「PBRという言葉を初めて聞く人」
「PBRという言葉は聞くけどのように使うの?」
この記事はそのような方へ向けて書いています。
本日もご覧いただきありがとうございます。
今回はPBR(株価純資産倍率)について一緒に見ていきたいと思います。
PBRという言葉は聞くけどあまり使い方がわからない、目安とかわからないとたまにそのようなお声をお聞きします。
意味を理解して使用すれば普段の投資判断の向上に役に立つと思います!
この記事では以下の内容がわかります。
- PBRについての意味
- PBRの計算方法(具体例あります)
- PBRは投資をする際にどのように使うか
- PBR業種別平均について
- PBRを扱う上での注意点
この記事を読んで、少しでもご参考になればとても嬉しいです。
PBR(株価純資産倍率)とは
PBR(株価純資産倍率)とは会社の資産からみて現在の株価は割安かどうかを判断する指標です。
計算式は以下となります。
PBR(倍) = 株価 ÷ BPS(1株あたり純資産)
株価を1株あたりの純資産額(BPS)で割って計算します。
下記は具体例となります。
具体例)三菱UFJフィナンシャルグループ【8306】
PBR(倍) = 株価 ÷ BPS(1株あたり純資産)
株価-745円(2022年6月10日)
BPS(1株あたり純資産)1,349.52円
PBRは0.55倍(745円 ÷ 1,349.52円)となります。
現在のPBRからどのようなことがわかるか?
PBR(株価純資産倍率)は、1株あたりの純資産に対して、何倍の株価で株が買われているかを表しています。
現在のPBRを見ると会社の資産に対して株価が割安かどうかを判断できるようになります。
PBRが1倍以上の場合が目安です
まずPBRの目安はPBR(株価純資産倍率)が1倍以上なら割高で、1倍を割るようであれば割安です。PBRが1倍という意味は、株価とBPS(1株あたり純資産)が等しいということです。
仮のケースで具体例が以下になります。
具体例-仮のケースを想定しています)三菱UFJフィナンシャルグループ【8306】
PBR(倍) = 株価 ÷ BPS(1株あたり純資産)
株価(仮)-1,349円
BPS(1株あたり純資産)1,349円
PBRは1倍(1349円 ÷ 1,349円)となります。
PBRが1倍以下の場合は?
PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る意味は株価がBPSを下回るということです。
PBRが1倍を下回る場合は、仮に投資段階で会社が解散した場合、投資額以上のお金が戻ってくる計算になります。
PBR業種別平均(2022年5月時点)
この図では一番銀行株が一番低く一番高いのがサービス業になっています。
銀行株が低い理由としては銀行の資産の割合を大きく占めているのが預金だからです。預金は銀行側からすると預金者から借りているお金です。純資産を計算する際に総資産から負債を引いて計算します。預金は負債になるのでどうしても利益を生まない資産となってしまうということになります。
注意点
PBRは割安か割高かを判断する基準となりますが、ただ安いからとすぐ判断しないほうが好ましいです。
なぜこの業種はPBRが低いのか、過去の平均と比較してPBRは高いのか安いのか、会社のPBRは割安だが中身はどうなっているかなどあらゆる視点が必要となります。
さらにPBRだけで判断しないで他の指標でも判断する必要があると思います。
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