「キヤノン【7751】へこれから投資をしようか考えている」
「キヤノン【7751】の株価、業績や株主還元について知りたい」
この記事はそのような方へ向けて書いています。
本日もご覧いただきありがとうございます。
今回はキヤノン【7751】についての投資判断を考えてみたいと思います。
キヤノン【7751】は株価が直近で大きく上昇しています。円安の影響で業績が好調になるとの思惑からが理由です。最初から結論を申しますと僕の投資判断は現在の株価では投資をしません。
業績やキャッシュフローから総合的に考えてなぜ投資をしないかを検証していきます。
この記事を読んで少しでも役に立って投資収益が改善されるととても嬉しいです。
キヤノン【7751】とは
業績について
EPS
epsは2007年が大きく上昇していましたが、2007年以降横ばいが続きました。
2020年度には著しく下降しました。
2022年度には業績が戻り回復しています。
EPSの傾向としては横ばいの傾向で成長していないので今後も期待することはできないと思います。
売上高、当期純利益
売上高は横ばいの傾向です。
今後の売上高は急に伸びはしないで同水準で推移していくと予想されます。
突出すべきは営業キャッシュフローマージンが10%以上と稼ぎ出せているところです。
ここまで稼げているのでフリーキャッシュフロープラスに創出できていると予想できます。
当期純利益に関しては売上同様横ばいの傾向が続きます。
成長が鈍化してしまっているので今後急激に変化が起こらない限り当期純利益が伸びていくことは
難しいと考えられます。
キャッシュフローについて
キャッシュフローについてですが、営業キャッシュフローは下降傾向にあります。
長期で持つには少し心配な点です。
投資キャッシュフローは毎年一定額行っています。
2016年度は東芝メディカルシステムズ(TMSC)の株式を東芝から取得したためです。
しかし、そこまで営業キャッシュフローにはまだ効果がないようです。
財務キャッシュフローも投資キャッシュフロー同様に一定額行っています。
内訳は株主還元が多いです。
フリーキャッシュフローに関してはプラスで創出できてとても良いです。
財務健全性について
自己資本比率はとても高く50%以上と素晴らしいです。
ただ気になるのは2016年度で急激に自己資本比率が下がりました。
理由としては東芝メディカルシステムズ(TMSC)の株式を東芝から取得したためです。TMSCは医療機器業界でコンピューター断層撮影装置システムで日本だけでなくグローバルにシェアを広げています。
自己資本比率が急激に下がってから2021年度までで改善されています。
このことから財務に対してかなり保守的に経営を図っていると窺えます。
株主還元について
キヤノンの配当利回りが3.24%(7/4現在)です。
配当は2020年度で減配をしました。今までキヤノンは高配当で減配をしない企業でしたが、ついに減配して株価がかなり下がりました。2021年度では増配をしています。
配当性向に関しては60%以上と、とても高いです。高すぎて心配になる場面が何度かあります。2016年度と2019年度は100%を超えています。
ここまで配当性向が高いと今後の増配は厳しいです。
株主還元に力を入れているのはわかるのですが、ここまで極端だと負担になりすぎて背伸びしすぎだと見えてしまいます。
株主還元に力を入れすぎないで、減配をするべきだと思います。
その余った資金で成長に力を入れていかないと今後業績が厳しいのではないかと考えてます。
株価について
現在株価は3,084円(7/4)となっています。
過去5年間で-15.55%下落しています。
近年は円安の影響で業績に良い影響を及ぼすところから株価は上昇をし続けています。
現在のPBRは1.09倍で、perは12.80倍と過去per10年間で算出すると19倍ですので過去と比較すると安い水準です。
僕の投資判断としては、現在の株価では投資対象外です。
株価が割高になっているのと、業績面からは成長が鈍化しています。
今の段階で投資をすると損失を抱えてしまう可能性が高いです。
もし購入するのであれば、減配の時が狙い目だと思います。
減配して株価が下がった場合に買いを検討します。
1600円台~1800円台であれば検討をします。
まとめ
キヤノンの投資判断について考えてみました。
業績の成長性は鈍化していて、配当性向も高いので長期で持つには現在の株価では
難しいです。株価が下がり次第検討したい銘柄です。
コメント