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今回は三菱UFJFG【8306】の中期経営計画(2021-2023)についてみてみたいと思います。
三菱UFJFGは高配当株で個人投資家に人気な銘柄です。
中長期経営計画の内容を読むと三菱UFJFGについて今後どのような成長戦略を描いているか今後の資本政策はどうなるかがわかっていきますので取り上げてみました。
この記事を読んで、少しでも役に立って一人でも投資収益が上がればとても嬉しいです。
財務目標について
三菱UFJFGの中期経営計画(2021-2023)では、財務目標としてROE7.5%を掲げています。
現在の進捗状況として2021年度は7.79%となっていて現状では数値に達成しています。
ROEの数値目標達成のために3つのドライバーを掲げています。
①利益②経費③RWAです。
利益について
利益についてですが、2020年度と2021年度を比較すると顧客部門を中心に1,708億円と大きく伸ばしています。ただ、前年度比では減益となっています。
2023年度の1.4兆円に向けて顧客部門を中心に利益を伸ばしていくようです。安定的に一兆円を目指すと会社からは明言しているので今後も着実に伸ばしていくと予想されます。
経費について
経費についてですが、銀行経費においては着実に経費を削減できているようです。図から人件費と物件費だけでも大きく削減できています。経費全般に関してはベース経費となる国内で大きく削減できているようです。その削減した分を成長投資として捻出しています。
RWAについて
RWAについてみていきます。RWAとは収益に不確実性を伴う有価証券や外国為替、デリバティブ等についてリスク のある資産と定義されています。RWAは前年度比でほぼ横ばいでリスクをコントロールしているようです。
成長戦略
中期経営計画では成長戦略で約1,500億円、コスト削減等の構造改革で1,000億円と目標値としています。2021年度では、成長戦略では実績として750億円増加しました。主に目立つ伸びとしてはGCIB &Global Marketsの機関投資家ビジネスモデルが伸びているようです。次年度も期待したいです。
ウェルスマネジメントについて
ウェルスマネジメントは富裕層向け金融サービスを行います
主に富裕層向けに事業継承解決のためのサービスや資産継承、資産運用、相続のためのサービスなどを行います。銀行、信託銀行、証券の連携でシナジー効果があるようです。
2021年度は相続案件や不動産案件で伸びているようです。資産運用や個人紹介型仲介のサービスも伸びています。銀行の低収益と世間からよく言われていますが、こう見ると成長戦略のビジネスの成長性が窺えますので世間のいうことをただ鵜呑みにしないで調べる必要があるようです。
GCIB & Global Marketsについて
GCIB & Global Marketsとはグローバル企業のお客に商業銀行機能と証券機能を中心に付加価値を提供するものです。モルガンスタンレーを起点として投資銀行と共同して事業を拡大して機関投資家との取引を強化していくようです。2021年度では一番伸び率が高いので、今後も業績に貢献する成長分野と言えます。
株主還元の基本方針
株主還元の基本方針として23年度までに配当金の累進的な引き上げ、配当性向40%を目指しています。
配当に関しては14年度から2016年度は横ばいでしたが2017年度以降着実に増配しています。2022年度も4円の増配をしていて株主還元に積極的です。
また自社株買いも積極的に行っていて、2022年5月16日に6億株(発行済み株式総数の4.7%)の3000億円を上限として自社株買いを行っています。
まとめ
三菱UFJFGの中期経営計画(2021-2023)についてみてみました。
世間ではメガバンクの現在は低金利だからというイメージが定着していて、あまり稼げず将来性もないという風潮がありますがそれは少し違うのかなと思います。
成長戦略やコスト削減を意識した構造改革を実施していて、逆風の中でも着実に利益を確保して株主還元にも積極的に行う姿勢からはもっと評価されるべきだと感じられます。
世間の常識にとらわれないで、自分で情報を認識してその情報を多角的に調べて、自分の軸を持って投資を行うべきだと改めて再認識しました。
この記事が少しでもお役に立てて投資の収益が向上したら嬉しいです。
今後ももっと勉強して役に立つ情報を発信できるように頑張りますので
宜しくお願い致します。
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