投資規律について(2023.12.24-4回目更新)

投資

規律1.負けないように投資をする

株式投資は勝ちに行こうとすればするほど、勝つことは難しいです。
勝つということにこだわることは、リスクをとってリターンを得ることに重きを置いてしまい、損失が出た際に市場に残ることができないかもしれません。

勝つことにこだわることはもちろん大事だと思いますが、市場で長く生き残るには視野が狭くなる考え方であると思います。例えばここに投資をすれば配当も安定的だし株価も上がってきているし大丈夫だろうとかと考えると、考えの範囲が狭まります。投資先が安定的で配当も出しているからといって、今後将来的にも配当を出し続ける水準ができなくなる可能性もあるかもしれない、業績も何かウィルスの問題や戦争などで何かの外部環境で大きく打撃を与える可能性もあるかもしれないです。
負けないように投資をすることを考えるとどのようなリスクがあるか、株価は高値圏だが今から下落しても大丈夫か、今人気で株価が上昇しているから投資をしているのは良くないのではないかなど、どうすれば負けないように投資をできるかを考えるのを深堀していくようになります。

短期的な勝利を積み上げていくのではなく、長期的に正しい判断を行い勝利を積み上げていくことにこだわるために、どのように負けないようにするかを意識しています。
あの時もっと追加投資をしていればもっと稼げていたという考えではなく、あの時どうしていれば追加投資をしていたか、どのような考えを持てば次に活かせるかを負けないように投資をするには考えていく必要があります。毎回毎回もっと追加投資をしておけばよかったと考えているのは、僕からすると自分は前回から成長していないなと感じてしまいます。

負けないことにこだわることは、保守的に見えがちですが自分を律してどのように負けないように投資をするか、リスクをとりすぎてないかなど構えることができます。

物事が何事も順調な時にこそ、自分の行動を顧みて、リスクを大きく取りすぎていないか反省して、自分の行動を規律していくべきです。
株価が順調に上がっていって、含み益が増えていき自分は切れ者だと錯覚して、周りと同じように行動して、罠に気づかずにリスクが高まっていると気づかずに投資をして含み損を抱えて失敗してしまい、市場から退場する可能性を高めます。
物事が順調な時は自信がつき、行動が軽率になり、リスクをとる行動が高まります。負けないように投資をするという考え方が、リスクを減らしていく考え方で長期的に生き残る可能性を高めてくれます。

規律2.投資手法を変えないで続ける

  • 配当利回り3%以上
    →3%以下でも株主還元意識が高く今後も還元される可能性がある会社であれば投資をしていくべきだと判断してます。
  • バイ&ホールドを前提に、トレーディングをするのではなく株式に投じるのは事業を持つという意識を持つ
    →株価が上昇したから売却するというのではなく、事業の価値に注目してみると見方が変わると思います。アステラス製薬に投資をしていて、アステラス製薬の新薬が承認されて患者に投与されることで、状態が改善されれば、それってめちゃくちゃ嬉しいです。アステラス製薬に資金を投じて、その資金が会社の成長に繋がり、世の中のためや人のために良いサービスを提供できるようになれば、この会社に投資をしてよかったとなると思います。
  • pbr1.5以下(1倍以下が好ましいです)
  • per15倍以下(10倍以下が好ましいです)
  • 財務体質が良い(自己資本比率40%以上)
  • 期待収益率18%以上(株価を試算+配当利回り)
  • 永続的な会社を厳選する
    →ビジョナリーカンパニーの内容を基準に選んでいましたが、内容を妄信しすぎるのも良くないなと思います。ビジョナリーカンパニーの永続する企業の要件に花王が合致する点が多かったですが、今の花王の業績はあまり芳しくありません。長期的に見ても花王の業績はどうだろうかと不安視しています。花王の競争優位性が少しずつ弱まっていて、厳しい環境において生き残ることができても、業績は今後も厳しいのではないかと思ってしまいました。

規律3.長期保有を前提に投資をする

・長期保有を前提にすると、資産の増加が安定的になりました。売却をするという意思決定が減ったので、株価の変動に一喜一憂することが減りました。良い会社への投資は仮に株価が下がっても、長期的に見たときに上昇していく可能性があり、配当も上昇していく可能性があります。短期的な目先の利益に惑わされず、長期的に保有し続けるということを意識して投資を行っていきます。

・含み益がでて売却を考えたら、もし○○という人物だったらと考える
→ウォーレンバフェット、チャーリーマンガー、ハワードマークス、ティリングハスト

・そもそも売却を前提に考えず、長期的な成長に投資をするのに売却をするというのはなぜか?
→投資をした当初の理由を考える

・売却は絶対にしないというスタンスは駄目。絶対ではなく、必要性があれば行う。基本的には売却をしないですが、節税のためなどの特殊な事例は除きます

・株価が下がっていると、自分の考えが間違っているのではなか、他の周りの人たちは悲観的に考えなぜ保有したんだと考え投げ売りしてしましますが、周りの行動や言動に影響されずに自分の目で見て、自分の考えを考えてそれが間違っていたら損切りします。基本的には売却しません。

長期保有を前提ですので、基本はバイ&ホールドです。長期保有をするために1銘柄に対して分析する時間をかけて、他の銘柄に目移りしないようにします。

規律4.周りが儲かってても焦らない

・人の資産の増加は参考程度にする

・誰かが投資を行っていて、含み益が増えている状況を見て、自分も同じように投資をすれば儲かるのではないかと思い投資をすると失敗する可能性があります。すでに高値圏である可能性もあるので注意して投資を行っていくべきです。自分の投資先が周りの投資家の人たちと比較すると見劣りしてしまうと他の投資に切り替えてしまう誘惑に駆られてしまいます。結果投資をしても高値だった場合もあるので注意して投資をする必要があります。

