武田薬品【4502】2022年第1四半期決算について

製薬株

武田薬品【4502】2022年第1四半期期決算が発表されましたので記事にします。
武田薬品の現在株価が堅調で推移していますが、業績がどうか気になっている人がいるかと思います。

武田薬品【4502】2022年第1四半期期決算について簡単に解説していきます。

2022年第1四半期決算全体

武田薬品IR引用
(当期の国別売上収益の数字から作成)

売上収益は972,465と前年比2.4%の増収、営業利益は150,515(前年比39.4%減),
純利益105,414(前年比23.7%減),EPSは67.94で増収減益となりました。

売上収益は主要な疾患領域事業が好調なことと円安の為替相場による増収影響によるものです。国別売上を見てみると円安の効果がいかに影響するかがわかります。
米国が一番52%と多く、欧州及びカナダが21%と2番目に大きく、3番目に日本となっています。
事業では消化器系疾患領域の売上収益が好調なようです。好調をけん引する製品は胃潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤『エンタイビオ』です。
研究開発費は円安の影響で増加しました。
製品に係る無形資産償却費及び減損損失も主に当期における円安の為替影響、および当期計上した特定の資産に係る減損損失により減少しました。
全体的に収益は円安で上がっているのですが、同様に販管費や研究開発費などの費用も全体的に円安の影響で上昇しています。

キャッシュフロー

営業キャッシュフローは四半期利益が減少したことに加え、仕入債務及びその他の債務における減少、およびその他の金融負債における減少があったことによるものです。
利益が減少しているので営業キャッシュフローも厳しいです。
投資キャッシュフローは無形資産の取得による支出および有形固定資産の取得による支出がそれぞれ438億円および123億円増加したことによるものです。
営業キャッシュフローが投資キャッシュフローを下回っているのとさらに財務キャッシュフローでマイナスになっているので、キャッシュも減りつつあるので少し不安が残ります。

資産、負債

のれん、無形資産および有形固定資産は、主に為替換算の影響によりそれぞれ増加しました。

負債は、社債及び借入金が、主に為替換算の影響により、前年度末増加しました。
未払法人所得税が534億円増加しました。為替の影響で借入金も大きく影響するのは驚きました。

まとめ

全体的に武田薬品の決算の内容はあまり良くはありませんでした。
円安の影響で業績も改善されるかと思いましたが、そこまで変わりませんでした。
このままいくと、業績も厳しそうです。
材料高、インフレの影響は会社の業績に影を落としていて、あまり気にしていませんでしたが
経済の循環の勉強もしないといけないなと反省しています。




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