アステラス製薬【4503】2022年第3四半期決算について検証してみました。業績は下方修正へ変更されましたが、投資判断はどうか検証。

★★★★欲しい銘柄

アステラス製薬【4503】2022年第3四半期決算が発表されましたので記事にします。
アステラス製薬は直近では株価が下落していますが、株価も大幅に下落することもなく上昇することもない株なので、僕としてはポートフォリオのバランス感覚を整える役として担っています。
決算は下方修正を出しましたが、3Qの決算の内容はとても良かったです。下方修正の要因もみてみましたが、動画説明の中で説明していましたがマイナスというよりポジティブな見解を述べていました。

直近の株価は軟調ですが決算の内容はそこまで良くないのでしょうか。アステラス製薬【4503】2022年第3四半期期決算について簡単に解説していきます。

2022年第3四半期決算全体と通期予想の下方修正について


(アステラス製薬決算短信引用)
(アステラス製薬決算短信引用)
(アステラス製薬決算短信引用)

売上収益

全体的に増収増益となりました。

売上収益は1兆1,643億円(前年比17.3%増)、コア営業利益は2,336億円(前年比6.2%増),コア四半期利益1,889億円(前年比11.3%増)となりました。
売上収益の増加の要因は前立腺癌の治療薬イクスタンジと骨髄性白血病の治療剤ゾスパタが売上収益増加に貢献しました。全体的に主力製品売上収益に貢献しました。イクスタンジは伸びていますが、米国では予想以上に厳しい環境が続いていると説明がありましたが、ユーロ圏では大きく伸長したようです。イクスタンジのアメリカ、ユーロ、日本などの地域ごとの売上収益の進捗率は75%台と悪くない数字です。あと4Qが残っているのですが、アメリカが厳しいかなと個人的に思います。

エベレンゾは前回の決算の時もそうでしたがなかなか伸びませんね。製品の売上の下方修正を行っています。エベレンゾの進捗率が48%と他の主要な製品と比較してかなり遅れています。

今回の決算発表で下方修正も発表しました。
決算のコアベースでは変更はありませんが、フルベースでは下方修正を行ってます。
製薬会社は多くの研究開発費などを行っていて、それが特許や無形資産へとつながっていますので、会計で調整を行ってコア営業利益などを算出しています。アステラス製薬だけでなく、武田薬品、中外製薬なども行っています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定める非経常的な項目を調整項目として除外したものです。アステラス製薬の説明によると調整項目には、減損損失、有形固定資産売却損益、訴訟等の金額などが該当します。

今回コアベースでは前回と同様業績は据え置いていますが、フルベースで見ると下方修正となっています。売上収益は変わりませんが、利益面で大きく減益しています。
下方修正要因-
・為替差損-67億円
・Xyphos社由来プログラムの開発計画の見直しに伴う条件付対価に係る公正価値の増加-40億円
・ゾルベツキシマブの条件付対価に係る公正価値の増加-400億円強

為替差損に関しては確かに急激に円安になった時期もあって、影響もあるのも事実ですが製薬会社にプラスに働くと思ったのですがそうでもないようです。

ゾルベツキシマブの条件付対価に係る公正価値の増加に関して今回の決算説明動画(1時間ほどの内容です-アナリスト質問込み)で公正価値の増加は下方修正に大きくつながったが、マイナスとして捉えるべきではないと説明がありました。ゾルベツキシマブは転移性胃腺がんおよび食道胃接合部腺がんの一次治療薬です。アステラス製薬は開発を行っていて、2022年11月17日に試験の進展が見られたとホームページに記載がありました。ゾルベツキシマブの試験の進捗具合が想定以上に進展した結果、費用がかさんで下方修正になったと説明があり、ポジティブに解釈しても良いと説明がありました。

製薬会社では開発の失敗もあるので、そこが不安要素ですね。
動画説明の中にコスト構造改革を着実に行っていると説明がありました。2025年の中期経営計画に向けてより着実に収益を積めるように、ERPの導入や、グローバルに事業を展開していく中で重複していくコストを削っていくとCFOから説明があり、コスト改造改革には力を入れているのがわかります。

投資判断について

アステラス製薬の投資判断は今の投資判断は欲しい銘柄上位に入りますが、優先的に購入とまではいきません。ただ僕のポートフォリオの要にいずれなるよう育てていきたいので、コツコツ余剰資金で買い集めていきます。1000株を目標にしています。

製薬大手の会社は多大な研究開発費を投じていて、研究開発費を投じるだけでなく、時間もかなり要して失敗する可能性もあります。結果的に、新規で競争参入しても資金や時間からどうしても新規の会社は生き残りづらいです。資金量や時間量、ノウハウや会社としてのブランドなどに守られ製薬大手の経済的掘はそびえ立つ牙城だと認識していて、それを打ち崩すのは難しいです。日本では製薬大手で武田薬品があり高配当株でとても人気ですが、高配当ではあるものの配当性向が高すぎるのと、株価を試算してもあまり上昇余地があまり見られないなと思い、購入していません。

またceoが外国人の方なので、純粋に日本の会社を応援したいという考えもあって投資はしていません。

アステラス製薬は自己資本比率が高く財務健全性が高く、フリーキャッシュも温存できていて、毎年自社株買いや消却も行なっているので自分好みの銘柄なので投資をしています。epsが増えていないのが少し残念ですが。配当も増配していて、配当利回りも3%以上と武田薬品と比べると劣りますが良いです。

2022年通期の決算が良くない結果に終わり、株価が大幅に下落していくようであればチャンスと捉え買い集めていきましたます。

アステラス以外の製薬会社で科研製薬も狙っているので情報収集しつつキャッシュを温存して今年にはアステラス製薬か科研製薬どちらかを購入していきたいです。

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