・人の資産の増加をみて、投資判断を考えるようになったら一時立ち止まるべき。
→人の資産の増加のうらやましいという感情が駆り立てた誤った投資判断になりかねない
僕はランニングを20歳の時から続けているのですが、走っていると自分を追い越そうとしてくるひともごく稀にいます。そのときに自分も負けじと相手のペースに合わせて走ってしまったら体力が奪われてしまい、怪我をする可能性もあります。ランニングは自分との闘いです。相手との闘いではないです。結果的に相手が無理しているとわかり、トボトボ歩いているのをみて、長期的に自分のペースで走れば問題はないです。

投資でも同じように人の資産が大きく増えているのを見て、相手のペースでリスクをおおきく取ってしまったり、入金のペースを大きくして自分の資金が底をついてチャンスを逃してしまったりしてしまう場合もあります。

周りが利益が出ていると自分も負けじとリスクを取りに行き過ぎてしまう傾向がありますので、
相手の利益は気にしないで、自分の資産に集中します。

切磋琢磨という意味で人の資産をみてモチベーションを高めるというのも良いと思います。
最終的には投資は自分との闘いです。自分の責任で運用して自分が主体的に学んで行動に移していく必要があります。資産は自分を映す鏡です。

規律5.マーケットで生き残る

儲かることは大事ですが、一番大事なのは損失を抱えすぎてマーケットから出てしまうことです。
勝つのではなく、どのようにすれば負けないかを意識して投資をします。
マーケットにいると感情のコントロールが難しいです。最近の市場は高配当投資の難易度が上がっています。今まで日本市場に参入していなかった外国人投資家が出てきたことや、プレイヤーの人数だけでなく、日本市場でプレイするプレイヤーのレベルが高い人が増えたことも一因だと思います。

僕は平凡なスキルしか持ち合わせていないので、長期で投資を心掛けてチャンスを捉えつつ、どのようにすれば負けないのかを日々勉強して実践してマーケットで生き残り続けます。
また恐怖や強欲といった感情にとらわれないようにすることがマーケットで生き残る可能性を高めてくれます。マーケットでは、株価上昇局面では人のリスクを過度に取っている人が時折見受けられます。
しかし、自分ではリスクを多くとっていることに気がつけないと思います。周りを見て、自分はリスクを取りすぎていないかを冷静に分析しなければなりません。高速道路で車を飛ばし過ぎてブレーキを止めるのを忘れないようにしなければなりません。

規律6.感情で判断しない

感情を伴った投資判断で今まで良い結果が出てません。
僕は感情のコントロールのために、日常でストレスを減らすように心がけています。
適度な運動、睡眠、ストレス発散、健康に気を付けた食事などの積み重ねが日常の感情を一定に保つようにしてくれて、正常な判断に繋がっています。

株価下落のタイミングで最悪の判断を下してしまう時があります。株価が下落して含み損に耐えられず、感情的に自暴自棄になり売却してしまうというものです。もし自分がストレスを抱えている、例えば職場でストレスを抱えている、仕事が上手く行っていない、人間関係でストレスが多いなどで感情が芳しくない状態であれば、株式市場で売買はしてはいけないと思います。
僕の経験で売却したときってすごいスッキリして短期的にストレス発散になります。長期的に見たときに、なぜあのタイミングで売ってしまったんだろうという考えがよぎります。
ストレスを抱えて、自分のストレスのはけ口がどこにもなかったので株式市場で短期的な利益をつかみとることで満足してしまっています。

ストレスなく、穏やかに一定にコツコツと感情を律して投資をします。
自分が最大の敵で、自分を攻略します。

規律7.長期の目線で考える

短期的に値上がりするから、配当を手にするために直前に購入するといったことはしません。
長期で投資判断を決断します。
株価の値上がり益を狙うのではなく、長期的に配当金を出し続ける銘柄に投資を行い、配当金を重視した投資を行っていきます。
株価はコントロールできませんので、配当金はおおよそ予測可能でコントロールができるところですので、長期的にコツコツと配当金を積み重ねていきます。

  • 高配当だが、本当にその配当を将来にわたって出し続けることはできるか
  • 2.5~3か月の権利落ち前に購入します
  • 期待収益率を算出して18%以上の銘柄を選定します

規律8.儲けようと投資をしない

貪欲になって儲けようと決断して痛い目にあっています。
株価がこれから上昇するだろうと期待して投資をした花王で感情的にナンピン買いをしてしまい、大きく損失を出してしまいました。株価に焦点を当てるよりも、配当に焦点を当てたほうが結果として、安心して長期保有することができます。


程々に中長期で利益を得られるように投資をして、そこまで利益でなくても良いという気持ちで投資します。そうすれば含み益が仮に減ったとしても、納得して長期で保有し続けることができるようになります。期待しすぎると期待を超えず、失望からその銘柄に幻滅してしまいます。

規律9.安全域を意識すること

株価が暴落した際にどれくらいまで落ちても損失に耐えることができるか。
低per,低pbrの銘柄を選定して、下がってもこれ以上下がらないという銘柄に安全域を意識して投資をします。または、下がっても投資し続けることができる銘柄のみ投資をし続けます。

株価が上昇している銘柄はとても魅力的に感じてしまいます。
しかし、株価が上昇しているというのはリスクも高まっているということとも言えます。
リスクが高まっている中で株価が下落してしまった場合、自分は耐えることができるかどうか考える必要があります。
自分の中で株価試算を行い、自分のリスク許容度を理解して、大怪我をしないようにリスクを考慮して投資を行わなければなりません。

規律10.規律1を忘れない

規律1を決して忘れないこと

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