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今回はキリンホールディングス【2503】についての投資判断を考えてみたいと思います。
食品株の中で配当利回りが高く最近では株価が年初来高値を更新しました。
現在の株価から投資をできるかその判断を今回は業績やキャッシュフロー、株主還元から投資をできるか総合的に判断したいと思います。
この記事を読んで、少しでもご参考になればとても嬉しいです。
キリンホールディングス【2503】とは
キリンホールディングス株式会社(英: Kirin Holdings Company, Limited[3])は、飲料事業会社のキリンビール、キリンビバレッジを中核とする、キリングループの持株会社(ホールディングカンパニー)である。三菱グループの一員であり、三菱金曜会[4] 及び三菱広報委員会[5] の会員企業である[6][7]。東京証券取引所プライム上場。日経平均株価およびTOPIX Large70、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ[8][9][10]。
業績について
EPS
epsにはあまり一貫性がありません。EPSの上昇した次の年度には下がる傾向にあります。
2017年度で大きく上昇しましたがそれ以外はあまりぱっとしないです。
2021年度のEPSはコロナの影響を受けるかと思いきやそこまで下降していないようです。
eps成長率は10年単位では8.4%で15年単位では3.7%ですのでまずまずです。
売上高、当期純利益
売上高はほぼ横ばいの状態ですが近年では少しずつ下降しているようです。
飲食ですのでそこまで急に売上が急に減るということはなく、コロナショックやリーマンショックといった景気に左右されない事業のようです。
ただ、営業キャッシュフローマージンはあまり稼げていないようです。
営業キャッシュフローマージンとは企業の売上に対して、どのくらい現金を得られたのかを表す指標です。
キリンホールディングスは平均1.5%程なのでもう少しほしいところです。
当期純利益に関しては、2016年から2018年度は改善されていますがその年度以外はあまり
芳しくないです。
波があり、ぎりぎり業績が黒字など少し心配します。
キャッシュフローについて
キャッシュフローについてですが、営業キャッシュフローは横ばいで推移しています。
今後については急激には伸びていくことは難しいと考えられます。
投資キャッシュフローは2007年から~2011年にかけて大幅にマイナスになっています。それ以外の年はそこまで投資を控えているようです。投資キャッシュフローが大きくマイナスになった年はフリーキャッシュフローでも大きくマイナスになっていて現金預金は積み重なっていないようです。
投資キャッシュフローがプラスの年が2013年度、2017年度、2018年度とありますが主に子会社株式売却などが起因とされています。
財務キャッシュフローについてですがが多くマイナスな年は主に有利子負債を減らすためにキャッシュを使用して財務健全性をよくするために行っているようです。
株主還元について
キリンホールディングスの配当利回りが3.13%(6/10現在)です。2012年から少しずつ増配はしていますが2019年度でさらに伸びました。
しかし、心配なのが配当性向です。
以前は配当性向は30~40%台でしたが現在は配当性向が高くなり70~85%台と高水準です。
増配はしたとしてもそこまでは伸びていかないと思われます。
さらに、減配リスクがあるので注意しないといけません。
株価について
現在株価は2,080円(6/9)となっています。
過去5年間で15.08%下落しています。
ただ、株価は年初来高値を更新して安値付近から上昇して2000円台のラインに戻りました。
現在のPBRは1.85倍で、perは15.14倍と過去per10年間で算出すると23倍ですので過去と比較すると安くなっている水準です。
僕の投資判断としては、業績の浮き沈みが激しいのと配当の減配の可能性があるので長期投資対象には現段階ではならないです。
業績が安定して利益率も程よくなれば少しは気になるのかもしれませんが、売上が横ばい、当期純利益もあまり好ましくない、営業キャッシュフローマージンであまり稼げていないなどその他諸々総合的に考えて投資は難しいなと思いました。
株主優待を狙ったとしても最近は廃止される会社も多くなってきているのでおまけ程度と考えないと損失を抱えたときに塩漬け株となってしまってポートフォリオの資産効率性が良くなくなってしまいます。
まとめ
キリンホールディングスについての投資判断を考えてみました。
キリンホールディングスは高配当株で株主優待もありある程度名前が知られている会社です。
ただ、業績自体は今後も横ばいで配当性向も高いので長期投資をするのであれば投資検討には現段階では入りません。
高配当だから投資する株主優待があるから投資するのではなく、自分の軸を持って業績を調べて何が会社の強みか弱みか今後の将来性はあるか、株価が高くなりすぎて価値以上になっていないかなど自分なりに考え検証して行動して反省してを繰り返して、そのサイクルを循環させて投資の付加価値を高めていきたいと思いました。
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