほど抱えています。
しかし、アステラス製薬の含み損が▲30万円程でも、あまりそこまで悲観的にならずに感情的に投げ売りしていません。
なぜ感情的に投げ売りせずに保有し続けることができるのかと考えたときに、一番は含み益があったからだと思います。
今回は含み益のメリットについて考えてみたいと思います。
含み益のメリット。含み益=貯金
含み益が増えていくと、株価が下がるタイミングで利益を失いたくないので売却したくなるタイミングが出てくると思います。
僕も、投資を始めたころは含み益が増えてきたときに何度も売りたい気持ちが出てきました。
今までバイ&ホールドで保有し続けて持ち続けて、含み益が増えてきてわかってきたことは、余裕が生まれるということです。
余裕が生まれる、なんだそれだけかと思う方もいるかもしれません。
株式投資において、規律的に行動していく必要があります。感情的に行動をし続けるといつかとてつもなく失敗することが出てくると思います。
投資をしていく中で、僕は余裕こそが市場において生き残るとても大事な要素だと思います。
人生においても同じことがいえると思います。
毎月生活している中で資金のキャッシュフローがカツカツで、毎月の給料が支払われるまでその日暮らしで、貯金がない状態で、クレジットカードの支払いに追われて余裕がなく、人と接する時も感情的に当たってしまったり、感情的になり家族とも喧嘩ばかりになったり、仕事でも感情的に行動して失敗してしまったりと余裕がなくなり視野が狭くなってしまいます。
仕事でも、時間が限られている中であれもこれもやれば、時間が足りずに残業付けになり、夜遅くまで仕事して、さらに明日も同じように仕事をあれもこれもやっていき、仕事をさばき切る余裕がなくなり、疲労がたまり、判断力も落ちて、メンタルも疲弊して悪循環になり時間がないと余裕が生まれません。
人生において余裕はとても大事な要素です。
お金や仕事、恋人、家族、健康などあるゆるところに余裕は必要不可欠な酸素のようなものです。
投資において含み益は余裕を生んでくれます。
アステラス製薬の株価が下落しても他の銘柄が上昇している、他の銘柄で仮に投資で失敗しても他の銘柄の含み益があるから大丈夫と安心できます。
僕のポートフォリオはあまり分散できていないので、他の人は分散投資をすることで一つの投資先が失敗しても分散的に投資をすることで安心して余裕を作るように努力しているのかもしれません。
余裕は視野を広げてくれます。つまり、選択肢を増やしてくれます。
選択肢が少ないと、その少ない選択肢に執着してしまい、失敗してしまう恐れがあります。
選択肢も多すぎるのも良くはありませんので、何事もバランスだと思います。
また僕は含み益について貯金のように考えています。
僕の投資はホームランを狙うというよりも配当金や割安で放置されている銘柄を積み重ねて、株価の上昇で少しずつ含み益を増やしていき着実にヒットを重ねて点数を重ねて勝ち点を取っていくスタイルです。
自分はホームランバッターではないと自覚しているので、大勝はできないのでヒットを量産して安定的に収益を積み重ねて負けないように運用していく方針です。
含み益は今まで積み重ねてきた貯金のようなものです。
ここからもしかしたら、大暴落が来るかもしれません。大暴落があって含み益が万が一なくなっても、
含み益を蓄えられたからこそ、防波堤の役割を果たし損失も抑えられたと考えると思います。
売却は難しい判断が必要です。自分は売却するのが得意ではないです。
今まで投資の売買履歴を見て振り返ったときに反省すべき点が多くありました。
中でも共通していたのは、短気で売買を繰り返していたので、株価が上昇していたのに株価上昇の恩恵を受けられていなかったことです。
その時に売却の能力は自分には才能がないんだなと理解しました。
焦点を当てるべきは、投資判断能力の向上や株式分析など総合的に能力を高めて負けないように運用をしようと思いました。
日経平均が高値更新している中、調子が良い時にこそ身を引き締めて市場を観察しなければなりません。いずれ暴落が来ても良いように資金の準備や、心の準備をしなければなりません。
暴落に対しての防波堤である含み益を積み重ねていく必要があります。
含み益を防波堤としての役割として担いつつ、配当金を着実に増やして淡々とコツコツと資産を積み上げられるように投資を行っていきます。
やはり最近思うのは、株式投資は総合力だなと思います。
良い投資先に投資をしても、もしかしたら程々のリターンを得られるかもしれません。
判断力や大局観、忍耐力、保有し続ける握力など総合的な能力があってさらにリターンを得られる可能性が出てくるのだと思います。
株式投資に再現性はないと僕は思っています。
考え方や価値観、興味があることなど人によって千差万別です。
ただ市場に居続けて学び続けていると、自分の勝利の方程式みたいなものがでてきます。
市場という戦場で過ごしていると色々武器を拾って、自分で使ってみてこれは自分に合っているなとか、自分には使いにくいなとかいろいろ出てくると思います。
僕が尊敬している人で最近、あることを話してくれました。
それは人生は気づいた数の積み重ねが人生全体に成長を促してくれるというものです。
人にこうしたらいいんじゃないかと言われて、自分を曲げずに自分のやり方に固執して、何が間違っているのか気づかない。
何か不条理なことがあったときに、会社のせいにしたり、人のせいにしたりして、不平不満を言って短期的に満足して、自分がどうすればよいのかということに気づかない。
株式投資でも市場で居続けて学び続けると、なんとなく気づくことがあります。
自分にはグロース投資は向いていないなとか、売却判断は能力があまりないなとか、自分は逆張りで考えることが多いのでそういう投資法でやっていくべきだなとかあります。
人生は気づいた数の積み重ねで成長する。
良い言葉だ。
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