東京海上ホールディングス【8766】の投資判断を考える。業績は好調だが、株価は割高か?

保険株

「東京海上ホールディングス【8766】へこれから投資をしようか考えている」
「東京海上ホールディングス【8766】の株価、業績や株主還元について知りたい」

この記事はそのような方へ向けて書いています。

本日もご覧いただきありがとうございます。

今回は東京海上ホールディングス【8766】についての投資判断を考えてみたいと思います。


東京海上ホールディングス【8766】は直近の業績が芳しく株価は絶好調です。
現在の株価から投資をできるかを業績やキャッシュフロー、株主還元から総合的に判断したいと思います。


この記事を読んで少しでも役に立って投資収益が改善されるととても嬉しいです。

業績について

EPS

epsには2007年から2013年にかけて安定していませんでしたが、2014年以降上昇して安定的に推移しています。
2014年度は、国内損保事業・海外保険会社ともに順調に拡大した結果EPSは上昇しました。
2022年度は業績が好調で大きく伸びました。
2015年度も国内損保事業・海外保険会社ともに順調に拡大した結果と金融派生商品損益の改善や有価証券売却益の増加等により増益しました。
2021年度は大幅に下落しました。コロナの影響や各種準備⾦の負担の増加が主にEPSの大幅下落に繋がりました。しかし2022年は国内外で保険引受・資産運用共に好調で、国内の⾃然災害減少や海外のコロ
ナ反動もあって大幅に増益しました

2023年度は前年比と比べて伸びると予測されます。
eps成長率は10年単位では11.4%、15年単位では10.6%ですので、eps成長率は伸びています。
今後も堅調にEPSは推移してくと考えられます。

売上高、営業キャッシュフローマージン、当期純利益

売上高は2007年から2012年にかけて横ばいで推移していましたが、2013年以降緩やかに上昇しています。保険ビジネスは不況で急に解約するものではないので、売上が急激に下がっている年はありません。

営業キャッシュフローマージンは2011年から2013年は5%台と低い水準ですが、2015年以降15%以上と稼ぐ力がついてきています。今後も同水準で推移すると予測されます。

キャッシュフローについて

キャッシュフローについてですが、営業キャッシュフローは2008年から2014年まで波があり業績が安定していませんでした。しかし、2015年以降営業キャッシュフローが安定して改善しています。

投資キャッシュフローは2017年,2020年と大きくマイナスになっています。
2017年,2020年は有価証券取得による支出のためマイナスになっています。

財務キャッシュフローは2020年を除き一定額の支出をしています。主に債券貸借取引受入担保金や配当金、自社株買いにキャッシュが流れています。

フリーキャッシュフローに関しては上手くキャッシュを作れている年と作れていない年があるので
あまり安定はしていません。

財務健全性について

ソベルマージン比率

ソベルマージン比率とは大災害や株価の大暴落等、通常の予測を超えて発生する諸リスクに備えて、どの程度の支払余力を有しているかを判断するための指標の一つです。200%以上が好ましいですが、
ソベルマージン比率は762%となっていて財務健全性が高いです。

株主還元について

配当について

東京海上ホールディングスの配当利回りが3.85%(7/26現在)です。
配当は2013年から増配傾向ににあり今後も増配していくでしょう。配当を株主還元の基本と位置付け、利益成長に応じて持続的に高める方針としています。

配当性向について

配当性向に関しては20~30%で推移していますのでまだまだ増配の余力がありそうです。
総還元性向を50%を目指すとありましたので引き続き株主還元に力を入れていくと感じられました。

自社株買いについて

(IR BANK 引用)

自社株買いは頻繁に行われています。コロナの時期にも行われていたので業績の
好調さが窺えます。

今後も自社株買いを積極的に行うと予想できます。

株価について

現在株価は7,784円(7/25)となっています。
過去5年間で67.98%上昇しています。

現在のPBRは1.33倍で、perは12.47倍と過去per10年間で算出すると15倍ですので過去と比較すると安い水準です。

僕の投資判断としては、買いの検討を見送りたいと思います。
理由は株価の過熱感があるので現在は買えません。
業績もよく、安定的で株主還元も手厚く人気なので東京海上ホールディングスの株を買っておけば大丈夫だろうという所から買われていると思われます。

ただ今から買うと含み損を抱える可能性があり、ナンピン買いするにも金額が大きいので
下手したら東京海上ホールディングスに資金を縛られてしまう恐れがあります。
今は買い時ではないですが、業績が悪化した際に株価がどこまで下がるかで買いの検討をしたいと思います。今は全く購入の視野に入っていません。


まとめ

東京海上ホールディングスの投資判断について考えてみました。
高配当株で近年の業績はとても良いので、今後も業績が上昇していくと予想されます。
ただ株価は上昇してしまっているので、今から投資するのは危険と判断しています。
投資をするのはまだまだ先だなと思いました。

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