アステラス製薬【4503】2022年第1四半期決算について

製薬株

アステラス製薬【4503】2022年第1四半期期決算が発表されましたので記事にします。
アステラス製薬の現在株価は決算発表前から下落していますが、業績は大丈夫かと心配される方もいるかもしれません。

アステラス製薬【4503】2022年第1四半期期決算について簡単に解説していきます。

2022年第1四半期決算全体

売上収益

売上収益は381,791(前年比17.1%増)となりました。
売上収益の増加の要因は前立腺癌の治療薬イクスタンジと骨髄性白血病の治療剤ゾスパタの売上が拡大しました。
尿路上皮がん治療剤パドセブが米国と日本で大きく売上が伸びました。
パドセブは米国での共同販促収入が増加して、2021年11月に日本で発売してから大きく売上が伸びました。
エベレンゾは日本での市場の競合激化であまり好調ではなく、欧州でも商品の差別化ができていなくて苦戦しているようです。
全体的に製品別の売上が上昇しています。

コア営業利益、コア四半期利益

販売費及び一般管理費は、1,534億円(11.9%増)となりました。
要員最適化による費用の減少(約30億円減)、成熟製品における費用の削減(約20億円減)がありました。
しかし、為替の影響(167億円増)、新製品の立ち上げ及び発売準備費用の増加(同約20億円増)などで販管費及び一般管理費は増加してしまいました。
為替の影響がとても大きく響いているのがわかります。
ただ、経費削減も大きくできていて、DXの効果も功を奏しているようです。
為替の影響がなくなれば風向きも変わり良い変化になると思います。
研究開発費は、740億円(26.9%増)となりました。
結果としてコア営業利益は553億円(前年比12%減),コア四半期利益458億円(前年比6.9%減)となりました。
為替は前年は米ドル/円で109と今期は130と20円安となっていてかなり差があります。

キャッシュフロー

営業キャッシュフロー

営業キャッシュ・フローは、488億円(前年比87億円増)となりました。
利益は316億円(前年比42億円減)と 法人所得税の支払額が327億円(同224億円増)となりました。一方で減価償却費と無形資産償却費が大きく増えたことで営業キャッシュフローはプラスに推移しています。

投資キャッシュフロー

投資活動によるキャッシュ・フローは、△191億円(19億円支出減)となりました。有形固定資産と無形固定資産が主にキャッシュが流れています。
ただ、財務キャッシュフローにお金を使用するため抑えているのかもしれません。

財務キャッシュフロー

財務キャッシュ・フローは、△466億円(19億円支出増)となりました。
投資キャッシュフローが19億支出減となって財務キャッシュフローが19億円支出増は計算されてプラスマイナスゼロですね。
配当金の支払額は457億円(同68億円増)、自社株買いも行い大きくマイナスに寄与しました。

株価

2022年第1四半期の決算を受けてと受ける前に4%程の下落と発表を受けての2%ほどの下落で大きく下がりました。僕個人としては決算の内容はそこまで悪くはないなと思っています。
為替の影響がかなり悪く影響していますが、それ以外で売上収益は主要製品ごとに大きく伸びていますし、経費削減にも有言実行で行えています。
今後も売上収益が拡大と為替の影響が薄くなり、コスト削減も奏功すれば株価も業績に反映されていくのではないかと思いました。

まとめ

アステラス製薬の2022年第1四半期の決算を見てみました。
決算発表前に株価が下落したのは漏れているのではないかと思いますが、気にしません。
長期で持ち続けて利益と成長の恩恵を享受できれば良いと考えています。
アステラス製薬はその点で安心して持ち続けることができる優良株だと思っていますので、
気長に待ちます。NISAで全部持っているので期限前には売却予定です。

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